ただいま、わが愛しの山小屋泊【焼岳】

湿地

11:43
穂高橋/田代橋から大正池へは、「自然研究路」という道がある。

「林間コース」と「梓川コース」の2種類、ルートがあり、その時の気分にあわせて歩くことができる。どちらかが大回り、ということはなく、どちらもほぼ同じ所要時間だと思う。

その分岐したルートが再び合流したところに、「田代池」という池がある。美しい水をたたえた湿原がぽっかりと広がっている。

開放感がある場所なので、記念撮影向きだと思う。北を向けば穂高連峰が見えるし、南を向けば焼岳が見える。河童橋の人ごみで撮影するのと違った、静かで雄大な写真が撮れると思う。

湿地

とはいえ、穂高連峰はさすがに遠い。

全景を写真に収めることができる、といえばポジティブだけど、うっかりすると「イエーイ」と満面の笑みを浮かべた汚いツラに山が隠れてしまい、何の撮影をしたのかわからない、ということになりかねない。アングルには気をつけよう。
ここで三脚を立ててセルフ撮影・・・あっ、さっき三脚が折れたんだった。

写真には写っていないけど、ここの水は冬でも凍らないそうだ。こんこんと水が湧いていて、その温度は年間を通じてほとんど変わらないからだろう。

日光の「華厳の滝」でさえ冬は凍るというのに、不思議なものだ。

大正池の眺め

11:48
引き続き大正池目指す。原生林の中を歩く道が続く。

どうも、「大正池に向かう人の数」と「大正池からやってくる人の数」が非対称だ。圧倒的に、向こうからやってきてすれ違う人の数が多い。

しかも、外国人ツアー観光客の多いこと多いこと。中国語だらけだ。これには驚いた。

上高地は、その気になれば滞在時間1時間でも2時間でもなんとかなる場所だ。「バスセンターから徒歩5分で河童橋に行き、記念写真を撮って、戻ってくるだけ」なら30分あれば済む。とはいえ、わざわざこの山奥までやってくるだけでも大変な作業だ。一体このツアー客、どういうルートで日本旅行をしているんだ?

以前、富士山の北側にある湧水スポット「忍野八海」が中国人だらけでびっくりしたことがある。こんなところにもツアーが来るのか!と。ひょっとしたら、上高地を訪れたツアー客は引き続き忍野八海に行くのかもしれない。

時代は変わったものだ。「京都!浅草!」といった都会型定番観光スポットでは飽き足らず、外国人観光客は日本の自然をも楽しむようになったのか。

で、このツアー客だけど、

  • 大正池前でバスを下車
  • 大正池を見たあと、自然研究路を歩いて河童橋を目指す
  • バスターミナルに待機しているバスに乗り、上高地を脱出

という流れになっているらしかった。ツアー客に限らず、乗り合いバスでやってきた個人客もこういうルートを取るパターンが多いようだ。なるほど、その手があったか。効率的で賢いと思う。

大正池に行くのはよいのだけど、そこからバスターミナルまで戻るのが正直面倒くさいんだよな。片道で済むならそれに越したことはない。

解説

11:52
焼岳の中腹から見下ろせば、霞沢岳が崩れた砂礫が堆積しているのがよくわかります、という解説パネル。

おい、さっきまで焼岳の中腹にいたんだけど、全く気づかなかったぞ。

その解説はぜひ焼岳の中腹で聞きたかった。

河原

大正池の手前までやってきた。このあたりは、川が流れているわけでもないのに石がゴロゴロして草木が生えていないエリアになっている。

・・・ああ、これが「霞沢岳の砂礫」なのか。

河原

11:53
「霞沢岳の砂礫の堆積」から、逆に焼岳の中腹を見上げてみた。ざまーみろ。

何が「ざまーみろ」なのかわからないけど、とりあえず。なんだか勝った気になった。

焼岳の山頂付近は、相変わらずガスっている。今登ったとしても、山頂付近は相変わらず視界が悪いのだろう。今日はもう諦めるしかないね、朝でも昼でも夜でも、天気が悪い。

川

11:56
大正池手前の水の流れ。

川

11:57
木道の橋がかかっている。

上高地の水といえばさぞや清涼としているのでしょう?と思うかもしれないが、このあたりの水は油が浮いていてあまりきれいには見えなかった。

まさか誰かが油汚れを流したとは思えないので、天然由来の汚れなのだと思う。

川

11:58
木道を歩く。

立派な木道だし、幅もしっかりと確保されている。でも、団体客がどばーっと向かい側からやってくると、これでもすれ違うときにちょっと気を遣う。

「外国人さんたち、上高地を楽しんでくれているだろうか?」

日本人として、外国人リアクションがとても気になる。しかし、主に中国の方々は、日本人にとって「怒っているのかな?」と思えるような大声で、アタック音の強い発音でおしゃべりをしている。

一見、「なんだよここまで来たのに、単なる山奥じゃねぇか。つまんねーよ」と言っているかのように感じる。ニコニコしていないし。しかし、なにやらソワソワした感じで、右を見たり左を見たりしている様子を見る限り、きっと楽しんでいるのだろう。良きこと哉。

川

11:59
大正池が見えてきた。

水面にうつりこんだ木々を撮影しようとしたけど、自分の目で見たような美しさは撮影できなかった。僕の撮影技術の限界。

(つづく)



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