アワレみ隊奥のマゾ道

東北道の駅106カ所完全制覇

日 時:2004年(平成16年) 05月02日~08日
場 所:東北地方の隅から隅まで
参 加:おかでん、しぶちょお(以上2名)

この企画が始まるまでの経緯は、アワレみ隊BBS内「アワレみ隊のゴールデンウィーク企画は潰れたの?」スレが雄弁に語っている。転載することで、そのときの雰囲気を味わってもらいたい。今回の企画の見どころやキモの部分が全て語られている。

65: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/24(土) 23:54
昨年のスレを使うのもどうかという気がするが、
新規スレで書き込むには、ちょっと長くなってきたので
2004年度のゴールデンウィーク企画もこちらで考えていきますか。

66: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/24(土) 23:55
温泉なら温泉、食なら食で、ひとつテーマを決めてかかってみんかい?

67: 名前:おかでん投稿日:2004/04/24(土) 23:56
むむ、了解
温泉、ってキーワードを書いてはみたが、最近温泉ネタが多いような。
魅力的だが、やはりもう少しお馬鹿企画の方が楽しそうだ

68: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/24(土) 23:58
対決列島的なノリでいいんじゃないかなと思う今日この頃、あれって何泊何日で列島縦断してたっけ?
対決が食いものでなくてもいいし。

でも分かりやすいのは食いものだなぁ。

69: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/25(日) 00:04
東京スタートで、まず太平洋沿岸を北上、青森から鉄道or船を使って北海道上陸、函館へ。
函館で対決を済ませたら直ちに本州再上陸。
今度は日本海側を南下し、新潟あたりから関東、甲信越をシバキ倒して東海北陸、近畿中四国。
最後は九州上陸してあわよくば沖縄へ。

う~ん、やってみたいねぇ。

70: 名前:おかでん投稿日:2004/04/25(日) 00:05
全国名産品食べ歩きの旅

各都道府県で、名産品と言われる食べ物を一つづつ食べ歩き、全国を制覇する旅。
(1)都道府県ごとの名産を選定するのは自由だが、誰しもが名産と認定するものである
ことが条件となる。
(2)選択した名産品を購入・飲食する場合は、その産地に直接赴き、食さなければなら
ない。SAや街道筋のおみやげ物屋などでの購入は認められない。
(3)企画中、「名産」と呼ばれるものしか食べてはいけない。
(4)名産品は、1都道府県に1つ以上食べる事とし、二つ以上の飲食は自己責任において
自由である。
(5)飲み物も名産と見なすことは可能である。

みたいな感じかなあ・・・。

1日4県移動で、7日で28都道府県
東京出発、反時計回りで北上した場合、
北海道・九州・四国・沖縄・中国地方を除いた東本州は制覇できそうだ。
だが、いまいち中途半端ではあるな

71: 名前:おかでん投稿日:2004/04/25(日) 00:08
一番いいのは、北海道から南下開始してどこまで南下可能か?っていう
流れなのだが、北海道まで北上する手間(フェリーとか車とか)が惜しいので、
結果的に北上がてら名物しばき倒しという事になる

何となく国盗り合戦って感じだ。

結局全県制覇ってのは時間的に無理なので、どこを切り捨ててどこを採用するか、
っていうのも作戦になってくるだろうね。
もちろん、胃袋の状況ってのもあるだろうし。
わんこそば食った直後にきりたんぽ鍋食おう、ってわけにはいくまい。
だったら青森でリンゴ食って時間を潰そう、ってなるわけだけどおやリンゴは今時生産しとらんので
大間の近海本マグロでも食うかみたいな

72: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/25(日) 00:10
東のほうだけで終わるのが中途半端というならば、タイトルを
「アワレみ隊 奥の細道」とかにすれば、東北まわって大垣終点とか言い訳がたつな。

73: 名前:おかでん投稿日:2004/04/25(日) 00:13
別に食べ物でなくてもいいんだよな。
何か、あちこちうろちょろできるいい口実さえあればいい。

しりとり温泉、なんてのも面白いけど、結構移動が長すぎて不毛だろうし。

74: 名前:おかでん投稿日:2004/04/25(日) 00:19
名物食べ歩きの旅がいまいちレギュレーションやモチベーションでまとまりがつかなければ、
諦めて短期決戦企画
「山形蕎麦食べ歩き企画+盛岡わんこそば企画」
に変更ということかな。
山形は、蔵王温泉をはじめ魅力的な温泉があるしー。
特に、吾妻山系近辺には渋い温泉がいろいろあって興味深い。

東北は、意外と距離があるから気楽に行ける場所じゃないんだよねぇ。

75: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/25(日) 00:25
こういう企画でどうだろう?
「アワレみ隊 奥の細道」
芭蕉は俳句を読みながら東北をハイクした。
現代のわれわれも俳句を読みながら東北を車でハイクしよう。

一県一ヶ所は観光地を回り、その場で一句。
通りかかりのじいちゃんばあちゃんに優劣を決めてもらい、
負けると勝った相手指定の名物を否応なしに食べさせられる。(ほやとかホヤとかほやとか)

76: 名前:おかでん投稿日:2004/04/25(日) 00:27
すごすぎる企画だな。
問題は、通りがかりの人に優劣を判定してもらう、という非常に恥ずかしい事を
実行できるかどうかだ。
俳句だって大したできのものじゃないだろうし・・・

やっぱ、対決形式にしたい?

77: 名前:おかでん投稿日:2004/04/25(日) 00:29
しかし、俳句(もしくは短歌)を詠みつつ移動するというのは風雅で良いです。
その流れは良しと思われ。

78: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/25(日) 00:30
優劣つけてもらうのは
コンビニでもお店でも、適当に人捕まえればいいと思うけど。
たぶん思ってるほど恥ずかしくなくなってくるだろうし。
(サイコロだって振れたでしょ)

買った負けたの構図がはっきりするほうが写真もとりやすいし、
Webにもあげやすいでしょ?
二人のへたくそな俳句が掲載されるのが恥ずかしいだけで。
それとも、おかでんが全国にセンスのよさをアピールできる良い機会かもよ?

89: 名前:おかでん投稿日:2004/04/25(日) 09:31
何かアイディアがないか思案中・・・。

93: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/26(月) 00:56
他力本願の企画になるが、一週間でこれやるかい?
//www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/572_kisya_preview.html [source] [check]

東北6県 計106駅
一日15駅でまわりきれるが・・・・
遍路以上に過酷なスケジュールになるのは間違いない。
#1時間に一駅ペースで一日15時間かけてやっとこ
まあ、寄り道しないで、どこまでいけるかってところか?

余裕を見るなら、北陸で
[source] [check]
こっちは52駅なので、一週間なら何とかまわれる。

ネタ的には弱いな。金は下道に限ればずいぶん安く済むだろうけど。

94: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/26(月) 01:00
うきゃっ、北陸スタンプラリー、両津市(佐渡)が入ってる。
一日つぶれるぞ、こりゃ。

97: 名前:おかでん投稿日:2004/04/26(月) 01:16
>>93
うおー。強烈な企画だな。これは面白そうだ。
やるなら東北だろうな。っていうか、今激しくそそられている自分がいるぞ。
一日15道の駅ってどう考えても無理そうだけど、それが逆にそそる。

東北まで出向いて、ひたすらドライブってのもバカバカしいが、うーん、やっちゃおうか。

98: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/26(月) 01:18
乗り気なら行くぞ、俺は。
車に乗りっぱなしはぜんぜん平気だし。

100: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/26(月) 01:22
[source] [check]

地図見てるとね、なんとなく遍路思い出す。
やれるんじゃないかって気も起きてくるが如何?

