13:41
なんやかんやで2時間も大内宿に滞在してしまった。
案外ゆっくりできるものだな。我ながら驚いた。
ざっと見て蕎麦食べて帰るだけなら、小一時間で十分。さほど広くはない場所なので。でも、一軒一軒土産物を見て回ったり、買い食いして過ごすと、2時間はかかる。
折角ここまできたのだから、慌ただしく次の目的地へ向かうより、これくらいの時間は取っておきたいものだ。
14:01
会津鉄道の湯野上温泉駅にやってきた。
到着してみると、この駅舎も大内宿同様、茅葺き屋根の立派なものだった。
立派な駅名看板。
駅舎内には品数豊富な売店もあった。
温泉街の入口であると同時に、大内宿の入口でもあるからだろう。山奥の駅なのに、唐突感がある。
つくづく温泉ってすごいよな。国土の均衡なる発展を支えたと思う。温泉があるからこそ、山奥であっても人は訪れる。もし日本に温泉がなけりゃ、もっともっと平野部に人が密集していたんじゃなかろうか。
この駅には、足湯がある。
小さな、申し訳程度のものではなく、一度に10人以上が利用できる大がかりなものだ。
早速使わせてもらう。
これまで足湯というのは時間の無駄だと思っていたけど、案外いいもんだなあ。しばらく足をぬくぬくさせる。
おっと、そうこうしているうちに会津若松行きの鉄道がやってきたぞ。
みんな線路脇でカメラを構えて写真撮影。
と思ったら、鉄道から乗客が降りるわ降りるわ、一気に駅前が賑やかになった。そしてみんな、駅前に仁王立ちになり、茅葺きの駅舎を激写していた。
そんな人たちを遠目から激写するおかでん。
この人達は、バスがやってきたらすーっといなくなった。温泉に行くのか、それとも大内宿なのか。
14:41
この旅最後の目的地である、「塔のへつり」へと向かう。
なんだか変な名前だ。名前だけは地図上で知っているのだけど、実際それが何なのかはほとんど知らない。多分、渓谷美の何かなんだと思う。
出来るだけ現地に着いてから「なんだ、そういうことか!」という驚きを味わいたいので、事前情報はほとんど仕入れていない。観光ガイドは一応見ているけど、目的地となるキーワードを抽出しているだけだ。なので、アテが外れてガッカリすることもあるだろうが、それもまた楽しい。
情報過多のこの時代、うっかりすると「事前に調べたことを現地でなぞるだけ」になってしまう。答え合わせをしに行くわけじゃないんだから、情報収集は適当なところで切り上げないと。
で、びっくりしたのがこの「塔のへつり」駅。
肝心の塔のへつりに向かう道中にあるのだけど、びっくりして予定外の停車をしたくらいだ。
なんだこれ、門があるぞ?
ホーム間際まで道路があって、駅前にロータリーがあって・・・という作りにはなっていない。駅の手前に門があって、そこから先ホームまでは未舗装の歩道だ。
面白いなぁ。
塔のへつり駅はもちろん無人駅。
単線で、林の中にひっそりとある。周囲に民家は一軒もない。
明るい林の中を走る線路。
こういうところを走ったら快適だろうな。
駅ホームから、門に通じる道。なんか楽しい。
画一化された駅前が多い都会に住んでいると、こういう駅をたまに訪れるとワクワクが止まらない。
wikipediaによると、2015年における1日あたりの平均乗降者数は33名だそうだ。少ない!・・・が、周囲に何もない場所なので当然といえば当然か。
コメント