美術館、博物館、アートギャラリーなどに関する話題。
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大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史@東京都美術館
「博物館」の展示なので、美術というよりもどっちかというと「モノ」に近いような作品まで並ぶ。 100、ときりの良い数字の展示で、それでも古今東西のいろいろなものを紹介していて、面白い。 展示の仕方がとてもわかりやすく、200万年前のものから現代の... -
線を聴く Listening to the Lines@銀座エルメス フォーラム
この会場を訪れるのは何度目だろうか? 世界的に有名な高級ブランド、エルメスの日本旗艦店内にあるギャラリー。 いつも前衛芸術的なものを展示しているのは、古典的なアートだと新たな価値観とかブランドイメージが創出できないからなのだろう。 以前、「... -
日本屈指の経営史料が語る 三井の350年(後期)@三井記念美術館
「現金掛け値なし」を売りに三重から始まり、江戸、京、大阪と呉服屋や金融業として財をなした三井の発展に関する各種資料の展示。 展示されているものは、当時の大福帳のようなものであったり書簡であったりと、あんまり見て楽しいものではない。当時の文... -
大アマゾン展@国立科学博物館
この手の展示は、なんか陰気というか辛気臭い印象がある。 僕の勝手な思い込みだけど。 博物館だからこそなのだが、学術的な、楽しくない話がいっぱいで、薄気味悪い標本とかが難しい解説とともにチマチマ並んでいて、見る気がうせるというか。 でも、実際... -
The Kobal Collection Hollywood Portrait ハリウッドスターのポートレート展@TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY 72Gallery
京橋の路地にある、小さなギャラリー。初めて訪れた。 展示会の告知ポスターなどが店頭に出ておらず、やや不安にさせられる。しかし、入口がガラス張りで開放的なので、入りやすい。 この手の初訪問ギャラリーは、そのマニアックさに腰が引けて「中に入ら... -
藤本壮介展 未来の未来@TOTOギャラリー・間
会場内、ぎっしりの人また人。平日夕方なのになんだこれは!と仰天する。 作品は会場内のあちこちに点在しているため、来場者はまんべんなく散らばっている。そのため、混雑した立食パーティー会場に紛れ込んでしまったのか?と真剣に焦ったくらいだ。 外... -
スー・ブラックウェル Dwelling ーすみかー@ポーラミュージアム アネックス
本を素材とした彫刻、ブックスカルプチャーの展覧会。 一体これはなんなんだ、と困惑。 作者が作品を創作している動画が会場内に流れていて、それでようやく状況を理解できた。 手先が器用だなと感心。 ・・・いや、どういう作品なのか、説明するのが面倒... -
曖昧☆美少女アート展@TODAYS GALLERY STUDIO
ミニスカートとニーソックスの間の「絶対領域」や、水中の水着女性といったフェチズムを追求した写真展。 浅草橋駅から10分近く歩いたところにある場所だけど、ギャラリー前の階段に入場待ち行列ができるほどの人気ぶりだった。 エロと女体の美しさの境目... -
マスク展 フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵@東京都庭園美術館
僕は民俗学的なものが好きではない。なんか呪術的でおどろおどろしいものが多いからだ。 たぶん子供の時に植えつけられた怖いイメージが払拭できていないのだろう。 今回もそう。アジアオセアニア、アフリカ、アメリカと世界各国の仮面が展示されているの... -
奈良原一高展 Japanesque 禅@Photo Gallery International
以前、国立近代美術館で、軍艦島やトラピスト教会、女性刑務所といった「閉鎖空間ばかりを撮影した」個展を見たことがある。 その白黒写真のインパクトがものすごく、今だに印象深い作家、それが奈良原一高。 その人の展示があるというので、芝浦に行って... -
大ニセモノ博覧会 贋造と模倣の文化史@国立歴史民族学博物館
ニセモノを楽しむという観点は、「なんでも鑑定団」で花開いたが、まさか博物館でも展示するとは。 本来、美術館や博物館というのは、必要に応じてレプリカを展示することはあっても、明らかにインチキなものを展示することはない。それが今回は日の目を見... -
生誕110年 片岡球子@東京国立近代美術館
女性絵画作家の作品ってそういえばあんまり見たことがないな、と思いつつ訪れた展覧会。 描かれている人たちの、不細工さと、でもインパクトが強くて目が釘付けになるっぽさはレオナールフジタ級だ。 もうちょっとかっこよく描いてやれよ、というくらい歴...