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景信山、もう一つの茶店に行く。こちらは「景信山頂上 景信茶屋 青木」というらしい。
先ほどの「三角点かげ信小屋」と、ちょっと雰囲気が違う。こちらの方が渋い雰囲気がある。
すでに山頂に到着してから30分が経過している。せっかく、予定よりも25分前倒しで景信山に到着していたのに、茶店ハシゴなんてやっているからまた追いつかれた。一応、この山頂では滞在予定時間を20分と見込んでいたのだけど。
ラムネ、という旗が軒先でひらめき、建物の古さも相まってレトロ感がある。・・・って、待て。ラムネも瓶だよな。ということは、この山では瓶のものを売るのは至って当たり前、ということなのか。
あー、やっぱり瓶ビールが売られています。やっぱり大瓶。700円。
700円って、ホテルのレストランとか温泉旅館の夕ご飯でビールを頼んだ時の値段と変わらないぞ。しかも大瓶だし。ホテルだったらうやうやしく、小瓶を持ってくることがあるぞ、この値段で。
運搬の手間暇がものすごいのに、この値段は良心的だと思う。「飲み終わった瓶は自分で担いで持って帰れ」という制度だったら、まだわからなくもないけれど。
ここもやっぱり、天ぷらが売られていた。
この茶屋の天ぷらには二種類あって、「茶屋の天ぷら」が300円、「きのこの天ぷら」が500円だった。先ほど食べた天ぷらと比較がしたいので、あえて「茶屋の天ぷら」300円を頼む。
お店の軒先。
いろいろ売られています。
これだけ手広くやっているのに、どこのお店もカレーライスのようなご飯物を一切取り扱っていない、というのが面白い。密約でも結んでいるのだろうか?というくらいだ。
ご飯を炊く、ということがいかに大変なことなのか、というのがよくわかる。瓶ビールを運び上げるガッツがあっても、ご飯は炊かない・炊けない。それくらい大変なのだろう。
梅酢まで売られているのですよ。
犬は・・・これは売り物ではないな。
天ぷらが揚がるまでの間、暇つぶしで犬と戯れる。
当たり前だけど、ビールの空き瓶はビールケースに入っていた。これをガシャガシャいわせながら下界に下ろさないといけない。空き瓶とはいえ、20本ともなればかなりの重さだ。
かなり広いスペースに、ベンチと机が並ぶ。
ビアガーデンとしか思えない光景。
こうやってみると、東京のすぐ近くでも山が折り重なるように連なっているんだな。
奥に見えるのが丹沢山系で、僕がこれから縦走を続ける山は一番手前に見える。
天ぷら到着。
ちょっと待て、左の「天つゆ」には到底見えないどす黒い液体はなんだ。
これは、「おしるこ」というジャパニーズトラディショナルスイーツでして・・・
なんでまた、ここでも二品目を頼むんだ?と思われるだろう。でも、許して下さい刑事さん状態なんです、正直言って。何が?というと、口の中がしょっぱくて。
陣馬山からここまで、味噌・しょうゆ・塩味のものばっかり食べてきたので、いい加減うんざりしてきたのだった。お腹がいっぱいなのではなく、口が味覚の変化を訴えてやまない。なので、おしるこも頼んだのだった。
「もつ煮」も売られていたけど、もう味噌味は結構です・・・。
「茶屋の天ぷら」。
やっぱりこちらももみじが入っていたけど、彩りという点では先ほどの方が美しかった。ちなみにもみじはどんな味?と言うと、「特にこれといって味がない」という答えになる。揚げたてということもあって、パリパリと衣の歯ごたえを楽しんで、おしまい。
おしるこを飲みつつ、もみじの天ぷらを食べる。変な取り合わせだ。
(つづく)
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