灼熱の台湾

定刻よりやや早く機体は台北桃園国際空港に到着した。

この空港、つい数年前までは「中正国際空港」と名乗っており、おかでんが今回の旅行のために買った「地球の歩き方」にもそういう記述になっている。さらに昔になると、「蒋介石中正国際空港」という名前だったらしく、年を重ねるうちに少しずつ国民党統治時代の名残を消そうという空気が感じられる。

外国人向けの入国審査ゲートが少ない上、入国上何ら問題ないはずの日本人相手に審査官は手間取っている。どうやら手元にある照会機器がボロくて反応がトロいらしい。

あまりに手間取るのでどこぞのツアーコンダクターが怒っちゃって、「もっと増員してクローズドしているゲートを開けろ」とむちゃな直談判をしていた。すると、言ってみるもんで、本当に3つほどゲートが追加で解放された。何のこっちゃ。

よく、入国審査を終わってバゲージターンテーブルに行っても、まだ荷物は届いていませーんって事があるが、ここではとうの昔にぐるんぐるん荷物がターンテーブル上を回転していた。やばい、溶けてバターになりそうだ。

(こういうジョークが通じない時代が来るんだろうね、今の若い人って「ちびくろサンボ」を知らないだろうから)

税関は完全に素通り状態。そのまま到着ゲートから出ることができた。

ここがジーニアスとの待ち合わせ場所。ジーニアスの便の方が30分ほど遅く到着するので、それまでにおかでんは現地通貨に換金して待機、ということになっている。

この空港には第一と第二のターミナルがあり、JALもANAも第二ターミナルに到着する。

このターミナルは日本人向けといっても良いくらい、日本便が密集していた。ゲート上にある運行表示を見ると、「来自(from)」という欄は日本の地名だらけ。関西、廣島、東京、名古屋、福岡・・・。壮絶だな。沖縄の事を「琉球」と書いてあるあたりが面白い。

そんな日本便だらけの中に、ほんの時々思い出したかのように「新加坡(シンガポール)」や「済州島」といった地名が見える。出発時の成田第一ターミナルがスターアライアンス用だとすれば、台北第二ターミナルは日本用と言って過言ではない。

(もちろん、マニラとかバンクーバー、ソウル便もあるのだが、便数の差は圧倒的で日本の方が多い)

おっと、電源を切っておいた携帯の電源を入れておこう。おかでんが所持しているFOMA携帯は国際通話ができるWORLD WINGサービスに自動加入されている。

スイッチオン・・・

あ!時刻が二つ表示された!

通常の時刻欄には台北の現地時間(日本との時差-1時間)が、そして下段には日本の時間が小さく表示されている。そして、画面左上には「CHT」という表示が。恐らく「CHinese Taipei」という意味なのだろう。

自動的に場所を識別して、画面に表示する機能があったことに驚くやら感心するやら。「最近の機械は便利になったねえ」と年寄りのような事を口走ってしまった。

※ちなみに、台湾人に向かって「国名ってチャイニーズタイペイですよね?」と聞くと「いや、違う、タイワンだ」と強く否定され嫌がられるので注意。「チャイニーズ・タイペイ」という表現は、中国が出場する五輪などのスポーツイベント時に、中国を刺激しないようにするために「配慮」されて勝手につけられた名前。「中国(中華人民共和国)の台北(地区)」という意味になってしまうので、台湾の自主路線を根本から否定することになってしまう。台湾はあくまでも中華民國あるいは台湾が国名。ただし、日本は「国」として認めていない「ということ」になっているんだけど。

しかも、電源を入れた直後にメッセージリクエストが2通もいきなり届いたので何事かと思って開いた見たら、ご丁寧にもドコモからのご案内。日本に電話をするときは国番号である+81をつけてね、というものだった。送信時刻は日本のものになっているので、未来からメールが届いたようでなんだか奇妙だ。

こりゃ面白い、と思って日本に電話をかけてみたが、別に+81をつけなくても電話帳に登録されている電話番号はそのまま繋がった。「今台北に居ます!」と携帯で電話するのはなんだか楽しくて、あちこちに意味もなく電話をかけてしまった。後から請求が来る通話料がちょっと怖い。

