ハタケ仕事と山登り【羊蹄山】

北海道までやってきた遠足御一行様は、ハタケ周辺の掃除や片付けで一日を過ごした。途中からはチェーンソーや草刈り機が登場し、木や下草の伐採が開始。もう、農作物の収穫をやっているんだか、開墾をやっているんだかわからない状態になってきた。

いちいち驚いていたらきりがないのだけれど、チェーンソーなんてあるんだな、と驚いた。このハタケはもともと有機野菜栽培をやっていた方から借りている土地で、建物も農作業器具もほぼ全部「そこにあったもの」を借りている。トラクターもしかり。

工具ぐらいは置いてあってもおかしくないけれど、チェーンソーなんかも備え付けてあるとは。まだ北海道を開拓していた時代の余韻なのだろうか。僕が普段イメージする、「整然とした田畑」というのはチェーンソーとは無縁だ。

で、そのチェーンソーを使って僕も作業をしたのだけれど、「一歩間違えると指が飛ぶ」という恐怖感はなかなかなものだった。ちゃんと安全な操作法を習っているわけではないので危ないし、こんなところで指を失うのは嫌だ。

チェーンソーともなれば、簡単になんでも切断できるものだと思っていた。しかし実際は油があまりさされていない上に刃がなまっている。立ち木でも簡単に伐採さ!と果敢に突撃していったが、どうにも切ることができなかった。ムリしたら危険なので、駄目そうだとわかったら諦めた。

それにしても、こういう「ヒリヒリした身の危険と、安全確保の緊張感」というのは久しぶりだ。安全が当たり前、自分の安全は他の人が担保してくれていて当たり前、という世の中に生きてきているので、「自分の身は自分で守れ」という当たり前の所作がむしろ新鮮だった。

「お前はこれからチェーンソー大臣に任命する。」と言われてこれからずっとチェーンソーなら身の危険が高まるけれど、今日明日の二日間で体験程度に触らせてもらえたのはちょうどよい程度だった。

17:25
ほとんど休耕地となっているハタケだけど、その一角になにやら雑草とは思えない茂みができている。池に浮かんだハスの葉っぱみたいにも見える。

近づいてみたら、カボチャだった。大きく実っている。

カフエでカボチャを使うのか?と思うが、マメヒコは「カンボジアプリン」という名物がある。カボチャを使ったプリンで、このハタケで獲れたカボチャを使う。

カボチャの場合、収穫して即食べられるというわけではない。収穫のあと風通しが良いところで乾燥・熟成させる必要がある。なので、「獲れたてカボチャが食べられるよ!」ということはない食べ物だ。なので今日はおあずけ。

それにしても、カボチャは大変だ。かさばるし、重たい。これを箱に詰めて北海道から東京に運ぶとなると、送料がばかにならない。

「日本人は規格通りの野菜ばかりを好む。ぐにゃっと曲がったキュウリとか、売り物にならない」とよく聞く。でもそれは、「見た目」の問題だけでなく、おそらく「ぐにゃっと曲がっていると、箱にうまく梱包できず、むしろコスト高になる」という問題があるんじゃないかと思う。素人なので正しい推理かどうか自信はないけれど。見栄えがあまりよくなくて(見栄えの良し悪しの判断は人それぞれだけど)、さらにコスト高だったらさすがに誰も買わない。

見栄えが悪いとか、傷があるといった食べ物がどんどん需要のある加工品にできればよいのだけれど。なかなかそうはいかないものだ。たとえば「曲がったキュウリ」をジュースにして売れるか?というと厳しいし。

でも、ジャストアイディアだけど、「キュウリ汁」を使って、3Dプリンタでキュウリを再現する!ということがいずれできるんじゃないかな?美味しいかどうかはともかく。カボチャならできそうな気がする。

産地から消費地へは、液体で運送。で、消費地にある3Dプリンタで野菜を再現する。ディストピア感というか、サイバーパンク感というか、なんかすごい世界だ。

18:35
日が暮れたので夕食をみんなで食べることになった。

今回はBBQコンロを使って、いろいろ焼いてみよう、というテーマになっている。とはいえ、コンロはあっても炭なんて小洒落た(?)ものはない。そのかわりに、先程ノコギリとかチェーンソーで切りまくった角材がある。これを燃やそう。

とはいえ、角材に火を付けるのが大変だし、一度火がついたらキャンプファイヤー状態になって、その後急速に火力が沈静化してしまう。これは単純に楽しいのだけれど、僕らはお腹を満たしたいんだ。キャンプファイヤーをしたいんじゃないんだ。

男二人がかりで、火力調整に四苦八苦する。

BBQコンロは家のすぐ外に設置され、出来上がった料理は屋内でさばかれることになっている。

18:59
何度も「キャンプファイヤー」⇒「鎮火」を繰り返しているうちに、ようやく少しずつ炭火ができてきた。

盛大に木が燃えると、その火力の強さで炭がすぐにボロボロになってしまう。もともと、「木炭」として買ってきたものではなく、「木材の燃えカス」を僕らは「炭」と主張している。おき火状態になっても、なかなか火力は安定しないものだ。

すぐ脇に、加熱調理を待つ鶏肉がスタンバイされているけど、もうちょっと待って。

一度網の上に食材を乗っけてしまうと、そこから先火力調整が俄然難しくなるから。

一方家の中では、何やらガツンガツンと金属音が鳴っている。

芋けんぴが入っていた空き缶に穴を空けて、ピザ窯を作ってみよう!という話になったらしい。一斗缶みたいな缶で、さほど金属は分厚くない。

「アウトドアでピザを焼く」といえば、ダッチオーブンみたいな分厚くて重たい鋳鉄の鍋を使うイメージだ。こんなペラい缶でピザを焼くとなると、火力がすごく難しそうだ。ちょっとでも火力がつよいと、すぐに焦げる。ちょっと無謀だけど、そういうのにチャレンジする発想がて面白い。僕なら、「ムリでしょう」と最初から思いつかない。ちくしょう、こういう自由な思いつき、いいなあ。

缶でピザ窯が作られている間に、鶏肉が焼けた。

家屋内では食事の準備、完璧。火力調整待ちで、皆様お腹をすかせている状態。すいません手間取りました。

写真右下には、缶の蓋の上に乗ったピザ生地が。マジでやる気だ。

火力調整の片手間に、食事をいただく。

暗い屋外なので、何の料理の写真だかわかりにくい状況。これは・・・肉だな。

(つづく)

コメント

  1. おかでんおかでん より:

    米こうじさん、間違いの指摘ありがとうございます!こういうアドバイス、地味にありがたいことです。これからも愛読をよろしくお願いします!

  2. 米こうじ より:

    「内海湾」ではなく「内浦湾」ですね。
    つまらない指摘でごめんなさい。実は10年以上前から愛読してます。



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