101: 名前:おかでん投稿日:2004/04/26(月) 01:35
うへっ、これはホント遍路って感じだな。
ただ、順番通りお参りしていくと効率悪いので、最短距離で移動できるように考えないといけないけど。
これは面白そうだ・・・。

常識的に考えれば、無理と思えるようなギリギリ感が、たまらんね。
これだったら、金かかってもいいやって思える企画だ。毎晩、どっかに宿泊してもいいや。

102: 名前:おかでん投稿日:2004/04/26(月) 01:36
せっかくだから、盛岡でわんこそば食べたいし・・・なんて考えちゃいかん企画なのかね、これは。
ペース感が全然つかめないな。
そもそも、初日に東北圏に入るまでに時間がかかるし。

トレン太くんで突撃するのが一番時間的・体力的には都合が良いのだが、
金銭的な問題がなぁ・・・。まあ、このあたりは要検討だな

103: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/26(月) 01:43
福島~宮城~岩手~青森~秋田~山形?
県で割らずに近くから?
結構ルート選定に迷う。
行って帰ってなのか、行きっぱなしで帰りは鉄道なのか、
結構難しいぞ・・・・
今週いっぱいの課題だ。
まあ、睡眠学習するかな。

104: 名前:おかでん投稿日:2004/04/26(月) 01:43
僕は、4/29はメーデー出席のため身動き着かず、4/30は月次処理のため会社に出ているはずで、
4/30夜から行動開始可能。
5/6,7はお休みをもらうつもり(できれば、の話だが)なので、そうなると9連休。
とはいっても、9日まるごとフルで企画に使う訳にはいかんだろうから、実質7日だな。予備日1日。
お遍路チャレンジ2001の時以来の、長期戦となる見込み。

ただいま参加者募集・・・といっても、参加する人なんかいるわけないか。

105: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/26(月) 01:50
条件的にはおかでんとまったく同じということで・・・
出勤日もほぼ一致。
4月30日は深夜からなら行動可能。

もちろん、参加です。いまのところ。

106: 名前:おかでん投稿日:2004/04/26(月) 01:51
県単位で動くのが一番わかりやすいね、主観的にも客観的にも。
ただし、今回は効率の良さが最重要視されるべきであって、どうすれば最短でいけるのかについては
当日までに考えておきたいところだな。パズルゲームみたいなもんだ。
当然、「せっかくだから○○温泉で一泊したい!」とか「今日はもう疲れたから早々とリタイヤしたい!」っていうのがあるはずで、そういう状況にも適時対応しないといけないし。

それにしても、88カ所のお遍路を6泊7日ほとんどフルに使ってクリア、だからなぁ。
106カ所というのはそのお遍路よりさらに過酷になるのは間違いない。四国よりも東北の方が大きいし。
ただ、足摺岬の金剛福寺みたいに、往復100kmの岬のとっさきにあるような道の駅は無いと思うので、ルートの無駄はあまりないと思われるのだが・・・

と思ったら、下北半島という難敵が居た!

以前、恐山にドライブしにいったことがあるが、あの巨大さは結構難敵だなあ・・・。

107: 名前:ばばろあ投稿日:2004/04/26(月) 22:46
88箇所と違って、スタンプは24時間OKだから、
やる気になれば3日くらいで…

108: 名前:おかでん投稿日:2004/04/26(月) 22:50
>>107
だから問題なんよ。どこまで無理をするか、っていう線引きがムツカシい。
「あー、もう18時になったから時間切れだー」って、行程を終了させるサムシングが無い。

逆に、「明日は○○温泉でゆっくりしたいから、今日は無理すっぞ」という事もありで、
メリハリのある旅行になりそうな予感。
1日野宿、1日宿・・・もしくは、2日野宿、1日宿のペースで移動かなぁ?
野宿といっても、飯を作る野宿なのか、それとも飯はどこかで食べる野宿なのかによって
装備が大きく変わってくるので難しい。今回は、準備の関係もあるから自炊なしの野宿かな。
朝の行動開始も迅速さが要求されるし。要検討。

109: 名前:おかでん投稿日:2004/04/26(月) 22:53
[source] [check]

で、東北道の駅の地図を簡単にまとめてみた。
道の駅サイトの地図を寄せ集めただけだけど。でも、これである程度ルートは想定できそうな気がする。

福島から入って、逆Cの字にまわって、裏磐梯からいっぺん山形県に侵入し、宮城県に東進し、そこから北上・・・
ゴール地点は山形、って感じかな?

110: 名前: 投稿日:2004/04/26(月) 23:16
道の駅は24時間使えますが、スタンプが24時間押せるとは限りません。
親切なところは入り口のところにスタンプを押した紙をまとめてつるしてくれていたりしますが、
夕方4時に閉まるようなところもあります。(02年当時)
営業時間をあらかじめ調べておくことをお勧めします。

111: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/26(月) 23:58
>110
おお、おいらが書き込んでおこうと思ったことを親切にありがとう!
そうなんですよ、場所によってはやたらめったら閉まるのが早い道の駅もあるですよ。
ゴールデンウィーク中なので実際もう少し営業時間伸ばしてもって思わんでもないですけど。

で、そうなるとルート選定がやたらとめんどくさくなるわけで。
遍路も、朝8時から夜5時までと時間制限あったけど、今回の旅行もなかなかに時間制限、厳しくなりそうですよ~。

112: 名前:おかでん投稿日:2004/04/27(火) 00:01
>>110
うへぇ、助言ありがとうございます。
そうかぁ、スタンプが夜になると押せない場所もあるのか。こりゃますます頭脳プレイになりそうで面白いな。
いいハードルになりそうな予感。
そういえば、過去に道の駅の駐車場泊ってのは何度かあるけど、トイレ以外は閉鎖してたなぁ・・・。
基本的には、営業時間内に移動することを前提にしていないといかんわけか。

113: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/27(火) 00:02
>>100のページからいける道の駅案内で営業時間が乗っている。
営業時間内しかスタンプ押せないとなると、
ざっと見渡すかぎり一番遅いところで夜9時
早いとこだと5時には閉まる勢いのように見える。

朝は大体9時くらいからのようなので、平均して空いてる時間は9時間程度といったところか。
ちびしー!!