てっきり、こういうボーダレスな電話ってVodafone(現ソフトバンクモバイル)の十八番なのかと思っていたのだが、ドコモでもできるんだな。ということはauもできるんだろう、きっと。最近の機械は便利になったねぇ・・・あ、また言ってしまった。

広い第二ターミナルビルだが、ATMが無くて焦った。よく探したら、一台だけATMがあることを発見。なぜこんなに少ないのか、不思議で仕方がない。タイ国際空港なんて、ATMがずらりと並んでいたものだが。

何はともあれ、まずは現地通貨での資金調達をせねばならぬ。二人で5,000NTD(1$=4円で換算した場合、約20,000円)をキャッシングした。

世界的には「ニュー・タイワン・ドル」と呼称されるこの国の通貨だが、現地では「元」と呼ばれ、さらに紙幣には「圓(えん)」と書かれている。香港も、香港ドルと元がごちゃ混ぜに表現されていたが、この国の場合3つ巴の混乱だ。しかも紙幣が「圓」だからなあ。日本統治時代の名残なのだろうが、紙幣に印刷されているとは意外だった。

ピン札で1,000元(以降、単位は元で表記する。また、1元=4円と換算することにします)が5枚。入国して最初に手にする現地通貨がピン札だととてもその国に対して良い印象をもつもんだな。これ、重要だと思う。くちゃくちゃな通貨を渡されたら、スゲー損した気になるもん。

日本も、空港のATMに蓄積する紙幣は原則ピン札とする、というルールを作ると良いと思う。外国人観光客の、日本に対するイメージがぐーんとUPするはずだから。

それにしてもこの紙幣、子供達が地球儀を見ている絵柄なのね。多分台湾を見ているんだろうけど、国際的にはほとんど認められておらず、国連にも加盟できていない国・台湾の通貨で、子供達が地球儀を眺めているのはなんともシュールな絵柄だと思った。

遅れること30分くらいで予定通りジーニアス到着。台北の地で「よう、久しぶり」とあいさつを交わすのはなんだか不思議な感じだ。

とはいっても、周囲は日本語だらけ。待ち合わせ場所が場所だけに、「歓迎 ●●様ご一行」「△△ツアーの皆様」などの紙を掲げた現地ガイドさんだらけ。自分のお客さんを見逃すまい、と必死になっているのを邪魔しちゃ悪いので、早々にこの場を退却することにした。

まずは台北の中心地までバスで1時間、移動しなければならない。

コンピュータ産業の発展などで、先進国と言って全く差し支えない台湾のはずなのだが、なぜかインフラ整備がイマイチ。空港にアクセスする鉄道が存在せず、1時間もかけてバスに揺られなければならない。台湾新幹線を作ったときにどうにかせえよ、と思うが、ホンマどうにかならんかったんだろうか。

バスで1時間、といったら「不便でたまらない」と批判の的である成田空港と何らかわらない。台湾という国、台北という都市の規模を考えたら、えらく遠いところに作っちゃったもんだ。他に良いところは無かったのだろうか。

台湾は日本同様、国内便と国際便で空港が別になっている。国内便は台北市街からほど近い松山飛行場というのがあり、そこから発着している。こういう関係も、成田と羽田の日本と似ている。良くないところが似て無くても良いのにね。

ま、とにかくまずはバスチケットを手に入れよう。

「市區巴士候車室」というところにいく。「巴士」が「バス」なのは理解できるが、それ以外がさっぱりわからん。漢字の国だからといって余裕ぶっこいてると途方に暮れるぞ、こりゃ。

その漢字の下に書かれている「Express Bus Passenger Waiting Room」という言葉でようやく意味を理解。漢字よりも英語の方が判りやすいだなんて。こんなに隣国なのに。あ、でもアメリカも日本の隣国だったっけ。

