テンション上がるゥ!激安温泉宿に溺れてみる【塩原温泉ホテルおおるり】

箒川

箒川を眺めながら、のんびり散歩中。

今ごろ、「湯けむり会館」では歌謡ショーが行われている最中だけど、僕らは脱出している。あの人情芝居を見る限り、歌謡ショーもきっと未体験ゾーンの内容で、楽しいに違いない。しかし、それよりも静かに町歩きをする方を選んでいる。

町歩きは好きだが、特に温泉街歩きは最高だ。アップダウンがある街なら、なおさらだ。

今、まさにその最高の時間を過ごしている、というわけだ。上機嫌だ。

箒川

ホテルニュー塩原の陸橋が見える。

唐突感がすごい。めちゃくちゃ長いじゃないか、あれは。昨日、別角度で見たときよりも迫力がある。

台風の日なんて、あれがぽっきり折れてしまうんじゃないか?というくらい、ぎゅいーんと宙に浮いている。橋げたがなくても、つり橋状にしなくても大丈夫なんだな。日本の科学技術の結集やで、ほんま。

で、大浴場は、あの陸橋を渡った川の右側の建物にあるらしい。つまり、あれだけの巨大旅館だけど、大浴場にいくために、みんな延々と大移動しなければならないわけだ。これは大変だ。足腰が弱いお年寄りはキツい。まさか館内には「動く歩道が完備」ということはないだろう?

「歳を取って、足腰が痛いので温泉で療養を・・・」なんて思っている人は、大型旅館に泊まってはダメだな。デカすぎて、肝心の温泉にたどり着く前に疲れる。

塩原温泉街

塩原温泉郷は川沿いに連なっている。全部で11の温泉地があるのだけど、そのうち古町、門前、畑下の3つが密集しているため、この界隈は温泉街が形成されていて、楽しい。

温泉街のいろいろなお店で、オリジナリティある「とて焼」を売っている、という取り組みは、まさにお店がたくさんあるからこそ、できることだ。

たとえとして出すのは申し訳ないが、同じ栃木県で大型旅館がある鬼怒川温泉ならばこうはいかない。鬼怒川温泉は、塩原温泉を上回る旅館の客室数を誇る(倍以上は違うはず)けど、あっちは「温泉街」が貧弱だ。東武鬼怒川線で大量輸送されてくるお客さんに対応するために超巨大旅館が建ち並んだ結果、宿ごとにお客さんを抱きかかえたまま離そうとしなかったからだ。

お土産物?館内にあります。飲み足りない?はい、二次会用のお店も館内にあります。お夜食のお店も、ゲーセンも、なんでもあります。

宿は潤ったかもしれないけれど、その結果「温泉の街」としての魅力は増えなかった。それが今の鬼怒川になっている。

鬼怒川に行った際の記事はこちら。

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ただ、「食べ歩き」というのは魅力的な提案ではあるけれど、胃袋と財布は有限だ。時間はともかく。

塩原温泉街

朝食バイキングを食べてしまったので、全くお腹が空いていない。なので、 「きまぐれとて」とか「しもつカレーランチ」といったメニューがあっても、食べる気にならなかった。

あと、現在の我々は、観劇の途中を抜け出している身。のんびりしていたら、行方不明者になってしまう。観劇が終わるまでに「湯けむり会館」に戻ることが必須となっている。

塩原温泉街

メインストリートから、ふと脇道に目を向けてみる。すると、川向こうに共同浴場があるのがチラッと見えた。

看板には「翁の湯」と書いてある。ホテルニュー塩原の足元あたり。ホテルの施設ではなく、地元民用らしい。

川沿いにわざわざ作っていることから、ひょっとしたら源泉湧出地のすぐそばなのかもしれない。

塩原温泉街

昨日はここまでやってきて折り返した場所、めろん亭。

ここでお昼ご飯用としてパンを買っておく。「おおるり」グループのドライブインでの食事は辞退。

塩原温泉街

箒川沿いに、「スナックポスト」というお店があった。

「門前」と大きく書いてあるのは、建物と関係ない。別に「スナックポスト」の門前、という意味ではなく、このあたりが「門前」という地区名だからだ。

塩原温泉街

この「スナックポスト」、既に玄関には柵が設けられていて中に立ち入ることができず廃墟だと思われる。

しかし建物の作りが独特だ。ドアを開けると、そこから階段を使って下に下りるらしい。お店は下のフロアだ。

トテ馬車

今日もとて馬車が走る。

(つづく)

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