114: 名前:おかでん投稿日:2004/04/27(火) 00:08
うわっ、これは・・・厳しい、厳しすぎる!
17時すぎに閉まる場所が随所にある!どうすりゃ、いいんだ・・・。
っていうか、やるしかないわけだけど、傾向と対策がつかめない。まいった。
せめて、初日までの動きは確認しておきたいところだな。

しかし、初日後半に訪れるであろう福島県北西部あたりが終わるのが早い早い

115: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/27(火) 00:23
//www.mlit.go.jp/road/station/road-station.html [source] [check]
東北のオレンジ色がとてつもなく広く見える・・・・
北海道よりでかいんじゃなかろうか。
四国の何倍あるのだろう・・・・

116: 名前:おかでん投稿日:2004/04/27(火) 00:25
旅行出発後の戦略は別途車の中で練るとして、企画そのものの骨子なのだが
しぶちょお、どうするよ。北上方法について。

(1)車で埼玉までやってきて、そのままおかでんを載せて北上
(2)車で埼玉までやってきて、おかでんカーに乗り換えて北上
(3)新幹線を使って、当日朝郡山か那須塩原あたりでおかでんカーと合流

117: 名前:おかでん投稿日:2004/04/27(火) 00:27
えっ!?
東北、でかいぞ。相当でかいぞ、これは。油断していた。
福島県だけで四国のサイズ近くあるじゃないか、これだと。

えええええ。

118: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/27(火) 00:34
北海道 約78,418平方キロ
東北  約66,889平方キロ
四国  約18,803平方キロ

うひゃあ、四国の約3.5倍もあるぞ。
一週間じゃちょっとむりだぞ、おい。

119: 名前:おかでん投稿日:2004/04/27(火) 00:37
くそう、このままだと北陸道の駅制覇企画になっちまう。
何か打開策はないのか

120: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/27(火) 00:42
北陸  約21,015平方キロ
これでも四国並。
でも、駅数57は遍路より少ない。

121: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/27(火) 00:46
あ、58駅ね。まちがい、すまん。
むちゃを承知で突っ込むほうが、ネタとしては面白い。
でも、昨年の参加者も少ないし、全部回った後の報酬としては
北陸のほうがおいしい。

名をとるか、実を取るか。
って、アワレみ隊的には答えが出てる気もするけどね。

122: 名前:おかでん投稿日:2004/04/27(火) 12:32
工エェェ(´д`)ェェエ工

北陸でも四国並みのサイズなのか。
58駅とやや少なめだが、日程を5泊6日くらいに縮めれば、スリリングさを維持したまま行動できるんじゃないか

とか言っている傍から、>>121 で
「名をとるか、実をとるか、アワレみ隊的には答えが出てる」って書いてるしー。
ってことはそうですか、やっぱアレですか、

東 北 強 行

完遂は無理っぽいので、やっぱり県単位で行動したほうがいいんかねぇ。

124: 名前:おかでん投稿日:2004/04/28(水) 12:45
くそう、地図を眺めれば眺めるほど、東北企画はむちゃだなぁ。でも東北紀行は魅力だよなあ。
北陸は、動きにダイナミックさがないんだよね。北陸の県って、細長いので奥行きがない。
だから、海沿いにちかいところをうろうろするばっかり。
しかし、17時とかに道の駅がしまってしまうのであれば、現実的には北陸だよなあ。
でもせっかくのGWに北陸っていうのも劇的じゃなくて、こじんまりしてるよなあ

と悩み続けるのであった。
東北強行した場合、106箇所に対してどう折り合いをつけるか、現実的なところでの
目標が設定できればいいのだが。
「スタンプなんてどうでもいい、とにかく106箇所行ければOKだろ?」
って事にしちゃうか?それだったら、ギリギリなんとか行けるぞ。

127: 名前:おかでん投稿日:2004/04/28(水) 21:19
もう時間がない。いい加減決めないと。

基本:東北
応用:北陸

なんだけど、東北とした場合、何らかの「一週間でのオチ」が決められない場合は北陸
北陸はつまらんルートとはいえ、若干時間に余裕が出てくるので温泉とか楽しめる他、
佐渡島遠征などのイベントがある。しかし、企画としては相当ぬるい。

やっぱ、東北突撃、死んでもしらん、って感じか。

132: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/29(木) 02:10
船に車積むとなると結構高い。
向こうでレンタカー借りる方が安かったりする。
佐渡にはすごく惹かれる部分もある(キャンプ地再訪)が
それ以外に北陸の方に魅力を感じないのも確か。

かといって、東北遠征はしょっぱなの東北行くまでってのが結構(-_-)。
帰りを考えるとさらにΣ(-_- ;))
しかし、それ以上に、ここで行かねば何時行くのだって気がツヨイ。
名をとるか実を取るかについては、アワレみ隊的な正解はやはり
「二兎を追っかけてどっちもゲットだぜ」

死ぬ気でまわろう。スタンプは後からついてくるさ、きっと。

#もしくは初日の時点で完全に無理なことがわかって、
後は済崩し的に温泉旅行ってほうに1000カノッサ

134: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/29(木) 02:57
う~ん、白河で合流して福島県をまず攻め立てるのかな?
高速片道13000円かかるよ。日本海経由だし。
いっそ、山形スタートのほうが良いのか?

135: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/29(木) 03:03
いや、新潟駅集合で磐越自動車道経由会津坂下ICでおりて一発目が会津柳津かな。
これだと家から新潟途中下車含めて550kmの11000円ちょっとで会津坂下までいけるかな。

136: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/29(木) 03:11
嗚呼、なんだかルート考えてるだけでおなかいっぱいになってきたよ。
はなわがいかんなぁ、はなわが。ある意味第38番札所金剛福寺状態だ。
一週間じゃ無理だ、ホント o(゚Д゚)っ モムーリ!。

・・・・・北陸にすっか?

137: 名前:おかでん投稿日:2004/04/29(木) 08:22
福島県の「たじま」が朝7時から営業している。
他の場所は08:30からとか10:00とかなので、ダントツに早い。

おかでん邸にて合流、東北道を北上。
西那須野塩原ICから下道で「たじま」に向かい、開店まで駐車場待機

ってのはどうだろう
東京からたじままで、約3時間半といったところかな?
東北道の高速道路代が折半になるので、メリットあるし。

で、そのまま北上して、08:30営業開始の「喜多の郷」「裏磐梯」あたりを攻めて、
一気に山形県入り。福島県太平洋側のJヴィレッジ湯遊ならはあたりは、企画一番最後、南下しているときに。

よって、福島→山形→秋田→青森→岩手→宮城→福島 というルートになる

138: 名前:おかでん投稿日:2004/04/29(木) 08:30
朝7時にたじまをスタートできれば、その日のウチに山形県酒田市あたりまでは
侵攻できるような気がする。
「あつみ」は閉館時間が早いのでおそらく初日はアウト。

初日は湯の浜温泉で一泊、とか。

139: 名前:おかでん投稿日:2004/04/29(木) 15:38
たまにはおかでんのフィット号に旅をさせたいのだが、
しぶちょおの往路復路にさしたる支障がなければ、埼玉にてアワレみカー→フィットへの乗り換え、も
検討してもらえないものだろうか?

140: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/29(木) 21:46
テントの関係だけだからねぇ、たぶん。
FITで行くなら鉄路を検討せねばなるまい。
もし入れるのなら前日に入るでもよいか?

