自分で料理を作ることの喜びと限界。
-
蕎麦喰い人種行動観察
自作手打ち蕎麦(25)
【岡山県某所】 鶏南蛮 2021年、僕は2年ぶりの実家での年末を迎えていた。 「2年ぶり」というと大げさな聞こえ方がするけれど、「年末」というのは必ず1年ごとにやってくるものだ。要するに、1回、年末帰省をパスしただけのことであってそんなに大げさな話... -
食い地獄の狭間にて
そういえば自分の人生、照ってない気がする。
カフエマメヒコでりんごのデザートを食べてご満悦。ダークブラウンのつややかさが、渋い。 そこでふと気が付いた。ああそうだ、自分の人生、照りが足りないなぁと。 なにかの比喩ではない。自分の作る料理って、ほとんど照りがない。照っていない。 魚料理... -
食い地獄の狭間にて
人生最後の晩餐用にと、地鶏炭火焼きを大量に取り寄せる
いしがうっとりした目で語る。 「人生最後の食事に何を選ぶ?って聞かれたら、『地鶏の炭火焼き!』って答えます」 と。 地鶏の炭火焼きは、「塚田農場」とか「山内農場」といった居酒屋で扱われていてメジャーな宮崎料理だけど、そんなに頻繁に食べられる... -
食い地獄の狭間にて
闇夜のクリスマス
無印良品で、大量に卓上用ミニキャンドルを買ってある。お買い得セットみたいな大袋に入っていたので、何年使ってもなくならない。 なので、かれこれ数年、やれ誕生日だの記念日だので、さほど意味もなくキャンドルで卓上を照らしている。今年のクリスマス... -
食い地獄の狭間にて
冬至南瓜
歳を重ねるうちに、年中行事を大事にするようになってきた。昔はてんで無頓着だったのに。これも老化現象の一つなのかもしれない。 お年寄りが草花を愛でる姿を見て、子供の僕は「ふーん」としか思わなかった。でも今だと、そんな大人たちの気持ちがなんと... -
食い地獄の狭間にて
鹿ひき肉を手に入れたので、恐る恐るハンバーグを作ってみた
ふるさと納税で鹿肉と猪肉が手に入った。しかもミンチで。 おかでん家基準では、ふるさと納税の返礼品選びは「ちょっとめずらしいもの」ということにしている。スーパーに行けば似たものが手に入るようなものは、単にお得感があるだけで面白くない、と感じ... -
食い地獄の狭間にて
自宅で珈琲焙煎(ガスコンロ+電動メカ編)
コーヒー豆の焙煎は、僕の日常にすっかり組み込まれている。一度自家焙煎を初めてしまうと、今更市販の焙煎済み珈琲豆には戻れない。値段が相当違うからだ。 僕の人件費と、光熱費を考えると市販よりもきっと割高だ。でも、楽しんでやれているので人件費は... -
へべれけ紀行
那珂湊買い出し~三崎港買い出し、出産直前におけるおかでん家の旅
2021年春。我が家の出産時期が近づいていた。 いしは2月末をもって仕事を退職し、出産に向けた体制に入った。 もともと彼女は2020年の3月末まで正社員として働いていたのだが、アフリカに旅立つ!ということで退路を断って前に向かって進んでいた。しかし... -
食い地獄の狭間にて
おかでんさんちの年末年始2020
新型コロナウイルスの影響で、今年は帰省もせず静かな年末となった。 実家に帰省しない正月は、いつ以来だろう?殆ど記憶にないくらい、僕の年末年始は実家だ。 はっきりと記憶に残っている、僕が実家に帰省しなかった年末は1996年だ。年まで覚えている。... -
蕎麦喰い人種行動観察
自作手打ち蕎麦(24)
【東京都某所】 ゲソ天蕎麦 2020年の年末は、新型コロナウイルスの影響で帰省が吹っ飛んだ。いろいろ影響があったけど、その最たるものが「あれ?年越し蕎麦、どうしよう?」というものだった。 蕎麦打ち道具は全部岡山の実家に置いてある。かれこれ18年く... -
食い地獄の狭間にて
ペタという単位に打ちのめされる【ペヤング・ペタマックス】
まるか食品が販売しているソース焼きそば、「ペヤング」は日本を代表するカップ焼きそばだ。どこのコンビニに行っても売られている。そんなメジャーな存在がなせる技か、ときおり奇抜な商品を発売して、マニアたちの度肝を抜くことがある。 「激辛」と称し... -
食い地獄の狭間にて
2020年4月/自宅でやってみよう
2020年春。新型コロナウイルスは世界中に大流行し、各都市はロックダウンし経済活動は停滞した。僕が住む東京もご多分に漏れず「自粛」が要請されたわけだが、この「自粛」という言葉の曖昧さと、「空気を読め」という雰囲気がどうにも好きにはなれない。 ...