
13:50
ようやく縦走を再開。とはいっても、予定時刻より5分遅れ程度なので、全く問題はない。
景信山の山頂から、これから先の縦走路を展望することができた。なるほど、あの稜線をずーっと移動していくのか。
楽勝だな、とは思わない。なにせ、距離が結構ある。正面に見える山が小仏城山、そしてその左奥に高尾山か。まだまだあるな。

小仏峠まで1キロ。小仏城山を経由して高尾山まで4.2キロ。

コンクリートで一部舗装された登山道を下る。
ここでは、すれ違う人がとても多かった。どうやら、小仏峠から入山して景信山を往復する人が結構いるらしい。小仏峠までは高尾駅からバスが出ているので、アプローチはしやすい。しかも、峠から景信山までわずか1kmだ。
なるほど、だから先ほどの茶店で宴会をやっているおっちゃんが多いのか。
確かにこれはいいな、暇なら、ここまでやってきて昼酒飲んで帰るという人生。ただ、酔っ払った状態で山の下山はしたくないものだけど。

13:56
この谷が、小仏峠。
小仏峠というのは、首都圏エリアに住む人なら認知度が高い。というのも、中央高速道路がここを通るからだ。ほら、谷底に高速道路がちらっと見える。
単なる峠道なら大して記憶に残らないけど、小仏峠といえば「渋滞の名所」であり、だからみんなこの名前を知っているのだった。まあ、不名誉な名前ではある。

14:03
一気に峠まで標高を下げると、またもや気持ちの良い道になった。
おいおい、なんだいこれは。これが縦走路か。道幅は広いし、木々は麗しいし。
馬が向こうからパカパカやってきそうだ。

14:12
何やら人が群れている広場に行き当たった。
どうやらここが、小仏峠らしい。ちなみに高速道路はトンネルだ。この地下を走っている。
景信山の山頂からわずか20分ちょっと。近い。
陣馬山から縦走するのはちょっとね、という人は、この小仏峠を起点に高尾山を目指すパターンが結構ある。小仏城山と、高尾山だけのプチ縦走ということになる。おそらく目の前にいる団体さんも、そういう計画なのだろう。もう下山したのか、これから登るのか。

ん?高尾山詳細地図販売所本日開設?
なんだそれは。

14:14
なぜか信楽焼のたぬきが何体も並んでいる。
気をつけろ、たぬきに化かされるぞ。
でも、たぬきはあくまでもきょとんとしていて、むしろ「なんでこんなところにいるの?」という顔をしていた。謎だ。

謎といえば、この小屋風のものも謎だ。完全に覆われてしまっている。昔は、峠の茶屋でもあったのかもしれない。今となっては廃墟・・・だよな、これ。
ひょっとしたら道路メンテナンスのための資材置き場なのかもしれないが、よくわからない。とりあえず謎、ということでその場は素通り。

14:15
こちらにも、廃墟。いまにも崩れ落ちそうだ。
その脇にはなにやら石碑がある。「明治天皇小佛峠御小休所阯及御野立所」と書いてあって、明治天皇が1880年にここに行幸されたことの記念碑らしい。

14:15
あ、本当に地図を売っているぞ。さっきの看板、本当だったんだ?
まさかフリーマーケット状態の野天で売られているとは。
なにやら、奥多摩や丹沢山系といった、この周辺の地図も売られているらしい。気にはなったけど、他の登山客が群がっていたので素通りした。一体どんな地図だったんだろう。
(つづく)
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