141: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/30(金) 02:25
と、思っていたのだが、確かこの4月27日からETC夜間割引が始まっておるはず。
0~4時に高速使ってれば、結構割引になるので(名古屋東京間7100→6100)
やっぱ車で行きます。
埼玉からはフィットでもいいっすよ。
新幹線だとこっち出る時間に制限が出てくるので、スタートにもたつきそうだしね。

142: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 07:39
直前にもかかわらず何も決められず申し訳ない。
メーデー関連でちと昨日はバタバタし、その余波をひきずってしまった。(更新もすっ飛ばしてしまったし)

さて、>>141の妥協感謝。では今回はフィット君に遠出をさせてあげる旅、ということでお願いします。

一番札所・道の駅たじまは、おかでん邸からカーナビ調査によると3時間16分。
実際だと、3時間弱で到着可能な場所。ってことは、朝4時に埼玉を出れば7時のオープンに間に合うってことだ。
予定よりも早く到着しちゃうようなら、手前の塩原温泉に露天風呂があるはずなのでそこで時間を潰しても良いな。

143: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 07:46
今回は、テント泊+場合によっては宿泊の混合型企画。
食事を作るとなると結構な装備を持参しないといけなくなるため、「食事は基本的に外食」を前提での行動になる。
(で、いいよね?>しぶちょお)

となると、持参すべき装備品は
・テント ・テントマット ・シュラフ ・ライト
程度。あと、野宿になるため、ある程度防寒できる格好は必須か。
お茶が飲めるくらいにはしておいた方がいいと思うので、上記装備に加えて
ガスストーブ、ケトルなどは持参しよう。コップは各自持参。

ということで、しぶちょおに通常の旅支度以外に別途持参頂きたいものは
・シュラフ ・ライト ・コップ ・むちゃしてナンボの気持ち
といったものになる。これで、過不足ないと思うが、どうかな。

ま、何か足りなくて困る事があっても、途中で買えばいいんだし
あまり気にしなくていいかな?

あ、早々忘れていた、ロードマップはおかでんが東北のものを持っているので、持参します。
あと、観光ガイドの「じゃらん」も。
道の駅一覧は、営業時間とか非常に重要なので全部印刷しておかないとな。

144: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 07:48
旅の目標は、「東北106カ所スタンプ完全制覇のたび」となるわけだが、
3日目をすぎた辺りから未達成に対する絶望感に打ちのめされ、
「宮城県と岩手県は諦めて、別途」
にするか
「スタンプ押印は諦めた、それでも深夜になってでも強行突撃して、106カ所は全部回るぞ」
とするかが最大の議論の的になりそうな予感。

それにしても、道の駅で1枚ずつ記念撮影していっても、デジカメに106枚が消費されるのか。
すごい企画だな。

145: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 07:50
おかでんの想定:
1日目→福島県、山形県
2日目→山形県、秋田県
3日目→青森県(1)
4日目→青森県(2)
5日目→岩手県(1)
6日目→岩手県(2)
7日目→岩手県(3)、宮城県
8日目→福島県

あれっ、大胆予測のつもりだったけど、日程オーバーしてる・・・。

146: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 18:38
おおう、担当しているシステムがよりによって夕刻からハードウェア障害発生
今日は帰宅が遅くなるな。

147: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 19:17
障害復旧は深夜に及ぶ見込み。今日は家に帰れないかも。

明日朝、先方のシステム部長さんに障害の経緯説明に訪れないといけなく
なってしまった。この企画、5月1日AMに開始は無理となってしまいました。すまない。
最短で5月1日昼前から、という流れ

148: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 20:52
ただ今マシン室
サーバをバラして原因特定中だが、障害発生から3時間経過後も特定できず

しぶちょおに連絡し、明朝からの状況開始は中止に。

149: 名前:おかでん投稿日:2004/04/30(金) 22:42
障害復旧。
試験も終了し、とりあえず営業の僕としては今日は解放
明日は朝イチで先方の部長さんトコに説明に伺います。

151: 名前:しぶちょお投稿日:2004/04/30(金) 23:31
どうもお疲れさま。
こっちも家に帰ってから準備やら何やらでやっとパソコン立ち上げたところ。
#家にいない間に両親が来るってんだから参っちゃう。

なので、特にシミュも何もなし。ぶっつけではきついので、ある程度めどは立てたいところ。
さて、がんばるかね。

156: 名前:おかでん投稿日:2004/05/01(土) 20:52
東北106道の駅スタンプラリー「奥のマゾ道」

平成16年5月2日(日)07:00 道の駅たじまからスタート。
企画終了は5月8日(土)の予定だが、7日間での完走は完璧に無理。
5月9日(日)まで延長して東北二人旅を続けるのか、それとも早々にやる気を失い、
「東北地方湯けむり巡り」+「山形蕎麦街道+盛岡わんこそば」の蕎麦企画になってしまうのか。

チャレンジャーは、しぶちょお、おかでんの2名。
どこまで行くのか、そしてどこまで耐えられるのか。

2001年お遍路チャレンジ2001(6泊7日)に続く、大規模ドライブ企画の幕開け。

2004年05月02日(日曜日) 1日目

東北道の駅全マップはこちら
//www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/Michi-no-Eki/touhoku.html

事前に地図を確認して、どのルートで行くのが最短になり得るのか、考えてみよう。

ちなみに、随時新しい道の駅ができているため、2004年5月時点よりも増えています。現在の道の駅MAPと見比べながらこの連載を読破していくと、「ヘンなルートを通ってるな」「あれ?道の駅を一カ所飛ばしてるぞ」というところが随所にでてきますが、時代の流れということでご了承を。

おかでん宅を深夜に出発

朝3時前。東京のおかでん邸に車が一台、横付けされた。愛知から夜通しでやってきたアワレみカーことしぶちょおの車だ。

ここで、おかでんの車に乗り換えて、一路みちのくふたり旅に出かける事になっている。これから一週間に及ぶ、長丁場の旅の始まりだ。

考えてみれば、一週間もの旅というのはアワレみ隊お遍路チャレンジの時以来だ。一体どのようなカタルシスが待っているというのか。

おかでん邸前で記念撮影。おかでんは、2001年GW企画「アワレみ隊お遍路チャレンジ2001」のTシャツを着ている。お遍路の時も、一日一日、厳しいタイムスケジュールの上で決行されたわけだが、今回はそれ以上だ。6泊7日で106カ所。念のため、予備日として5月9日(日曜日)を空けてはあるものの、兎に角企画としては6泊7日が原則だ。となると、1日あたり15カ所の道の駅を回らないと行けないことになる。

・・・マジか、それ。

スタート時点で、ふたりとも「絶対達成できっこない」感がありありだ。まあこれくらい無理難題の企画の方が、スリリングで良いなあ、くらいの認識しかない。

何しろ、道の駅があるのは大抵人里離れたちょっとした山奥だ。そういう道の駅を巡ろうとすると、移動に相当時間を要するのは想像に難くない。1時間で次の道の駅に移動できたとして、1日15カ所の道の駅に行こうとすると、移動時間で14時間。朝7時に出て、夜9時にノルマ達成という段取りだ。もちろん、道の駅は5時過ぎからばたばたと閉店しはじめ、夜間用のスタンプを用意していないところもあるだろう。そうなれば、スタンプを押せなかった道の駅で立ち往生せざるを得ない。翌日の営業開始まで、足止めだ。こういう場所が一カ所でもあれば、その後の行程がバタバタと崩れていく。

ほら、どう考えも無理じゃん。

あまりに無理すぎるので、「どの段階でギブアップするか」という予測で車中、盛り上がる。おそらく、青森あたりで酸ヶ湯温泉に行って、まったりしたらもうどうでもよくなっちゃうのかなあ・・・なんて話も出た。東北は、あちこちに魅力的な温泉地がある。温泉好きからすれば、そういう「誘惑」に打ち勝てるかどうか、というのも今回の大きな課題だ。

東北道の駅106カ所。本当に東北地方をくまなく走る。隅から隅まで、と言って過言ではない。しかし、その間、観光地に行くでもなく、美味いものを食べる訳でもない。宿だって、野宿が多いだろう。ゆっくりする暇があったら、一駅でも先に進まないといけない。ひたすら、進め。

