自分で料理を作ることの喜びと限界。
-
オカ・デウス
カレーのインド様
猛烈な勢いで離乳食を作っては食べさせ、弊息子を観察してアレルギーの有無と本人の拒否反応を伺う日々。一度に複数食材をクリアできる料理を思いついたときの僕はウキウキだ。 ミキサーでドロドロにして食べさせるのはご法度なので、あれこれ食材を使うに... -
食い地獄の狭間にて
イキる昆布
出汁を取るのに使った素材を残すか、きれいに取り除くか論争がある。 論争、というかどっちの宗派に属するか、という信仰の違いだ。 そりゃ、「雑味が出ないようにするために、出汁をひいたあとの材料は取り除いたほうがいい」ということはわかっている。... -
オカ・デウス
愛玉子を食べる0歳児
猛烈に離乳食を食べ進めている。 アレルギーの心配は随分と後退したこともあって、あとはひたすら、4月に入園する新しい保育園に向けて離乳食ノルマリストをこなしていく。 ただ、面倒なのが「できるだけ食材の食感を残して欲しい」という園からの指示だ。... -
食い地獄の狭間にて
気晴らしプリン
気まぐれで、プリンを自作することがある。 冷蔵庫に玉子が大量にあって、その割に全然消費されておらず「んー、このままだと消費期限が心配だな」という予感がしたときにえいやっと作る。 我が家の料理番である僕が食材を仕入れてくるのは、主に「肉のハ... -
食い地獄の狭間にて
ホットケーキの焼き色
週末、いしがホットケーキを焼いてくれた。 もっぱら家の自炊は僕が担当しているので、いしがホットケーキを焼いてくれるのは久しぶりだ。 で、出来上がったホットケーキを見てハッとした。 これがそのホットケーキ。ごく普通だ。 市販のホットケーキミッ... -
食い地獄の狭間にて
スパイス入れを整理する
昔、グルメ雑誌「dancyu」でスパイスカレーの特集が組まれたことに影響を受け、あれやこれやとスパイス料理を作るようになった。 幸い、近所にはネパール系の食材店、インド系の食材店がある。S&BやGABAN、マコーミックといったスーパーでも売っている... -
食い地獄の狭間にて
保存食のようかんを使って鏡開きをする
今年も鏡開きシーズン到来。 昨年までは、ホームベーカリーでお餅をついて、巨大な鏡餅を作るのが楽しみだった。デカい鏡餅を自作した、という事実は僕の見栄を激しく満足させてきた。年末になるとスーパーの店頭に並ぶ、出来合いの鏡餅とは違うんだぞ、と... -
食い地獄の狭間にて
できるだけフレッシュでありたい、七草粥
毎年七草粥を作っている。 昨年(2021年)も作った。お粥なんて年に1度、七草粥のときしか食べない生活を送っているので、たいそう美味く感じる。季節感あるイベントだし、僕の食生活にとってかなり重要度の高い、楽しみな一食だ。 ただ、「粥」といっても我... -
食い地獄の狭間にて
腰を伸ばす海老
お正月の料理で縁起物の代表格、有頭海老。 縁起の良さの塊みたいな生き物で、「長いひげ(=長寿)」「目が飛び出している(=めでたい)」「茹でると赤くなる(=紅白でめでたい)」「茹でると丸まる(=腰が丸くなるまで長寿)」とされている。 毎年、まだ生きてい... -
蕎麦喰い人種行動観察
自作手打ち蕎麦(25)
【岡山県某所】 鶏南蛮 2021年、僕は2年ぶりの実家での年末を迎えていた。 「2年ぶり」というと大げさな聞こえ方がするけれど、「年末」というのは必ず1年ごとにやってくるものだ。要するに、1回、年末帰省をパスしただけのことであってそんなに大げさな話... -
食い地獄の狭間にて
そういえば自分の人生、照ってない気がする。
カフエマメヒコでりんごのデザートを食べてご満悦。ダークブラウンのつややかさが、渋い。 そこでふと気が付いた。ああそうだ、自分の人生、照りが足りないなぁと。 なにかの比喩ではない。自分の作る料理って、ほとんど照りがない。照っていない。 魚料理... -
食い地獄の狭間にて
人生最後の晩餐用にと、地鶏炭火焼きを大量に取り寄せる
いしがうっとりした目で語る。 「人生最後の食事に何を選ぶ?って聞かれたら、『地鶏の炭火焼き!』って答えます」 と。 地鶏の炭火焼きは、「塚田農場」とか「山内農場」といった居酒屋で扱われていてメジャーな宮崎料理だけど、そんなに頻繁に食べられる...