16:19
「おかでんは全店舗制覇するんじゃないのか?途中でやめたのか?軟弱な!」
と思う人がいるかもしれないが、それはちょっと勘弁してほしい。何しろ、天下の一大観光地・高尾山はお店の数がとても多い。
見ろ、この状態を。イートインまたはテイクアウトができるお店ばかりではないものの、これだけのお店を一軒ずつ巡るというのは、やりすぎもいいところだ。
陣馬山ではアイスクリームが売られていて仰天したけれど、もはや高尾山界隈でジェラートが売られていようが何が売られていようが、全然驚かない。電気もガスも水道もある。車で物資運搬だって可能だ。
ただ、さすがにまだケバブ屋は進出していなかった。
あれって不思議だよな、神社のお祭りなんかで、ひょこっと中東人の運営するケバブ屋台があったりする。そう簡単に出店する権利は手に入らないだろうに、どうやったんだろう?と思う。町中にひょっこりケバブ屋があったりするのも、そう。
でも、高尾山界隈はまだその気配はなかった。基本、和テイスト。せいぜい、洋のテイストはジェラートどまり。クレープ屋でもはじめれば儲かると思うんだけど、「高尾山の雰囲気にはあわない」と反対されるのだろうか?
16:30
天狗団子が店頭で売られているお土産物屋。「わさび漬」の暖簾で油断してはいけない。こういうお店は、大抵テイクアウト用の料理を売っている。
16:32
高尾山ビアマウントの直下にやってきた。本当は、ここが縦走のゴール地点のはずだった。そして、祝杯をあげる予定だった。しかし、10月中旬にシーズン営業を終え、復活は来年の春。
しかたがないので、今年は既に10月にビアマウントオフを開催している。小雨の中。
わざわざ高尾山口まで京王線に乗り、さらにそこからケーブルカーに乗ってビアマウントで飲食。京王電鉄からするとすばらしき上客だ。
ありゃ。ビアマウント、営業期間外の冬は本来の展望台として機能しているものだと思ったけれど。
どうも、今年(2017年)から、「高尾山BBQマウント」という名前で冬の間はバーベキュー場の営業を行うらしい。これにはびっくりだ。
食材の単品提供もあるけれど、基本は1人前3,300円を頼むことになるようだ。それに「フードバー」と呼ばれる、酒のつまみやサラダのセルフサービスが500円、アルコール飲み放題1,500円。なんやかやで5,000円を超えてしまい、ビアマウントよりも割高ではある。でも、面白い試みだ。
見ろ、おすすめは「コカコーラ」とポスターに書いてあるぞ。コカコーラがおすすめなのか・・・
ポスターには、若い女子が4名、乾杯している写真が使われている。こういうのを運営側は期待しているのだろう。決して、おっさんたちが「うおおお、おつかれぇぇぇぇ」と野太い声を上げつつ、ガシャンガシャンとジョッキをぶつけて乾杯するようなシチュエーションではなさそうだ。
ちなみに、クラフトビールを扱ってますよ、というのが売りのようだが、銘柄を見ると「496」「アフターダーク」「コープランド」「オンザクラウド」。ああ、なんだ、キリンビールが提供しているやつだ。もうこれらは珍しさがなくなってしまい、「クラフトビール」と呼ぶのもどうなのか?と思えるくらいだ。でも、スーパーやコンビニエンスストアでは売っていないものなので、これらが飲めるのはラッキーではある。
16:35
バーベキューガーデンを見上げると、案外人がいた。早い夕食を楽しんでいるっぽい。ええのう。
急遽、「一人バーベキューでこの縦走を打ち上げる」ということも頭をよぎ・・・いや、よぎってない。さすがにその発想はなかった。完全に素通りだ。
ずいぶん薄暗くなってきた。あとはもう闇が迫ってくるだけだ。早く下山しよう。
酒を飲まない人間にとって、登山の「シメ」にあたるものが特にないのが残念だ。家に帰ってシャワーを浴びたら、それがシメだろうか?
16:34
シメるにはまだもうちょっと早いけど、BBQガーデン直下のところにある天狗焼のお店に立ち寄ることにした。
僕は「天狗焼」なるものは知らなかったのだけど、今回の企画を思いつき、あれこれ調べた際に見つけたものだ。どうやら、高尾山では有名な甘味らしい。
実際、かなりの行列ができていた。既に薄暗くなってきているのに、それでも行列を諦めない。そんな人たちばっかり。
一体どんなものが出てくるのか、わけもわからずに並び、1個買う。140円。人形焼き風なのか、最中なのか、大判焼きなのか。どうやら、実物は「天狗の形をした、人形焼き」ということらしい。
まとめ買いする人も結構いた。本当に大人気だ。
(つづく)
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