ここで、國光客運というバス会社のカウンタで台北車站行きバスチケットを2枚購入。後で知ったが、この会社は元国営で、後に民営化された会社だという。

台北車站、というのが台北のド真ん中に相当する。

「站」とは日本語で言うところの「駅」。台湾鉄道(略して台鉄)の台北駅があり、MRTの駅もあるこの国一番のターミナル駅だ。東京駅に新宿の繁華街を足したようなもの、と思えば間違いない。規模は全然違うけど。

片道125元。600円だ。現地の物価が日本の約半分だとすると、台湾人の感覚だと1,200円くらいの意味合いがある料金になる。まあ、60分の乗車であることを考えるとそんなものか。クレジットカードで決済できるのがうれしい。

バスの名前は「國光號」。音読みすれば「こっこうごう」になるのだろうが、おかでんが「くにみつごう」と読んだので、以降われわれの間では「くにみつ号」と呼ばれるようになった。

ジーニアスが言う。

「いいかおかでん、台湾は日本語通じる人、多いんだからな。年寄りはもちろん、若い人だって日本語を勉強している人が多いんだから。そんな中で、おもしろがって『クニミツ、GO!』なんて叫ぶなよ、出発時に」

「言うかよ、そんなの」

「でも、言いたいんだろ?素直に言いなさいよキミィ」

「いや、確かにそう言ってみたいのは事実だが」

「ほらー。馬鹿な日本人に思われるかもしれないから、言うなら小さな声にしなさい」

「言うのは良いんかい」

「いいねぇ、この毛筆書体で『台北車站』って書かれているあたりがなんだか気合い入ってるじゃん。それに比べて、その下に書かれている『TO TAIPEI STATION』という字の味気なさといったら」

「毒されてるな、台湾に。それよりもおかでん先生、その下に書かれている『國光號』の字が大変に美しい毛筆書体なのですが」

「素晴らしいです。これぞまさに・・・」

「『クニミツ、GO!』ってわけか」

「そうだね、もうね、GO!GO!って感じ」

それにしても暑い。バスが来るという連絡があったので初めて建物の外に出たのだが、あまりの暑さに仰天してしまったくらいだ。

「おいおかでん、あらかじめ言っておくけど、この時期の台湾はスゲー暑いらしいぞ。オレ熱射病で倒れるのヤだからな。タクシー使えるところはどんどん使おうぜ。どーせタクシーは安いんだし、ケチらず使った方が身のためだ」

「それは構わないが、僕は夜なべして、今回の旅程におけるMRT以外のバス利用箇所についてバス停の位置やバスの路線を全て調べあげて小冊子にまとめたんだがな・・・無駄になっちゃうのかそうですか」

「でも、この暑さで歩くか?バス来るの待つのか?」

「状況次第だけど、確かにこの暑さは尋常じゃないな。ありえんぞ、これは」

國光號が到着し、乗車が開始になった。

チケットを回収するのかと思ったら、半分にちぎって半券(というか残骸)を返してくれた。

「これをどうしろというのか?」

「領収書代わりに使ってくれ、ってことじゃないのか?」

「それにしてもいい加減だな、適当に手でちぎったぞ。日本だったら普通ミシン目くらいつけるだろ」

「いや、ここは台湾だから」

「なるほど」

適当なところで納得して会話終了。

バスは乗客を乗せ終わると、ほどなく出発した。

「おいおかでん、『クニミツ、GO!』はどうした」

「それはどういう意味だ。言え、と言ってるのか」

「いや、言いたいんじゃないかなーと思って」

「別に言いたかないよ、勝手に盛り上がってるの、ジーニアスだけじゃん」

「うそをつけ。言いたいくせに」

そんな不毛な会話をしつつ、車内を眺めるジーニアス。車内にはいろいろな発見があるようだ。

まずジーニアスが発見したのは、これ。

「おい、滅火器、だってよ」

「火を消す、んじゃなくて火を滅ぼすんだな。豪快だな」

次にジーニアスが発見したのがこちら。「車窗撃破装置」。車が水没した際に、水圧でドアが開かなくなり脱出不可能になった場合に車窓を破壊して脱出するための窓を壊すハンマーだ。

「窓を撃破するらしいぞ」

「これ、日本名でなんて言うか忘れたけど、少なくともそんな猛烈な名前じゃなかったよな。しかもこれ、装置っていうより単なる鈍器だし」

「中国語で書くとなんかスゲーことになるんだな」

何が書いてあるのかはともかく、キティちゃんのパクリと思われるマスコットキャラクターがいらっしゃった。あれ?さすがに元国営のバスでパクリはないか。これはパテントを払ったホンモノ?

