うっかり、観光【奥塩原】

効能

むじなの湯から戻って来て、ついでに白樺荘の露天風呂にも入ってみることにした。

この宿には露天風呂と大浴場が別の場所にある。つまり、共同浴場とあわせて5つも風呂があるので、それを全部入っていくと結構大変だ。

いかんなー、いいお湯なのはさきほどの「むじなの湯」で存分に分かったけど、たくさんあるというのはいかんなー、落ち着かないじゃないかー

といいながら、ソワソワしつつ身支度をする。混浴露天だからソワソワしているわけじゃないぞ?

純粋なる「温泉療養」という観点では、一番最初にやった那須湯本がベストだった。目の前にある共同浴場に入るしかない。温泉街も特になく、やるこたぁ風呂入って部屋でおとなしくしているだけだ。邪念がほとんど入らない。

その点、この奥塩原新湯はどうだ?温泉街といえるようなものはほとんどないけど、湯船がいくつもある。しかもそれぞれがいいお湯ときたもんだ。困ったもんだ。「あの湯には行かなくてよかろう」と切り捨てられそうにない。全部入らなくちゃ!

しかも、全5つの湯のうち2つが混浴という、心を惑わすトラップ付き。やーめーろーよー。

さて、その露天風呂なんだが、温泉成分表を見ると寺の湯と同じ、酸性単純硫化水素泉という記載があった。寺の湯とこの宿は隣り合っているので、源泉は一緒なのかもしれない。しかしおそるべきはその湯温で、88.2度。熱湯風呂だ。

露天風呂入り口

ひょうたん型をした露天風呂は3階にあるのだけど、周囲を建物に取り囲まれている。露天風呂に向かってみると、一方の入口には「男性用脱衣所」という記載があった。男女、入口は別らしい。

女性露天風呂の入り口

なるほど、風呂を挟んで建物の向かい側に、女性用脱衣所が用意されていた。

湯船を挟んでお互いの脱衣所が向かい合わせになっているというわけだ。

「時間制で、男湯と女湯が入れ替わりますので御注意ください」ということは、もちろんない。湯船は一つしかないのだから。

露天風呂ののれん

混浴なんだから女性用脱衣所を使っても問題あるまい?

・・・なんてデリカシーのないことを言ってはいかん。ちゃんと男性用脱衣所へ向かう。

のれんをくぐったところに、小さな脱衣かごがある。

ひょうたん型の露天風呂

湯荘白樺の露天風呂。

白濁したお湯が、ひょうたん型の湯船になみなみと溜まっている。カランはなかったと思う。

正面の赤いのれんのむこう側が女性脱衣所。

ひょうたんの「くびれ」部分に、格子のついたてが立てられている。向こうが完全に見えないわけではないけど、少しだけ視界を妨げる形になっている。ひょっとしたら、女性が男性の目線を避けるための配慮かもしれない。

周囲を建物で囲われてしまっているため、眺めは全くない。しかし、4月の風を感じながらの露天風呂というのは大変に気持ちがいいものだ。共同浴場とはまた違った快適さがあった。なによりも、部屋からわずか20秒足らずでこの湯船に到達できるというのはすばらしい。部屋付き露天と似たような気軽さだ。

・・・とはいえ、うっかり女性専用時間に気軽に訪れてしまったら、通報されてしまうけど。気軽すぎてはいかんぞ?

入浴時間中、別の女性が入ってきて気まずくなる、といったこともなく、風呂を独占することができた。混浴については、あんまりロマンを感じてないんよ、わし。「女性を意識しないようにしなければ、と意識する自分」がイヤなので、むしろ誰もいないほうがありがたい。

寺の湯

露天風呂から上がってもまだ16時前。しばらく部屋でくつろぐ。

18時の夕食前、もう一度寺の湯に言ってみることにした。おっと、誰もいないぞ。よっしゃー、入ったるぞー。

共同浴場寺の湯は、外来の人は入湯料300円で、この新湯温泉街の宿に泊まっている人は無料。混浴の共同浴場なので、入口は一つしかなく、建物の真ん中にある。

中に入ると、玄関左右に脱衣だながあり、特に男女の差はない。どっちを使っても構わない。

寺の湯(混浴)

寺の湯。

どちらが男用とか女用、ということはないのだけど、一応真ん中で仕切りがある。

湯温の違いがあるはずなんだけど、「あっつゥ!かき混ぜなくちゃ!ちょっと水を足さなくちゃ!」とかやっているうちに違いがわからなくなってしまった。

混浴におっさん一人が入る

風呂を独占してご満悦なおかでん。

先ほどの写真だとかなり広い湯船のように見えるが、人と湯船が一緒に写り込むとこんなサイズ感。おっさん4人が入れば、湯船一つは結構みっちり感がでるし、マックスで3名×3列=9名といったところか。ただし、そうなるともう混浴なんてのは到底無理だけど。

青白い湯は、それだけでもここに来た甲斐があった!と激しく満足させるものだ。もう、この光景と臭いだけで体調がよくなりそうだ。プラセボだけど。

寺の湯成分表

途中誰の邪魔を受けることもなく、お風呂にゆっくり入ることができた。

・・・といいたいところだけど、新湯はどこもかなり湯温が高いので、長湯は難しい。すぐにのぼせるので、出たり入ったりとなる。

もともと熱いお湯は好きなので、リラックスというよりはどっぷり汗をかいてデトックス、といった感じで満喫。

日が暮れる

そろそろ夕暮れ。

夕ご飯が待っているよ、部屋に戻らなくちゃ。

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