食べ物に関して日々考えていること、でき事、お店訪問記など。
食べ物に関する話題であっても、掘り下げてあれこれ試行錯誤したりする長編は「胃袋至上主義宣言」に掲載。こちらのコーナーでは、単発で食べ物の話題をライトに取り扱う短編集となる。
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イカスミを人生はじめてまともに食べたかもしれない
そういえばこれまでの人生でまともにイカスミスパゲティを食べたことがない。 「え、女性は好きですよイカスミパスタ」 正面に座るいしが、嬉しそうにスパゲティをとりわけながら言う。 いや女性はそうかもしれないが、僕は男性だし。あっそうか、女性とイ... -
オードブル・ルーレット
「オードブル」としかメニューに書いていなかったので、夫婦揃って 「なんだろうね、これ」「なんだろう」 とひそひそ話。 蝶ネクタイの給仕さんがいるような洋食店なので、もちろん聞いたら丁寧に教えてくれるだろう。でも、それは無粋というものだ。 オ... -
コンビーフ恵方巻
恵方巻なんて流通小売の陰謀だ、そんなものに便乗するのは情弱の極み!と息巻いていた時期が僕にもありました。 でも今じゃ、すっかりこういう季節のイベントごとには便乗するようになった。人間が丸くなったというよりも、「世にあるしきたりに乗っかれば... -
いきなり!じゃない慎重!ステーキ
「いきなり!ステーキ」がどうも怪しい雲行きだ。 ここ最近のすったもんだは枚挙に暇がなく、業績というのは好循環が止まると逆回転を始めるのだな、というのがよくわかる。 どういうすったもんだがあったかはネットなどで調べれば結構でてくる。企業の陰... -
気晴らしプリン
気まぐれで、プリンを自作することがある。 冷蔵庫に玉子が大量にあって、その割に全然消費されておらず「んー、このままだと消費期限が心配だな」という予感がしたときにえいやっと作る。 我が家の料理番である僕が食材を仕入れてくるのは、主に「肉のハ... -
つけ冷麺
焼肉店で食事中、シメのメニューで「つけ冷麺」なるものがあったので頼んでみた。そんなん、食べたことがない。 出てきたものは、なるほど確かにつけ冷麺だった。そうとしか言いようのない冷麺。 焼肉店で食べる冷麺というのは、もともとコシが随分強い食... -
ホットケーキの焼き色
週末、いしがホットケーキを焼いてくれた。 もっぱら家の自炊は僕が担当しているので、いしがホットケーキを焼いてくれるのは久しぶりだ。 で、出来上がったホットケーキを見てハッとした。 これがそのホットケーキ。ごく普通だ。 市販のホットケーキミッ... -
スパイス入れを整理する
昔、グルメ雑誌「dancyu」でスパイスカレーの特集が組まれたことに影響を受け、あれやこれやとスパイス料理を作るようになった。 幸い、近所にはネパール系の食材店、インド系の食材店がある。S&BやGABAN、マコーミックといったスーパーでも売っている... -
保存食のようかんを使って鏡開きをする
今年も鏡開きシーズン到来。 昨年までは、ホームベーカリーでお餅をついて、巨大な鏡餅を作るのが楽しみだった。デカい鏡餅を自作した、という事実は僕の見栄を激しく満足させてきた。年末になるとスーパーの店頭に並ぶ、出来合いの鏡餅とは違うんだぞ、と... -
ガチなネパール料理
ガチなネパール料理、というのは案外多くないものだ。インド料理という一大勢力に圧倒されているからなのか、「インド・ネパール料理」というひとくくりになっていることが多い。 しかし、インドそのものが超巨大な亜大陸で、これをひとくくりにする事自体... -
インド料理の食べ放題はなぜ少ないのだろう
葛西臨海公園を家族で散歩し、そのまま東京メトロ東西線の西葛西駅まで歩いてみた。途中、巨大な団地があったりしてなかなかエキサイティングな町並みだった。 西葛西・葛西界隈はインド人コミュニティが形成されていると聞く。優秀なインド人エンジニアが... -
できるだけフレッシュでありたい、七草粥
毎年七草粥を作っている。 昨年(2021年)も作った。お粥なんて年に1度、七草粥のときしか食べない生活を送っているので、たいそう美味く感じる。季節感あるイベントだし、僕の食生活にとってかなり重要度の高い、楽しみな一食だ。 ただ、「粥」といっても我...