テンション上がるゥ!激安温泉宿に溺れてみる【塩原温泉ホテルおおるり】

湯けむり号

11:42
歌謡ショーが終わる時間よりちょっと前に「湯けむり会館」に戻る。

11:45にショーが終わりということだったけど、あぶねぇ、それより前にもうバスの乗車が始まっていた。ここで遅刻していたら、「行方不明者」になっているところだった。

なお、湯けむり会館だけど、木戸番のような方は入口にいなかった。出入り自由だ。これって、おおるりグループに宿泊していない人も観劇できてしまうのでは?と思ってしまった。

ちなみに歌謡ショーだけど、僕らは途中まで見ていたのだけど、とてもびっくりさせられた。そして面白かった。いやー、すごい世界だ、これは。老いも若きも、大衆演劇というのを一度見た方がいい。

第一部の人情芝居とうってかわって、二部は一部の出演者たちが装いを改めて、歌い、踊る。特に、この劇団の主役である座長が女形になったりして舞いまくる。

ああ、梅沢富美男が大衆演芸で女形として名を馳せた、というのは聞いたことがあるけれど、こういうことなのか!と合点した。お芝居で女性役をやっているわけではない。そして、彼の代表曲「夢芝居」で「男と女~♪」という歌詞があるけれど、男役も女役もやるというところで、納得だ。

ポスターでは、大槻ケンヂかパンクロッカーか、という出で立ちだったけど、芝居の最中は傾きまくるヒーローだったし、歌謡ショーでは女形だ。すごい変わり身っぷり。しかもこの女形が、「単に女装しました」レベルではないのが鳥肌ものだった。とにかく、目線のやり方、身振り手振りがいちいち女性っぽいのだ。連れの女性も、「本当に女性みたい!」と驚きを隠せない。女性を驚かせる女性っぽさ、というわけだ。

そして、歌の合間に「座長!」とか「大座長!」などというかけ声が、観客席から自然発生的にではなく劇団側がマイクを通じて発せられる。これも独特の世界。

たくさんのお札をレイのようにして、座長の首にかける女性客がいた。おおすげえ、追っかけなのだろうか?遠目で見ると、そのお札は一万円札に見える。マジか。一体あれ、何万円分だよ。10万円じゃきかないだろう。

実のところ、この未体験エンターテイメントにいたく驚愕した僕は、おひねりをちょっと出しても良いと思っていた。1,000円とか。でも、万単位でおひねりが出ているのを見て、それが場違いだと思って諦めた。

熱心な常連さんによるおひねりは素晴らしいことだと思うけど、一見さんの僕らでも「ちょっと投げ銭したい!」と思わせるような雰囲気は欲しいな、と思った。

湯けむり号

11:56
バスはどこへいくの?というのがわからないまま、とりあえず乗ったら、すぐに次の目的地に到着した。

なんのことはない、スープ入り焼きそばでおなじみの「こばや食堂」の前だった。

どうやら、ここがおおるりグループ直営のドライブイン、だった。もっと都心寄りの場所にあると勝手に思い込んでいたので、あまりに近場だったのでびっくりした。そうか、「ドライブイン」という言葉のイメージとして、田舎にあると勝手に解釈してたんだな。

饅頭を貰う

バスを降りる際、温泉まんじゅうを1個プレゼントされた。

もしよかったら売店でお買い求めください、というわけだ。草津温泉方式とでも言おうか。

こばや食堂に並ぶ人達

おおるりのドライブインから道路を挟んだ向かい側に、こばや食堂が見える。今日は土曜日ということもあって、長蛇の列ができていた。思った以上に客の回転が早くないお店なので、あの最後尾の人が料理にありつくには、相当時間がかかりそうだ。

もちろん僕ら、バスの出発を待つ身としては目の前の飲食店とはいえ利用は無理。

川沿いを歩く

ドライブインで食事を食べる客が多い中、僕らはまた温泉街散歩をする。ドライブインで食事はいらない。

おおるりグループのドライブインは関東近郊全体で4カ所ある、ということを後で知った。塩原、日光、鬼怒川、そして群馬県の小野川。

ドライブイン周辺では、これから宿に向かう人、これから都心に戻る人が入り乱れていた。僕らの場合、バスは直接宿に乗り付けてすぐにチェックインできた。でも、なぜこのドライブインには「今晩泊まる予定」のお客さんがいるのだろう?会話のはしばしから、今晩泊であることがわかる。

そこではたと理解した。ああ、那須高雄温泉に宿泊する客は、往路でもここに立ち寄るんだな、と。

山中一軒宿の高雄温泉の場合、早々に宿についてもお昼ご飯の場所がない。そして、チェックインまでやることがない。塩原温泉のように、観光するなりメシ食べに行くなり、ということができない。だから、時間調整&昼メシ場所として、このドライブインが使われているらしい。

おそらく、往路・復路ともにこの場所に立ち寄るのだろうから、お疲れ様だ。時間的には、湯けむり会館の観劇には間に合わないだろうから、チェックアウト後はどういう時間の過ごし方をするのだろう?よくわからない。

意図的なのかたまたまなのかわからないけど、おおるりについては謎が多い。標準的な1泊2日の過ごし方例、というのをwebサイトに載っけてくれるとありがたいのだけど。

足湯

時間があるので、足湯に寄ってみる。

足湯

源泉掛け流しの足湯で、ぜいたく。

まあ、足湯の場合掛け流しにしてほしい。決して衛生的ではない、足を浸けるのだから。

屋台

ドライブインの前の屋台にはいろいろなものが売っていた。

道の駅的な野菜が売っていたり、バスの中でどうぞ、ということでペットボトルのお茶やジュースも。

(つづく)

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