ハタケ仕事と山登り【羊蹄山】(その1~18)

12:42
「ようこそ南樽市場へ」と書かれた看板がお出迎え。

人生初の小樽観光で、真っ先にここを訪れたというのはずいぶん渋い趣味だと自分でも思う。

観光客向けなのか地元民向けなのか、この看板を見るとよくわからない。でも、昭和感ある絵柄や佇まいがいい感じだ。むしろ観光客は、こういうのを「味がある」と感じて喜ぶ。

中はまさに味わい深い作りだ。

ショッピング!グルメ!とワクワクして観光を楽しむ人にとっては渋すぎて好みにあわないと思うが、むしろ僕なんかはこれがいい。だって、観光客向けの土産物を売っているところにいっても欲しいと思うものがないんだから。

うまいものだったら買ってもいいな、と思っていたのだけど、この市場内に入っているお店の大半が地元民向けガチ勢だった。生ものとか、お土産には向かないようなものが多く売られていて、僕が買うものはなかった。どれも美味しそうなんだけど、クール宅急便で東京に送るほどのものではないし・・・。

時間をかけてもっとじっくり見て回りたかったけど、時刻はすでにお昼を回っている。ちょっと急がないと。

このあと、小樽をざっと見て回って、その後ニッカウヰスキーの工場がある余市に寄って、そして今晩の宿があるニセコに向かうつもりだ。ニセコはもちろん温泉宿なので、早くチェックインしなくちゃ。夕食前のお風呂、これは至極。夕食後の風呂と夕食前の風呂じゃ、ぜんぜん意味合いも重みも違うんだから。

12:56
南樽市場のすぐ目の前に、味噌ラーメンが美味しいという「みかん」というお店がある。これからまだまだ長旅は続く。ちょっと腹ごしらえをしていこう。

あれ?腹ごしらえ?すでにカプセルホテルの「軽朝食」⇒六花亭⇒菊地珈琲で「ホットサンド」と食べてきているのに。まあいいか。

味噌、塩、正油、昔らーめんが各750円。

「昭和の味」と銘打たれた「昔らーめん」が気になるのだけど、ここは心を鬼にして味噌を選ぶ。鬼にして、というのは大げさだけれど。どちらかというと、天使の羽が生えたようにお財布のお札が飛んでいく、という方が正しそうだ。今回の旅行は何かとお金を使っているな、我ながら。

「昔らーめん」が昭和の味、ということはそれ以外は平成の味ということだ。

13:01
メニューの先頭に書いてあるのでおそらく看板料理なのだろう、味噌ラーメン。いいね、この濃厚さ。

僕はいろいろ自炊をするけれど、さすがに味噌ラーメンを作ったことはない。なんかきっとコツがあるんだと思う。「麺入り味噌汁」にならないようにするための。豚骨でダシをとればいいのか、さらにバターを溶かせばいいのか。いや、一歩間違えれば「麺入り豚汁」になるだけだぞ。

なんて形容すりゃいいのか難しいけど、うまい。縮れ麺もうまい。

13:16
どうやらあの辺りが小樽観光の中心地らしいぞ、というエリアを横目にしつつ車で素通りし、「かま栄」という練り物屋さんの駐車場に車を停める。

ここは練り物工場の見学ができるというだけでなく、お買い物をすると駐車場が1時間無料になるからだ。この工場に併設されているお店では、謎の「和ドック」なる食べ物があるという。工場見学をして、「和ドック」を食べて、しかも駐車場が無料なので1時間以内でざっと小樽観光をする。なんて最高な組み合わせなんだ。パズルのピースがビシッとはまったような爽快さ。

かま栄の中は、立派な直売所があってガラスケースの中にずらりときつね色の揚げ物が並ぶ。行列をさばくための赤い仕切りが張られているので、観光客がどっとやってくることもあるのだろう。

練り物って、目移りするんだよな。あれもください、これもくださいになる。そして個数をどうするか、悩ましい。1個1個は安くても、家族全員分✕種類、ってなるとかなりの値段になることは避けられない。お財布と相談しつつ、取捨選択するのは難しい選択だ。

そんな直売所の脇に、工場見学スペースがある。

工場見学といっても、大きなガラス越しに作業を眺めることができるだけだ。先程の「白い恋人」工場のように、巨大な生産ラインがあってどばーっと大量に作っているというわけではないらしい。

お菓子はどんどん作られ、かまぼこはこじんまりと作られる。そりゃそうか。

(つづく)



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