ハタケ仕事と山登り【羊蹄山】(その1~18)

13:18
かま栄の工場を見学させてもらう。

工場見学といっても、小学校の社会科授業で訪れるような場所ではない。デカい工場、長い見学用廊下、そして嬉しいおみやげ・・・というのとはちょっと違う。

大きな窓から、中を覗き込む。「覗き見」に近いような雰囲気だ。ひょっとしたらマジックミラーになっているかもしれん。いや、それはさすがにないと思うけれど。

巨大な機械、高速で動くベルトコンベアという見た目の迫力はなく、目の前で展開されているのは職人技だ。「工場見学」というより、「職業見学」のようだ。

ガラス窓に向かって、目の前で職人さん二人が練り物を整形している。

マジックミラーになっていないのなら、目の前にたくさんの観光客がやってきて自分たちが観察されるのが丸見えだだ。かなりのプレッシャーだろう。うっかり、握ったばかりの練り物を床に落っことしてしまいそうだ。そういう視線に耐えられるのも、一流の職人の為せる技だ。

「もうちょっと大きくしちゃえよ」「いけ、もっと速く!」とかさまざまな挑発を無責任に客からジェスチャーで浴びせられる日々だと思うけど、頑張れ職人さん。

13:21
さて僕がこの「かま栄」を訪れたのは、「和ドック」なる謎の食べ物があるという噂を聞きつけたからだ。どこで聞きつけたかは忘れた。昨日になって、「どうやら明日は雨らしいぞ」と悟り、急遽調べた情報だ。

和ドック?なんだそれ。

アメリカンドックが和テイストになっているらしい。まあ、それはなんとなく想像はつく。小麦粉の生地を、白身魚のすり身にして揚げる、というのはさつま揚げと一緒だ。でも、「和ドック」と名乗る仕上がりというのは気になる。木の棒が刺さっているさつま揚げなら、「和ドック」になるのだろうか?

おう、アメリカン。

見た目以上にアメリカンドックなやつが出てきたよ、でもこれが「和ドック」。ほら、紙袋にはちゃんと「和ドック」って書いてある。

1本250円。

アメリカンドックの一般的なお値段相場がどの程度かわからないのだけれど、このずっしりとしている感で250円なら安いと思う。

ケチャップがついているあたりが、和でありつつアメリカンだ。

しかし外観を見る限り、これはさつま揚げではなく小麦粉を揚げたものですよね?・・・と訝しみつつ食べてみたら、断面はこんな感じだった。

なるほど、三層構造になっていた!

真ん中にソーセージ、その外側に練り物、そして一番外側がホットケーキミックス的な甘い味付けが施された小麦粉。

へえー。これは面白い。いや、そこまでする必要はあるのか?というのはいいっこなしよ?それぞれ単体で食べればいいじゃないか、なんて身も蓋もない。でも、とても面白い食べ方だし、実際に組み合わせが悪いことはなく、おいしく食べられた。これは意外だったなあ。

ということは、ソーセージを抜いた二層構造で和ドーナツもできるのかもしれない。輪っかにするのが難しければ、沖縄と北海道コラボでさーたーあんだぎーを作ることもできるかもしれない。

かま栄の練り物オールスターズ。ショーケース前にずらりと写真入りで紹介されている。どれも美味しそうで、どれか選べというのは酷な話だ。「とりあえず全部!」と言いたくなる。ついでに、「人数分で!」って。そうでないと収まりが悪い。

13:30
かま栄の駐車場に車を置かせてもらって、少しだけ小樽の観光地を見て回ることにする。

このあたりは石造りの蔵や建物が多いようだ。

古い建物が今も残る。

いろいろ事前学習しておけば、この小樽の町並みについて学びが多いのだろうけど、なにせ急遽今朝小樽行きを決めたので、なにも予習ができていない。

ええと、にしん貿易で栄えたんだっけ?

雨が結構降っているけど、だんだん観光客が増えてきた。

小樽といえば、かならず運河が紹介されているけれど、それ以外も観光スポットがあるのだな。

重厚な建物。これも石で作られている。さすが北海道、日本と文化が違う!木造じゃないんや!と感心したけれど、後で調べてみるとこれは木造の建物にタイル状の石を貼ったものなのだそうだ。”木骨石造(もっこつせきぞう)”と呼ぶ。耐火性を高めるためのものなのだそうだ。

(つづく)



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