バスは第二ターミナルを起点とし、引き続き第一ターミナルに立ち寄った。

バス停留所が狭いため、駐車スペースは縦列駐車ではなく通路に対して斜めに作られている。そのため、通路で待っているお客さんをひき殺すようなアングルでバスは停車した。

「おい、これまたギリギリまで車を寄せたな。目の前にある消化設備に追突寸前まで車を突っ込んだぞ」

「チキンレースやってるみたいだったな」

写真を見ればわかるが、バスの突撃にびっくりしたカップル客の男性が、女性をかばっている姿が見える。別にイチャついているわけではない。危ない!とビビッたのであった。

「そもそもだ」

冷静に戻ったジーニアスがあることに気づいた。

「何で運転席の横に、なんかわけのわからん仏像が突っ立ってるんだ?」

「あれ、ホントだ」

「こんな運転してたら、いずれぽろっと落ちるでしょ。危ないでしょ」

「どっかで見たことあるなあ、これ・・・ああ、東京から館山(房総半島)に向かう途中で見かける、『東京大観音』がこんな姿してる。観音様か?これ」

「信心深いのは大層結構な事だが、バスを私物化しちゃいかんだろ、しかも危ないし」

「いや、それを言ったら、観音様の下にたくさんドラえもんがぶら下がっているんですけど」

「つっこみはじめるときりがないな、このバス」

第一ターミナルでけが人を出すこと無く、無事バスは出発した。

高速道路に乗って、一路台北市街へと向かっていく。

走っている車を見ると、ほとんどが日本車である事に気づいた。台湾は日本車メーカーの重要なマーケットだったのだな。高級車として、僅かにベンツを見かけたくらいで、後はほとんど日本車、日本車、日本車。タイも日本車は多かったが、それよりもこの国の方が比率が高い。

ただ、違う点はこの国は左ハンドル右側通行ということだ。日本とは逆。周囲が日本車だらけなので、何となく違和感を感じる。

最前列の席に陣取っていたので、大きなフロントガラスからの台湾の景色を楽しんでいたのだが、よく見るとフロントガラスにひびが入っている。しかも、結構大きく、逆Lの字型に割れているではないか。写真だとちょっとわかりにくいが、その長さは総延長70~80センチ近くある。

「おい!ジーニアス!フロントガラスにひびが入っているんですけど」

「このバス、ちょっとボロいんじゃないか?他社のバスの方がはるかに豪華に見えるんですけど。このクニミツGOだけがボロくみえるのは気のせいじゃないだろ」

「車のガラスのヒビって、放置してるとどんどん伸びていくんだぜ?小さなクラックができた時点で補修しないと手遅れになるのに・・・あるタイミングで、パキーンと割れるぞ、これ」

「L字型にヒビが入ってるってことは、さてはさっきのターミナルの消化器にぶつかったか?」

「あり得る、それ」

パキーンと割れるのが本日たった今だとしたら、被害を被るのはまさにワタクシおかでんそのものなので、なんとか割れませんようにと祈るしかなかった。まあ、バスの大きなフロントガラスはそう簡単に割れないと思うけど・・・じゃあ、何でヒビが入ったんだ?

