島流し御赦免ツアー

冷凍庫

風呂あがり、広間の脇にソフトクリームが入った冷凍庫を発見した。

今朝、宿の食事の際にアホウドリ先生が「ザBOONに行くんだったら、そこで売られている中田のソフトクリームが美味い。ぜひ食べるべきだ」と熱弁を振るっていたのを思い出した。

どうやらこれのことらしい。

それにしても先生、八丈島にやけに詳しいよな。さすがだ。

抹茶とバニラ

冷凍庫を開けてみたら、抹茶とバニラの二種類のソフトクリームがあった。1個200円。早速買ってみる。

カチカチのアイス

ソフトクリームの形をしているが、凍っているのでややハードクリームな感じではあったが、風呂あがりにはなかなか良い甘味でござんさいたよ。ふいー。

バス停の前

バス停の前で記念撮影をする。

「ザBOON」という名前が判る何か、が施設入口あたりには見あたらなかったので、停留所の看板を活用させてもらう。

これで全制覇だ!

八丈島の観光名所は、全て行き尽くしたぞ!ガハハハ。

何だか、達成感というよりも「やれ終わったぞ」的な印象を強く持ってしまうのだが、それでもやっぱり気持ちいい。いやー、良かった良かった。

「アワレみ隊はやればできる子。」

いつもの言葉を口にし、二人でがっちりと握手だ。

大きな鯉のぼり

今日はやや早い時間だけど宿に帰還。

「最悪、夜も観光地巡りなんて事になるかと思っていたんだけど・・・余裕だったな」

「丁度良いバランスだったじゃないか。絶妙と言えるくらい」

宿は、大きな鯉のぼりでお出迎えをしてくれた。ああそうか、もうすぐ子供の日なんだよな。

民芸あき

夕食までの時間、おみやげ物を買いに行くことにした。

どこで買えば良いんだろう?と話をしていたら、洗濯物を取り込んでいたアホウドリ先生から「民芸あき、というところが良い」と力強く推薦された。なるほど、ならばそこに行ってみよう。

言われた場所に到着してみると、何だかこじゃれた喫茶店のような作りのお店だった。土産物屋といえば、観光客がふらりと入っていけるように開放的な作りになっているものだが、ここは扉を開けて中に入らないと行けない。

おっと、しかも中は畳敷きですかい。靴を脱いであがらないといけないとは予想外だった。こんなお土産物屋さん、はじめてだ。

アシタバを使ったお菓子類

やはり場所柄、アシタバを使ったお菓子類が多い。そして、そのお菓子のほぼ全てに、「八丈島」と描かれたシールが貼られている。

どうやら、アシタバは伊豆七島のあちこちで採れるので、シールを貼り替えればどの島のお土産としても通用するようになっているのだろう。うまいことを考えたものだ。

この写真にあるアシタバサンドも、「地域限定」「八丈島」となっているが、恐らく全く同じものが伊豆大島あたりでも買い求めることができるだろう。

くさや

この宿も明日の朝にはお別れだ。ほとんど宿泊メンバーに入れ替わりはなく、毎日同じ食卓を囲んだ仲間ともお別れとなる。

そんな最後の晩餐は、ちょっと豪華だった。今朝がた、宿のおばちゃんが「夜に食べたいもの、何かある?」と聞いてきたのだが、そこで宿泊客の総意として提案されたのが「くさや」だった。

おばちゃんはあまりくさやが好きではないようで、「くさやねぇ・・・」とちょっと躊躇した感があったが、結局この日の食卓にあがっていた。臭い思いをしながら焼いてくれたんだろう。感謝。

くさやに、フライドチキンに、お刺身に・・・と、なんだかいろいろなものが並んでいる。すごいぞ、この皿数。

ボンゴレスパゲティ

しかも、なぜかボンゴレスパゲティまで。

今までの質素さはどこへ行ったんだ。狂い咲きのありさまだ。

僕らに限らず、同宿の人たちは皆明日八丈島を発つそうだ。この民宿も、明日は開店休業状態になってしまうので、ならば今日は大奮発だ!ということにしたのだろう。

くさやをほぐす

アホウドリ先生が「くさやは、最初に身をほぐして、それをマヨネーズとちょっとの島とうがらしで食べるのが一番美味い」とこれまた熱弁を振るう。この人のお薦めは、常に力が入っていて聞いている方はつい引き込まれてしまう。

カナダの女の子なんて、くさや食べられないんじゃないか?と興味津々でその様子をうかがったのだが、「うん、おいしい」と普通に食べていた。あれれ、がっかり。「うへー、こんなの食べものじゃない!」という反応を示すことをちょっとだけ期待したんだが。

むらた

この日の夜も、同宿の人たちと食後のおしゃべり会を開催する流れだったが、われわれは「すいません、ちょっと外出してきますんで」と食堂を後にした。

八丈島のガイドブックで、中之郷に自家製豆腐を食べさせる居酒屋があって、揚げたての厚揚げが食べられると書かれていたのが非常に気になったからだ。

そんなわけで、夜8時過ぎだというのに、いつもの車に乗り込んで島の南、中之郷に向かった。お店の名前を「むらた」という。

むらたのメニュー

店は至って普通の居酒屋。

「コーンバター」とか「ウィンナー炒め」なんてメニューがある、ざっくばらんとしたお店だ。

メニュー2

ただ、壁にはずらりと島焼酎のボトルキープが並んでいるのが壮観。ここでは島焼酎しか飲まれていないんじゃないか?というくらいだ。

では僕も、ということで島酒を頼む。(銘柄は忘れた)

突き出しは冷や奴

さすが自家製豆腐を作っているだけあって、突き出しは冷や奴だった。

「あれ。冷や奴をさっき注文しちゃったよ。かぶっちゃったなあ」

椎名誠の落書き

壁には、椎名誠の落書き・・・というか一筆が。椎名誠氏が八丈島を愛しているのは、彼の著書で読んだことがあったが、なるほどこのお店も訪れているのか。

八丈島と椎名氏の関係は深いようで、ところどころ「全日本浮き球ベースボール大会」で椎名氏来島、みたいな話を耳にした。浮き球ベースボールとは何か、と思って調べてみたら、漁師が使う漁網用の「浮き」のことだった。これを投げたり打ったりすると、球が予想外の動きをするのでなかなかに面白いんだとか。椎名氏はその「浮き球ベースボール協会」の理事長なんだそうで。

冷や奴

冷や奴。自家製で、青ヶ島の天然にがりを使っている。

厚揚げ

厚揚げ。これが食べたかったんですよ、ええ。

揚げたてなので、外がカリカリ、中はふわっ。しっとりした厚揚げしか今まで食べたことがなかったので、このカリカリ感はとても新鮮だった。美味い。一言で言ったら、美味い。二言で言ったら、すごく美味い。

「いやー今までたべてきた厚揚げってなんだったんだろうな。例えて言うと、半日経った状態のフライドポテト、って感じかしらん」

妙な喩えだが、まさにそんな感じ。

さつま揚げとつくね

さつま揚げとつくね。

「しぶちょお、食べるねえ。夕食食べて、まだこんなに注文しますか」

彼の健啖ぶりに驚く。

「いやだって、俺お酒飲めないし。だから食うしかないんよ」

なるほど。酒飲みの僕は、ちびちび飲みつつちまちま食べている程度で十分だが、烏龍茶で酒飲みの相手をしなければならないしぶちょおにとっては、食うしかないわけだ。

揚げだし豆腐

揚げだし豆腐。

これもまた美味なり。

大満足の上、夜10時に宿に戻る。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください