ハタケ仕事と山登り【羊蹄山】

19:43
肉を焼こう!とかピザだ!などと華やかなことばかりじゃない。その裏では、ひたすらBBQコンロの脇の地面で焚き火を燃やしているのだった。炭を作るためだ。

BBQコンロの中で焚き火もどきを作って、おき火になるのを待っていたら料理ができない。しかも、焚き火だと火力が強すぎて、BBQコンロが熱に耐えられずゆがんできだした。

焚き火は別のところでやって、火力が落ち着いたところでBBQコンロに移す、というオペレーションに変わっていった。

結構これは大変なことで、BBQコンロの網をバランスよく持ち上げて、そのすきにコンロに火がくすぶっている薪を入れ、火力を調整して、そして網を元の位置に戻す。その一方で、焚き火に薪をくべたりする人が常時必要だ。ふたりがかり、三人がかりを必要とする、なんとも大げさな調理になった。

21世紀、便利なご時世になったものだ。だからこそ、あえてこういう身体性を必要とする不便なことに挑戦する、というのは楽しいことだ。

おそらく、「ガチな不便」はこれからも敬遠され続けるけれど、「そこそこ不便」というか、「なんちゃって不便」というのは今後需要が増えると思う。「当旅館は電気が通っていないのでランプの宿です」みたいなの。暗くて夜にトイレに行くのも大変じゃないか!と思うけれど、むしろそういうのが良い、という。

ピザの準備OK。

あ、そうか、蓋のほうが下なんだな。こういうのも、ちょっとした機転だ。「蓋は上」という固定観念があると、ピザを焼く時も蓋を上にしてしまう。

蓋を上にしたらどうなるか。ピザが焼き上がった際、ピザを取り出すときが大変だ。こうやって種明かしをすると「そりゃそうだよね、当たり前だよね」と思うけれど、現場でリアルタイムにそこまで想像力が働くかどうか。

完成品から逆算してものごとをイメージできるか?というのは経験とセンスと才能だと思う。

19:51
そんなわけで、いよいよピザ焼き開始。芋けんぴの缶をセットし、上にも炭を置く。これにより、下から上から火力が与えられ、芋けんぴ缶がオーブン状態になる・・・はず。

20:02
なにしろピザというのは生地が薄い。ちょっとした油断ですぐに焦げる。かといって、底面の焦げばかり気にしていたら、具に火が通らない。上から下から、どの程度どの時間火力を与えるのか、これはかなりの難問だ。

しかも、火力がまったく安定しないのだからなおさらだ。臨機応変に判断しなくちゃいけない。

最初は底が若干焦げたピザが仕上がったが、方向性としてこれはイケるのではないか、ということがわかった。何度か微調整していくうちに、マジなピザ窯として機能するようになっていった。トライアンドエラーの賜物だ。

慣れてきたので、2つの缶で同時並行にピザを焼いていく。

写真右に、今まさに切り分けられているピザがちらっと写っているのが見える。見ての通り、ふっくらと焼き上がっているのがわかる。

発案者である井川さん自身、「案外できるもんだねえ」と感心していた。まさかここまでうまくいくとは思っていなかったのだろう。

芋けんぴ缶の蓋が2つ並んでいる。右は初期型で、やや焦げが目立つ。一発目の調理で、焦げを作ったからだ。左の方はあとから投入された缶で、こちらは焦げが少ない。火力調整がうまくいきだした証拠だ。

ほかにもいろいろ食べたんだけど、火力調整の片手間だったのであんまり記憶に残っていない。屋内の厨房で作られたものもある。

これはなんだっけ。卵焼き?

芋けんぴ缶はピザ窯だけでなく、なんでも焼けるオーブンだ。しめじとベーコンをトマトととろけるチーズでからめたものをホイル焼きにしたもの。

これ、なんだったっけ。デザート?覚えていない。

21時半くらいに、片付けを済ませてお開きとなった。

仲間を車に載せ、道中ホテルに立ち寄りつつ仲間をおろし、僕は一人札幌へと向かっていった。今晩は千歳から1時間のところにある札幌、すすきのの近くのカプセルホテル泊だ。

(つづく)

コメント

  1. おかでん より:

    米こうじさん、間違いの指摘ありがとうございます!こういうアドバイス、地味にありがたいことです。これからも愛読をよろしくお願いします!

  2. 米こうじ より:

    「内海湾」ではなく「内浦湾」ですね。
    つまらない指摘でごめんなさい。実は10年以上前から愛読してます。

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