道の駅たじま看板

スタート地点は、みちのくの入り口、福島県の「たじま」だ。会津高原に位置し、他の道の駅からぽつんと離れたところにある、鬼門だ。

われわれがスタートの地として、106カ所の1番目として選んだ理由は「朝が早い」という事に尽きた。朝7時から営業開始なので、初日に効率よい移動が可能となるからだ。

まず、われわれとしてはスタンプ台帳を買わないといけない。よって、道の駅が営業を開始しないことには、旅がスタートできないという制約がある。

福島県「たじま」からスタートして、そのまま北上し、山形、秋田、青森、岩手、宮城、そして最後に福島に戻って「はなわ」でゴールを予定している。「たじま」も陸の孤島だが、「はなわ」も非常に困った位置にある。この二カ所を連続して移動するとなると、時間の無駄だ。そこで、今回は「県ごとに完全制圧して、次の県に移動」という達成感が強い方式を断念し、「日本海側制圧後、太平洋側に移動」という方式を考えている。

もちろん、1日でどれだけ移動できるかなんて、まだ全く判らない。思ったよりさくさく先に進めるのかもしれないし、全く進めないのかもしれない。よって、2日目以降の行動予定は全くの白紙だ。

[05/02 AM05:58 No.001 道の駅たじま(会津西街道たじま) 累積走行距離187.0km]

東北自動車道那須塩原ICで降りて、まだ温泉宿泊客が深い眠りについている温泉街を通り抜け、「たじま」へ。

道の駅たじま

「僕ら、この後青森に行くんだよな」

「予定では」

「にも関わらず、何で僕ら東北自動車道でこんな手前のインターで降りてるんだか」

「普通、あり得ないよな」

「通りすがりの人に、『どちらに行かれるんですか?』と聞かれたら、『ええ、青森の先っちょまで行って来ます』って答えることになるんだよな。ここって、福島県なのに。絶対おかしいシチュエーションだ、ありえねぇー」

本日、何度目かの大笑い。どう考えても、106カ所なんて回れるものか。

「アワレみ隊的には、どういうオチをつけるかが重要だな」

「一つも回らずに敵前逃亡」

「それ、イカす。でも、イカしすぎて却下。間違えて青函連絡船に乗ってしまって、そのまま北海道へ、ってのはどうだ」

「そのまま北海道道の駅スタンプラリー?」

「また道の駅かよ、結局やることは一緒なのかね」

シャッターが閉まる

朝7時までに到着すれば良かったのだが、思ったより早く到着してしまった。ひょっとしたら、早めの開店もあるのではないか、と期待したのだが・・・

入り口にはぴったりとシャッターが下りていた。

入り口のところにスタンプ

お手洗いに行ってみると、入り口のところにスタンプが置いてあった。

なるほど、夜間でもスタンプできるようにこういう場所に設置してあるのだな。

スタンプ設置場所の傾向と対策は、きっちりと把握しておかなければならない。道の駅到着後、スタンプを探してどたばたするのは時間の無駄だ。ぱっとスタンプを押して、すぐに次の駅に向かわないといけない。

それくらい、逼迫したタイムスケジュールなのが今回の企画だ。

スタンプを前にじれる

スタンプが設置してあるのは親切なのだが、われわれは肝心の台帳を持ち合わせていない。ここは、じっと開店を待つしかなかった。

「くそう、目の前にスタンプがあるのに!出発できないとは!」

じれるしぶちょお。確かに、あまりに不毛だ。こちらは、すぐにでも飛び出して次の道の駅に向かいたいというのに、このありさまだ。

悔し紛れに、手元にあった紙にスタンプを押しまくって憂さ晴らし。

「初日はきっちりと進んでおきたいもんな。1日目にして全然進めなかったとなると、この先続ける事自体が無駄になってくるかもしれん」

「だよなあ。予想以上に進めないとなると、早めに企画を続行するかどうかの判断をしなければならなくなるからな」

道の駅の建物前にある屋台のおっちゃんが開店準備を始めたので、しぶちょおが「この屋台ではスタンプ帳を売ってないのか」と無謀な質問。「いやー、ここでは売ってないねぇ」との答え。そりゃそうだ、売ってるのは玉こんにゃくだとか、そういう飲食物だけだ。

冷凍フライドポテトをお買い上げ

やることが無く、イライラしながら時間を過ごす。

しぶちょおは、「ここで買ったら負けだと判りつつも」と言いながら、冷凍フライドポテトを買っていた。

「待て、やめとけ。この後喜多方に行って、朝食で喜多方ラーメンを食う予定だぞ」

「そうなんだけど、もう辛抱ならんのよわし」

「絶対後悔するぞ、美味いわけないんだし」

「それも判ってるんだけど、ついつい」

しばらくして、ごとりと音を立てて落ちてきたフライドポテトを食べてしぶちょおが一言。

「判ってはいたんだけどね」

おいしくなかったらしい。

スタンプ台帳ゲット

きっちり朝7時になって、道の駅がオープンした。

「準備ができ次第、さっさと開けろよな」

と、定刻通り開店したにもかかわらず愚痴られる道の駅たじま。不条理だ。しかも、朝7時という道の駅にしては非常に早いオープン時間にもかかわらず、だ。

100円で、スタンプラリー用の台帳を買った。スタンプラリーには、「東北道の駅マップ」という大きなロードマップ風地図が別添で付いていて、これからのルート選定に重宝しそうだ。これで100円というのは破格の値段だと思う。

「地図だけでも100円払う価値、ありだな」

「いや、200円払ってもいい」

地図を見ながら感心することしきり。

スタンプ台帳の中

中を開けると、見開きで4つの道の駅の案内と、スタンプを押すスペースが用意されていた。 営業時間などが記載されているのは非常にありがたい。

栄えある一発目を、スタンプ。この冊子いっぱいにスタンプが溜まる日は、くるのだろうか?

「駄目だったら夏にでも再チャレンジすればいいか」

「いや、でもどうせ残されるのは交通の便が悪いところばっかりだぞ、それは限りなく無理くさい」

「無理かぁ」

「どうする?」

「いや、どうする?って何が?」

「まあ、そこはアレだ、どこで観念するかって事だな」

ひたすら、そういう話題ばっかりが出る。

このスタンプ台帳、よく見るとそれぞれの道の駅における「休日・夜間のスタンプ設置状況」がわかる記述があった。それによると、全ての道の駅で「夜になるとスタンプは撤収するので駄目よ」という事はなく、「夜でも頑張ってスタンプ置いておきます」「スタンプを押印した紙を入り口にぶら下げておきます」といった対応を取っている駅もあることが判明した。

と、いうことは。過労死覚悟で一晩中走り回れば、絶望的な106カ所を回ることも無理ではない、ということだ。

「うわ、でもありえないぞこれは」

「頑張れば無理ではないよ、という『判断はお前に任せた』感がとてつもなくいイヤンな感じ」

たじまを出発

さあ、スタンプ台帳は手に入れた、「たじま」のスタンプも押した。いよいよ、6泊7日にわたる道の駅完全制覇の旅がはじまる。

スタートでややイライラしたが、予定通り7時過ぎに出発だ。長丁場の旅になるわけだし、気合いを入れて行こう。

北上していく

今回、車の運転は道の駅到着ごとにおかでんとしぶちょおが交代する事にした。「たじま」からはしぶちょおの運転となった。助手席の人間は暇かといえば決してそうではなく、

  1. これからどの順番で、東北の各地に分散している道の駅を攻略するかの検討、決定
  2. カーナビに行き先の入力
  3. ロードマップを確認しながら、カーナビの指示よりもより最短ルートで現地に到着できそうな道の検討

