11:24
越後まつだい幕府将軍から激励。力強い言葉で、500名に及ぶのっとれ!戦士にエネルギーを注入した。
これも毎年の定番ムーブメント。
「そうそう、これこれ」という感じが、とても心地よい。
イベントって、「毎年、よりよい物を作ろう」ってどんどん改良すりゃあいいってもんじゃないんだな。日本の伝統芸能みたいに、決まった「カタ」があって、それを踏襲することによる高揚感や満足感って、絶対にある。
戦士宣誓。ゼッケン番号1と2の戦士が、並んで宣誓。
村山統括軍師による、注意事項説明。
昔は、ここの時間がたっぷり取られていて、軽妙な村山節を楽しめたのだけど、今じゃ本当に短くなった。
越後松代幕府には、「外来語を使ってはいけない縛り」があるのか、村山軍師が「AED」と言った直後に慌てて「自動体外式除細動器!」と言い直したり、「スタート」を「開始」と言い直したりするのが定番だ。
副将軍から、改めてのっとれ!戦士に対して激。
甲高い声が響き渡る。
「えいえいおー」
のっとれ!戦士500名の勝ちどき。
ちんころ軍団も拳を突き上げる。
軍師殿の「かかれぇ~ッ!」のかけ声と空砲の音でレース開始。
11:36
レース開始。一斉に走り出す。
これだけの密集なので、上位を目指すためにはスタートラインぎりぎりに陣取っておかないといけない、というのは仕方がない。
会場を出てすぐの道は狭いため、多くの人が殺到すると大抵誰かが右側のあぜに落ちる。
写真右端に写っているたっぴぃさんは、今年「おもちゃの日本刀」を持参して背中にしょっている。歌舞伎者っぽい演出かと思ったら、本人は至って大真面目で、「刀のさやを使って、段差をよじ登る」という。忍者のようなことを思いついたらしい。
そういえば紹介しそびれたけど、今日から昨年に引き続き、もぐさんがチームアワレみに合流している。これにて、チームアワレみはたっぴぃさん、よこさん、おーまさん、もぐさん、おかでんの5名体制。昨年より増強はできなかったけど、500名のうち5名なのだから・・・ハワイ、とはいわない、せめて何か当たらないものかなあ。
そのためにも、制限時間内にゴールしなければ。
あんまりゆっくり歩いていたら、間に合わない可能性もある。
なので、最初のうちはさすがの僕も少しだけ早足で前に進む。後でゆっくり休むためだ。このまま上位を目指す気は全くない。
なので、昨年のように最後尾中の最後尾というわけではなく老人ホーム前を通過。
夏になると田んぼが広がっているのであろう場所が、この時期は白銀の世界。
その中を、戦士たちは走る。もう、この段階でずいぶん前と後ろの距離が開いている。
11:44
第一の障害、馬落としに到着。白い雪の上に、人が黒山になって群がっている。
(つづく)
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