天城ィィィごォォォォ(以下自粛)【天城山縦走】

バスに乗る

17:07
修善寺行きのバスがやってきた。乗客は僕以外いない。まるで子供のように、かぶりつきの席を陣取る。さあて、これから修善寺までしばらく車旅だ。

公共交通機関利用の登山だと、便に間に合わせようとして焦る、というデメリットがある。でも、下山してしまえばその後は事故や怪我の心配をしなくて済む。これはとても大きいメリットだ。もちろん、今乗っているバスが横転事故を起こすとか、いろいろな可能性はある。でも、自分の責任になるトラブルではない。

何が怖いって、下山して疲れているときに車を運転して、ぼんやりしていて事故を起こすということだ。僕は東京都に住んでいるので、夕方から夜にかけては道路が渋滞する。もちろん、判断力が思いっきり低下するほどグダグダになるまで山登りはしないけど、そういう心配がある、ということだ。

王様になった気分で、バスに乗る。水生地下バス停から乗ってきた、僕同様に天城縦走をやってきた人たちに対して「まあ、乗りたまえ」とえらそうな態度え迎え入れる。

公共交通機関は安全ではあるけど、お値段はかなりシビレる。登山はある程度お金を持っている人でないと、楽しめない趣味だ。

修善寺駅到着

17:52
45分ほど走って、修善寺駅に到着。

修善寺といえば、温泉が有名だ。しかし、温泉街とこの修善寺駅は全く違う場所にあり、バスも温泉街は経由していない。残念ながら今日は、お風呂無しでそのまま東京に戻ることになる。車があったら、簡単に立ち寄り湯ができる。公共交通機関登山のデメリットだ。

とはいえ、「縦走」はマイカー登山者には難しい。登山口と下山口が違うからだ。

修善寺駅

修善寺駅。

昔利用した時とくらべて、いつの間にかきれいな駅舎になっていた。到底、ローカル鉄道の駅には見えない。昔はもっと地味だったのに。

団体旅行の時代はもう終わりで、今後もその傾向はかわらないだろう。首都圏から大量の団体旅行を迎え入れていた時代ではないけど、この駅は立派だ。中伊豆から西伊豆に向かう玄関口だからだ。

戸田や雲見といった西伊豆に向かうためには、この修善寺を経由していかざるをえない。

修善寺駅構内図

駅の案内図。

ホームが5つもある豪華仕様。すごい。

そして、駅の両側に立派なロータリーが設けられていて、広々としている。昔はもっと駅前ってごちゃごちゃしていたのに。送迎のために車を一時停止させるのも一苦労だった記憶があるけど。

修善寺駅改札

17:53
改札のすぐ脇に、「あじ寿司」ののれんをぶら下げた駅弁屋がある。駅前一等地であじ寿司。風情があっていいね。しかし残念ながらもう閉店していた。18時前に閉まるのか。早いな。

乗車券

17:54
修善寺から510円で三島。SuicaやPasmoが使えないので、チケットを現金で買う。自動改札なので、うっかり突撃してしまいそうになるけど気をつけよう。

三島行き電車

17:55
電車が停車中。三島までこれで移動。

電車内部

17:59
車内。

嬉しげに写真を撮影しているのは、この電車に乗るのが2回目だからだ。それ以外は、全部車でこの地を訪れている。

前回のときは、社員旅行ってことで、仕事終わりに慌てて一人で修善寺の宿を目指したので、ほとんど記憶がない。入社一年目のことだから、もう20年以上前だ。

その時の社員旅行はほとんど記憶に残っていないのだけど、コンパニオンがお酌をしに訪れていたのと、先輩が「おいおかでん、追加料金を払えば、この後もお楽しみがあるぞ」とにやけながら教えてくれたのを強烈に覚えている。あと、諸先輩方はコンパニオンとカラオケしたりチークダンスみたいなのをやっていて、そういうのに耐性が全くなかった僕は「うわ、なんて凄い世界なんだ」とドン引きだった。

今や、社員旅行なんて少なくとも僕がいる会社では廃れた文化だし、ましてやコンパニオンを呼ぶなんてことはありえなくなってしまった。男ばっかりの職場だったからこそできたことだろうが、今は女性社員比率が増えて、到底そんなことができる雰囲気ではない。そういうのに興味がある人も、もうあまりいない。

三島駅

18:33
30分ほどで、三島駅に到着。

最近、三島から都心に新幹線通勤をする人が結構いるそうだ。小田原あたりからの通勤ならまだわかるけど、三島とはびっくりだ。通勤費が会社から全額出ないとしても、家賃は安いし風光明媚だしで良いらしい。

僕自身、小田原とか軽井沢に移住を考えたことがある。40過ぎても独身だし、都心でうごめいているより思い切って人生のサイドチェンジを図ってみるのは良いのでは?と思ったからだ。・・・でも、やめた。いくら地方とはいえ、新幹線駅の駅前すぐに家を構えることが難しいからだ。駅までに時間がかかるようじゃ、面倒くさくてたまらない。

そんなわけで、僕は都心でゴソゴソして生きていくつもりだ。

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