といった作業が与えられている。オリエンテーリングとラリーを足して二で割ったような感じだ。

難しいのは、最短ルートを選択すれば時間短縮になるとは限らない、ということだ。直線距離では近くなっても、道が細かったり峠のうねうね道だったら、結果的に時間がかかってしまう事もある。だから、遠回りになっても太い幹線道を使った方がいいのか、どうなのかは分岐直前になるまで吟味が繰り返される事になる。

二番目の道の駅は、「会津柳津」と決定された。会津田島から舟鼻峠を越え、昭和村村→西山温泉経由で現地入りを目指した。早速、幹線道ではない山道コースだ。

道の周囲には、まだ雪が残っていた。5月とはいえ、完全に春は訪れていないということか。今回の車はノーマルタイヤなので、万が一雪が残っていたり凍結したルートがあった場合、通過することができない。過度な山道への突入は危険だ。

会津柳津の看板

国道252号線と合流することができたら、目的地「会津柳津」はすぐそこだ。標識が見えてきた。

[05/02 AM08:21 No.002 道の駅会津柳津(会津福満虚空蔵尊街道) 累積走行距離257.6km]

午前8時21分、ようやく二番目の道の駅に到着した。1カ所先に進むために、なんと2時間以上も時間を要してしまったことになる。

道の駅会津柳津

「・・・今日15カ所行こうと思ったら、一体何時間かかるんだよ?」

「14回移動があるわけだから、ざっと単純計算で28時間」

「超えてるじゃん、1日24時間を」

「越えてるねえ。・・・無理ってことか?」

「今日は山形市あたりまで進もうと思っていたんだけど、朝8時の時点で既にぴんちだな」

「うーん」

「うーん。とりあえず喜多方でラーメン食って考えよう」

坂内食堂

喜多方は朝から開いているラーメン屋がいくつかある。朝食代わりとして利用するには最適だ。

今回は、「坂内食堂」で食事をすることにした。外には朝早いというのに、行列ができていた。時間ロスが気になるが、別の朝からやっているお店を探すのも無駄なので、大人しく行列に加わった。

お客さんでびっしり

店内はご覧のようにお客さんでびっしり。

まあ、そりゃそうだ、外に行列ができているんだから。

さすがにビール飲んでご機嫌なおじさんは居なかったが、朝9時前とは思えない珍しい光景だ。朝からラーメン食べるなんて体に悪いですよ、みなさん。

といいつつ、今まさにラーメンを食べようとしている訳だが。

ばんないのお品書き

参考までにお品書きを。

肉そば

手前が肉そば、奥が支那そば。

坂内食堂は、表面を覆い尽くすようなチャーシューが有名だ。

時間がないことだし、さっさと食べる。しぶちょお曰く、「なんか、昔の中華そば、って感じがする。やや時代遅れな感じがするけど、それがいいっていう人も多いかもしれん」とのこと。

普段ラーメン二郎というアブラマシマシなラーメンで飼育されまくっているおかでんとしては、物足りない味に感じてしまった。でも、朝ご飯としてはさっぱり食べられて良かったです。ご馳走様でした。

「すごいぞオレら。初日朝ご飯にして、早速旅先の名物料理をゲットできた」

「お遍路の時は、まともなものを食べていなかったからねえ。それを考えれば雲泥の差だな」

[05/02 AM09:55 No.003 道の駅裏磐梯(裏磐梯ビューパーク) 累積走行距離302.6km]

ラーメンを食べた後、車は東に向かった。桧原湖の湖畔にある、道の駅裏磐梯。

道の駅裏磐梯

以前、「百名山無謀チャレンジ」の際にここで車中泊をしたことがあったっけ。

建物の中に入り、素早くスタンプを発見し、スタンプを押したら即退場。道の駅を有効活用していないのだが、勘弁してください。

記念撮影

記念撮影をしておく。

しかし、30歳の大人二人が何をやってるんだか。

飯豊連峰

滞在時間、せいぜい5分程度でまた車上の人となる。ついさっき通った道を、逆戻りして喜多方方面に戻る。

安達太良山の脇を越えて、「つちゆ」に向かうという選択肢もあったが、熟慮の末やめにした。「つちゆ」に行ってしまうと、どうしても展開上その後に「川俣」や「安達」に向かわざるを得ず、展開がややこしくなってしまう。ここから遠く離れた太平洋沿岸に「ならは」「そうま」がぽつ、ぽつと存在している以上、これ以上福島県を相手にするのは得策ではない。この辺りは最後の最後でターゲットとすることにし、現時点では山形県を目指すことを最優先課題とした。

遠くに飯豊連峰が見える。まだ雪がびっしりと覆っていて、白い峰々が眩しい。

喜多の郷看板

喜多方市街に一度戻り、そこから北上を開始した。次の目標は、「喜多の郷」だ。ここをクリアすれば、次は山形県入りとなる。

「福島をウロウロしてギブアップするくらいだったら、さっさと青森とか岩手に行って、温泉に浸かってギブした方がいいよな」

と、福島県さんが聞いたら怒りそうな事を口走る。

[05/02 AM10:25 No.004 道の駅喜多の郷(ふれあいパーク喜多の郷) 累積走行距離327.2km]

喜多の郷

10時25分「喜多の郷」に到着。ここは熱塩温泉から近いということもあり、日帰り入浴施設が併設されていた。そのためか、まだ朝だというのに結構な混雑っぷりだった。

スタンプをぺたり

スタンプをぺたり、と。

広い道の駅の場合、スタンプを探して走り回る事になるので大変だ。

到達した証明

記念撮影をして「到達した証明」を残すことにしているのだが、手頃なところに「道の駅喜多の郷」と書かれた看板や表記が見あたらなかった。

しばらくウロウロした結果、会津バスの停留所(表記は「喜多の郷停留所」)で記念撮影しておいた。

さあ、福島県はこれでいったん離脱だ。まだ福島には訪れていない道の駅が6カ所残っているが、果たしてこの6カ所が制圧されるときは来るのだろうか、どうだろうか。

山形県県境

10時45分、県境のトンネルを越えた先は山形県米沢市だった。

東北六県のうち二県目、山形に突入だ。

初日午前中だというのにさい先いい!という気もしたが、現時点においては4/106しかクリアしておらず、残り6日半で102カ所回らなければならないという現実はしっかりと理解しておかなければならない。

[05/02 AM10:58 No.005 道の駅田沢(なごみの郷) 累積走行距離354.4km]

いよいよ山形ステージだ。最初の道の駅は、福島県境から国道121号を米沢市街地に向かったところにある、「田沢」だ。大きな鯉のぼりがつり下げられていた。そうか、そろそろ端午の節句なんだな。