窓から見える新興マンション。

「なぜああいう密集のさせ方をするのかね、場所はもう少し余裕があるだろ。周りは緑なんだし」

「台湾にも地震があるのにな。ドミノ倒しになりそうだ」

「建ぺい率っていう概念がないのかね、この国は」

それにしても、これだけマンション同士が迫っていたら、部屋の中や洗濯物が丸見えだ。そういうのは全然平気なのかね、この国の人たちって。

おっと、前方に料金所が見えてきた。

空港から高速道路に入ったとき、ゲートが無かったのでてっきり無料通行可能なのかと思ったが、そうではなかったということか。

お!「電子収納ETC」というレーンがある。

後で台湾人の友人に聞いたところ、つい最近台湾でもETCが始まったらしい。

多くの行列を作っているレーンを尻目に、バスはETCレーンを華麗にスルー。久々にいい気分になった。

最近、東京近郊だとETC搭載車が多くて、みんなETCレーンを平気で通過していくんだよな。昔みたいに「イエーイ、貧乏人ども、オレはETCだ」というエクスタシーは無くなってしまって久しい。しかし、今日、たった今、久々にその快感をちょっとだけ感じることができた。バスだけど。

バスは数十分かけてようやく台北の市街地に入ってきた。

町の道路は広く造られ、碁盤目状に近い街並みは都市整備がしっかりしていた証だと思う。その点感心するのだが、何なんでしょうこのバイクの多さは。バイクだらけ。

台湾ではバイクが多いということは以前から知っていたが、いざ実物をみると呆れる。バイク、バイク、バイク。路上を歩いている人の数よりバイクの数の方が多いぞ。

しかも、そのうち1/3くらいは二人乗りだ。カップルで乗っている事も多く、このくそ暑いのにヘルメットをかぶり、ぴったりと体をくっつけて前に進んでいる。見ているだけで暑苦しい。あらゆる意味で。

さすがにバイクの人たちは排ガスが苦しいらしく、マスクを着用している例が多かった。このマスクがまた、暑苦しい。乗っている本人が、ではなくて乗っているのを客観的に見ていて、だ。なぜなら、マスクは白が定番という常識を覆す、黒色だったり、花柄だったり、何かの絵が描かれていたり。

そういえば先述の僕の知人の台湾人も、派手なマスクを冬はしてたなあ。「日本でそんなマスクをしていたら変人としか思われないから止めた方が良いです」とはっきりと伝えたので、今では白い普通のマスクをするようになったが。

あと、女性は日差し避けのために薄手の長袖を着ている人がいるのだが、そういう人は大抵前後逆に着ていた。すなわち、ボタンで留めるべき「前側」を背中側に着ているのだ。ああ、これも台湾の友人が日本でやってた!その友人曰く、「逆に着ていれば、風がバタバタと吹き込んで服がふくれない」「冬だとこの方が暖かい」という理由を述べていたが、到底日本人には理解できない光景だった。

いろいろ気になっていた台湾友人の「奇行」の数々。別に本人が変人だったわけではなく、台湾文化としてそういうものが定着していたからだ、と今こうして思い知ったのであった。

それもこれも、バイクが一般の足になっているからだ。そういえば自転車を漕いでいる人ってほとんど見かけなかったな。ひょっとしたら一人も見なかったかもしれない。自転車漕いだら、暑くて卒倒するからかもしれないし、そんなものイラネーヨ、というくらいバイクが普及しているからかもしれない。

そんなわけで、とにかく路上だけではなく、路肩もバイクだらけだ。

路肩にびっちりとバイクが駐輪されている。まるで町全体がバイク屋を経営しているかのようだ。路肩にバイクを置くスペースが無い場合は、歩道にまでバイクを乗り上げて平然と駐輪している。やめろ、歩きにくいではないか。

ほぼ1時間で、台北車站にバスは到着した。ここからホテルまでは徒歩5分くらいなので、キャリーカートを転がしながらホテルに歩いていくことにした・・・のだが、何なんだこの暑さは。生命の危険を覚える暑さだ。暑いだけじゃない、湿度が高い。だから、余計暑く感じる。

台北車站

空を見上げると太陽がカンカン照り。熱射病でやられかねない。参ったなあ、今日はいろいろ歩いて観光しようと思っていたんだがな。ジーニアスからは既に弱気な発言がでてきた。「あんま歩くのやめようぜ」と。

写真は台北駅。

立派な建物だが、駅そのものは地下2階にあるので、上は恐らく台湾鉄道のオフィスなんだろう。MRTが2路線乗り入れているし、台湾新幹線も走っている。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください