かき氷屋台。
アメリカンのかき氷は、日本と根本的に考え方も作り方も違う。日本のかき氷は作り置きをするという考えがなく、オーダーの都度作る。しかしアメリカ様は大量生産大好きの国なので、作り置きをする。
そのため、かき氷マシンがごらんの通りだ。
プリンセス天功がサーベルで串刺しにされるために入る箱のような、がっちりとした容器。これがかき氷マシン。大きな空間は、もちろん削った氷をストックするためのものだ。
実際こいつががりがりと動いているのを目にすることはなかったのだけど、どうやら氷は箱の上にある土管みたいなところから投入するらしい。スーパーマリオみたいだ。で、土管に入れられた氷はシェイブされて箱の中へ、というわけだ。
うまいかどうか、といえば、確実に日本のかき氷の方が繊細でうまいと思う。でも、アメリカ人から言わせたら、「口に入れたとたんに溶けるような氷なんてつまらねぇ。もっとガリガリかじる方が、クールでいいじゃん」ということなのだろう。
写真を撮るのはいいんだけどさぁ、後になって「これってなにを撮影したものだろう?」って首をひねるような写真はやめようぜ?
で、なんだっけこれ。
あっきさんは、先ほどから「プルドポークを注文する」と宣言していた。
その宣言通りに、プルドポーク屋台にやってきて、初志貫徹でオーダーしていた。
BLR/C7F、という組織がやっているらしい。何の組織か、よくわからない。Facebookにはこの組織のページが存在して、写真などが公開されているのだけど。
いや、それはとりあえずおいておいて。「プルドポーク」って何だよ。僕は知らない料理だ。
「ブルドポーク」と最初は読み間違えて、ブル(牛)?ポーク(豚)?どっちだよ?と混乱したが、「プルド」だ。
後で知ったが、アメリカ南部で愛されている料理なんだと。豚肉を数時間スモーカーで調理し、その後繊維に沿ってほぐした肉だそうだ。
うはー。これがプルドポークなのか。
本当に細かく裂いている。こういう料理は、あんまり食べた記憶がない。面白い料理だな。
それにしてもこのバーガー、具のシンプルなことよ。焼いていないバンズに、プルドポークをのっけているだけ。せめてピクルスの一枚でも乗っけよう、という発想はまったくなかったらしい。
本当にアメリカ人は肉が好きなのだな、と驚かされる一品。それに比べて日本人ときたら、やれ「健康のために」だとか「色合いが」などと生ぬるいことばっかり口走りやがって。いや、まさに僕がそうなんですけれども。
タコス、ナチョス、チリドッグ、そしてプルドポーク。アメリカ南部系の料理って、愛されているのだな。TEX-MEX料理、なんていうジャンルもあるくらいだ。でも、ふと思ったが、「アメリカ北部料理」ってあるのだろうか?いや、きっと存在するのだろうけど、少なくとも僕は見たことも聞いたこともない。
一通り基地内を見て回ったので、そろそろ道すがら「戦利品ゲットタイム」でございます。これまで見てきた「気になるもの」を買いにいこう。
まずは、あの大変にけしからんチップス詰め合わせだ。24袋入りで、1,000円。
僕とよこさんがそれぞれ購入。
お互い、何の気なしに袋を買ったのだが、よく見ると種類が違った。左が、僕が購入したもので、「Classic Mix」と書いてある。右がよこさんのもので、「Bold Mix」と書いてある。
中身を見比べてみると、両方とも同じ銘柄のスナックが入っているものの、そのスナックの「味」が違うようだ。
よこさんが
「辛いの苦手なのに、こっちの方が辛いのが多く入ってる!おかでんさんのヤツ、Classicって書いてあるし、オーソドックスなものが多い!」
と気がついた。カラムーチョのような激辛スナックが入っているわけではないものの、Bold Mixの方がややピリ辛系だったようだ。
二人で袋を開け、お互いのスナックの一部をバーターした。それにしても24袋入り、恐るべし。わっさわっさ、と音を立ててお目当てのスナック袋をほじくり返すことになる。
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