道の駅田沢

ただ、つり下げ方の影響で、なんとなくスーパーで売られている冷凍シシャモのように見えてしまうのはご愛敬だ。

なごみの郷看板

「どうだ、なごむか?」

「いや、全然。でも、とりあえず二県目に突入したということで気は楽になったな」

「それに、5カ所の移動で所用時間4時間。まあ、1回の移動で1時間程度ということで、あながち当初からの計算からずれてはいないな」

「今晩は、山形市街で山形の地酒と郷土料理で舌鼓、って事でいいかね?」

「いや、それはちょっと何とも言えんなあ。この後、一度日本海に出ないといけないわけだし」

われわれはこのあと、

「たかはた」→「いいで」→「白い森おぐに」

とスタンプを稼いでいったあと、一度新潟県村上市に入り、その後

「あつみ」→「庄内みかわ」→「月山」→「にしかわ」・・・

と続け、山形中心部に向かっていくつもりだ。米沢から山形までは真っ直ぐ北上すれば近いが、われわれが選んだルートは「一度日本海に出る」という大回りを強いられており、結構な強行軍だ。「夜、山形市街で地酒」とおかでんが話かけたのは、半分冗談でもあった。できっこないけど行けたらいいよね、という感じだ。

ネズミ捕り現場

「田沢」から米沢市街を通過し、「たかはた」を目指す。昼前の米沢市街は、車の通りも少なく快適だ。

そんな中、はるか前方でお巡りさんが赤い旗をもって道を塞いでいた。どうやら、検問か何かをやっているらしい。われわれの車の前を走っている車は、お巡りさんの横を素通りしていく。一体何を検問しているのだろう?

不思議に思っていたら、自分たちが素通りする番になって旗を大きく振られ、側道に逸れろと指示されてしまった。何をするか。他県ナンバーだからといって意地悪する気か。

あっけにとられ、脇道に逸れる。

「えっと、俺ら何か捕まるような事ってしたっけ?シートベルト締めてるし、スピードも出しすぎてないし」

「でも、状況的にはスピード違反しか・・・?」

運転席の側までやってきたお巡りさんが一言。「スピード違反ですね。ドライバーさん、免許持って車降りてきてください」

は?スピード違反っすか?

そんな馬鹿な、というショックで頭の中が真っ白になりながらも、ふらふらと車から降りる。すると、目の前に停まっていたミニバスに乗れという。呆然としてしまい、なすがままにバスに乗り込み、お巡りさんの話を聞いた。何でも、時速50km規制のところを、76キロで走っていたんだと。実はタイーホされた場所から数百メートル手前のところにレーダーが仕込んであって、それで計測したんだと。

こっちは「何が起きたんだ!?」という驚愕で記憶が吹っ飛んでしまい、一体自分がどういう状況だったのか説明がつかなくなっていた。しかし、自分自身それほど車をぶっ飛ばすタイプじゃないし、側道に誘導された直後に「スピード違反なわけはないよな」としぶちょおと会話したくらいだから、26キロオーバーはあり得ないはずだ。

青ざめているおかでんに対し、しぶちょおはバスの入り口のところでカンカンになって猛抗議していた。

「前の車は何キロで走っていたのか教えてくださいよ、うちら前の車と同じペースで走っていたんですよ?前の車がオッケーで、後ろの車だけが捕まるっておかしいじゃないですか?」

最初は前走車の記録を開示するのをしぶっていた警察側だが、しぶちょおの抗議に折れて機械をがちゃがちゃいじっていた。

「えーと、45キロですね」

「そんな馬鹿な話ないじゃないですか。前が45キロで、後ろが76キロですか?そんなに距離があったら、アッという間に間隔が詰まってしまうじゃないですか。僕ら、手前の交差点で前の車と一緒に曲がって来たんですよ?そんなスピード差があるわけないです、機械の測定ミスじゃないんですか?」

「いや、でも今までそのようなトラブルは無かったですから」

「今まではそうかもしれないけど、今回はそうでないと言い切れるんですか?それに、たまたま対向車が来たり測定器の前に自転車が通ったりしたら、測定結果っておかしくなるんじゃないんですか?」

しぶちょおの大声を、ぽかーんとしながら聞いている当事者おかでん。言われてみれば前の車と一緒に交差点を曲がってきた気がする。記憶が非常に曖昧だ。人間、イヤなでき事があったら、その苦痛から避けるために記憶を自動的に消去して感情をかばう働きがある。記憶喪失もその一種だが、今回まさに記憶喪失状態になってしまっていた。しぶちょおの抗議を聞きながら、失われた記憶を一生懸命呼び戻そうと必死だった。

しぶちょおの抗議を聞き流しながら、一人のお巡りさんが青色きっぷを書き始めた。「免許証を見せて頂けますか?」「・・・いや、僕はスピード違反をしたと思っていないので、お出ししたくないんですが。出さないといけないんですか?」「見せて、ください。」力強く、お巡りさんに言われてしまった。しぶしぶ提出。

※後で分かったことだが、この時お巡りさんは「見せろ」と命令はしていない。即ち、犯罪(スピード違反)が確定していないこの時点においては、免許証を提出させる権限は持っていない。ただ、絶対に見せたくない、とごねたら、その後の心証が悪くなるので出しておいた方が無難だとか。

住所やら本籍やら、個人情報保護法のご時世でいろいろ青切符に書かれたところで、「会社名を教えてください」と聞かれた。

「すいません、どういう趣旨で会社名をお聞きになるのか理解できません。今回の件は会社とは全く関係のない一個人の問題なので、教えたくないのですが」

「教えて、ください。」

また強く要望されてしまった。しかし、何度も譲歩するわけにはいかない。

「義務というのであればお知らせしますが、義務でなければ会社名はご勘弁ください」

と言ったら、

「じゃあ、わかりました」

と引き下がった。

※これも後で分かった事だが、会社名を聞くというのは、もし反則金の納付をばっくれた場合、会社に連絡を入れるぞという脅しに近い意味合いがある。そんな「人質」に近い事を強要される筋合いはないので、聞かれても答えなければいい。

その後、青切符に必要事項を全て書き込んだお巡りさんは、「じゃあ、ここに拇印を押してもらえますか」と言う。馬鹿言っちゃいけない、こんなものに拇印なんて押せるものか。「いや、でも僕は全く身に覚えの無いことですし、拇印なんて押せません。お巡りさんも万全の体制で速度取り締まりをやってらっしゃるとは思いますが、今回に関しては全く僕も身に覚えがないです。押せ、と言われても他人の車のものかもしれないスピード違反の青切符に拇印なんて押せませんよ」と抵抗した。

「いや、拇印を押してからでも、異議がある場合は申し立てができますから」

「??よく分からないんですが、では、拇印を押しても押さなくても、異議は申し立てできる、ということですか?」

「ええ、反則金制度というのはそういうものですから」

「はぁ、理解できませんが、どっちでもいいなら拇印を押したくありません」

「そうですか。では後ほど裁判、ということになりますがそれでよろしいですか?」

さっぱり意味がわからない。しかし、裁判、という言葉を聞いてどきっとしてしまった。そうか、ここで警察と徹底抗戦した場合、白黒つけるのは裁判所と言うことになるのか。

「それが反則金制度ですから」

またお巡りさんが言う。一体何なんだ、それは。日本語としては理解できるが、どういう仕組みになっている制度なのかがよく分からない。

お巡りさんが説明してくれたことと、後で調べて事を総合するとこうだ。

本来、法律違反というものは、裁判を行う事によって刑が確定する。しかし、スピード違反(=道路交通法違反)など、多発している上に軽微で罪が明確なものについては、「反則金」を納付することで裁判を省略することができる、というわけだ。しかし、反則金を納付したくない、と被疑者が反発した場合、反則金を払わないという手段もある。そうなると、「反則金未納付」ということで警察ではフラグが立ち、督促に応じなかった場合は検察に書類送検→交通裁判所での裁判、となる。

お巡りさんからの説明の中に、「検察」「書類送検」「裁判」といったキーワードが出てくるので、相当びびってしまう。多分、お巡りさんはそうやってドライバー側をびびらせ、青切符に捺印させたいのだろう。

ちなみに、万が一裁判となり、ドライバー側が敗訴となった場合でも、青切符で指定された減点と反則金以上の罪になることはないので、そんなにびくびくする必要はない。・・・とはいっても、こっちは気が動転しているので、「裁判」と聞いただけで完全に相手に呑まれてしまっていた。

青切符に捺印することを拒否したら、次は別のお巡りさんが違う紙を持ってきた。気がついたら、お巡りさん4名がかりで取り囲まれてしまっている。差し出された紙には、計測器からプリントアウトしたスピードオーバーを示すレシートのようなものが貼り付けられていた。

「では、こちらの方を一読頂いて、確かに見たって捺印してもらえますか?」とお巡りさんは言う。むちゃ言っちゃいけません、こんなのに捺印できるわけがないじゃないですか。

「いや、すいませんがこのスピードには心当たりがないです。他人のかもしれない記録に対して、自分の捺印はできません」

「いやいや、そうじゃなくって、この内容を見たかどうか、って事で。見ました、って意味で捺印して欲しいんですよ」

「申し訳ないですがそれはできません。捺印するいわれがないですから」

しばらく押し問答した結果、捺印は諦めてもらった。一体どうなってるんだ、これは。どこまでが義務で、どこまでが任意なのかさっぱりわからない。似たような状況はまだ続いた。

青切符を書いていたお巡りさんが、

「この書類に捺印をしないということは分かりました。で、この書類ですが、お持ちになりますか?」

と言う。なぜそこで質問するのか、こっちには意図がつかめない。先ほどからお巡りさん、一切命令口調を使わないのが気持ち悪い。全て、判断をこちらにゆだねてくる。

「えっと、その書類を貰うのと、貰わないのでは何か違うのですか?」

「いえ、どちらも一緒です」

ほらこれだ。どっちでもいいってどういう事だ。お巡りさんは続けてこう言った。

「ただ、お持ち帰りになった方が、裁判になった時にいいと思いますけどね。どういう状況なのか、手元に紙が有った方がいいでしょうし」

また裁判というキーワードが出てきた。もうどうにでもして。一度は「じゃあ、貰っておきます」と言ったものの、直後に気が変わって「やっぱりやめておきます。ご配慮は有り難いんですが、やっぱりそういうものを手元に置いておくのは薄気味悪いですから」と拒絶した。後で考れば、この行為は正解だったようだ。

その後、反則金の振り込み用紙を渡された。これも受け取りを拒絶したが、お巡りさんは

「いや、いいんです。そちらで破り捨てて頂いても結構です。後日、もう一度同じ物が郵送されてくるかもしれませんが、そちらも無視して頂いて結構です」

「無視したらどうなるんですか?」

「反則金の納付をしない、ということで裁判所に出頭することになります」

「じゃ、僕がいったんこの用紙を貰っても無駄ですので、お手数ですがお巡りさんのほうで破り捨てておいて頂けますか?」

と応対。結局、何一つ紙には捺印せず、受け取りをせず、という対応を押し通した。

「それでは、ドライバーさんは今回の件について納得していない、ということですので、これから調書を取ります」

調書!先ほどの「裁判」に続いて、何とも不安にさせられる言葉だ。この段階で、なにやら犯罪者になっった気分だ。

お巡りさんが今までのやりとりをふまえて、言葉に出しながら文章化していく。何か間違いがあれば、こちらからその点を指摘して修正してもらうという段取りだった。しかし、ほとんど相手のなすがままにされてしまい、結局最後はその調書に捺印することになってしまった。

※警察側からすれば、絶対の自信を持っている自分たちの測定に「イチャモン」をつけられているわけだから、自分たちに都合の良い調書を書こうとするのは当然の事。文中、うそではないにしろドライバーにとって不利になるような表現を使う事は十分にあり得るので、本当は冷静になってよく調べるべき事だ。実際今回も、後で冷静になって振り返ってみるとおかでんに不利となるような記述が何カ所かあった。

調書は、さすがに捺印を断る筋合いのものではないので、大人しく言うことに従った。調書の文末直後に押すのがルールらしい。後から文章を書き加えられないようにするためだという。なるほど、勉強になるなあ。

最後、何か言いたいことはありますか?と聞かれたので、

「今回の件については、証拠になるものは何一つないんですけど、参考として見て頂きたいものがあるんですよ。僕の車には燃費計がついているんですけど、ここまで約300km以上、山も峠も越えてきたんですが燃費は非常にいいんです。リッター18.4kmなんですよ、今。普通、この車って14キロ台が平均燃費なんです。それくらい燃費にいい運転をしているって事なんですよ。つまり、加速、減速をゆっくりとやっている間接的証拠になるんですよ。ぜひこのことも認識頂いて、ご配慮頂けないでしょうか?」

と答えた。向こうはスピード計測器というデジタルな証拠を持っているわけで、こちらは何ら対抗できる証拠がない。しょうがないので、燃費計を持ち出すしかなかった。お巡りさんはあまり興味薄だったが、

「では、とりあえず写真撮っておきます」といって、車のナンバープレートが分かる形での撮影と、燃費計と、トリップメーターを撮影してくれた。

「この写真、先ほどの調書と同じ資料に添付しますか?それとも別にしますか?」

と、またここでも意味不明な質問がきた。

「は?ええと、それはどう違うんですか?」と聞いたら、またもや「いや、どちらも一緒です」という。相変わらず訳が分からない。「じゃあ、別でいいです」ととりあえず回答しておいた。

※後で考えたら、この選択はミス。調書と別扱いにされると、一歩間違えると写真という「証拠物件」が行方不明になるおそれがある。「そんな写真は撮っていない」と言われると、こちらに不利だ。

ネズミ捕り機

おかでんが調書をとられている間、しぶちょおはバスから離れたところにいた。いろいろ車の外から援護射撃をしてくるしぶちょおを、被疑者のおかでんから隔離しようとした警察が、バスに近づかせないようにしたからだ。

計測器の型番
ネズミ捕り会場

その間、しぶちょおは数百メートル離れたところにあるレーダーのところまで歩いていき、計測器の写真を撮ったり、製造ナンバーを控えたりしていた。また、計測器周辺の風景も撮影した。

確かに、裁判沙汰を覚悟するならこのような配慮は必要だろう。

精神的に参りながらも前に行く

11時20分に逮捕されて、調書を取り終わって釈放されるまでたっぷり2時間がかかった。お昼ゴハンも食べずに対応したお巡りさんは仕事に対して真剣でとても好感が持てたが、こちらは精神的に深くダメージを受けてしまった。

がっくりとしながら、車を運転する。とりあえず、次の道の駅に向かわなければ・・・。

アクセルを踏むのが怖くなってしまい、制限速度50kmのところでも40kmくらいしかスピードが出せない。しぶちょおから「そこまで遠慮しなくてもいいだろうに」と笑われた。

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