島流し御赦免ツアー

2005年05月04日(水曜日) 5日目

最終日の朝

最終日の朝を迎えた。

祝日であるこどもの日を1日残しての帰京は、就航率の低い飛行機が欠航することを懸念してのものだ。しかし、その心配をよそに、今日は見事に晴れ渡った青空が八丈島を包み込んでいた。

荷物を整理し、出発の準備を整える。

お世話になりました。

レンタサイクル・バイク料金表

壁に貼ってあったレンタサイクル・バイク料金表。

自転車を1日借りると2,400円、50ccバイクだと7,400円。なかなか料金が高い。島だから仕方がないのだろう。それを考えると、車を借りたのは正解。比較的安く借りられたと思う。

314kmの走行

その車だが、最終的に314kmの走行ということになった。決して広くない島だったが、縦横無尽に走り回ったので結構な距離となった。ガソリンはちょうどエンプティーに近くなっていた。

返却手続きをする前に、同じ施設の中で給油する。ガソリンスタンドがレンタカーをやっている長所だ。

八丈富士が美しい

レンタカーを返却後、ワゴン車で空港まで送ってもらう。

とはいっても、われわれが登場する飛行機まではあと2時間以上ある。空港駐車場脇の草むらで、空を見ながらぼーっと時間を過ごす。

ああいい天気だ。

八丈富士が美しい。またこの景色を見に戻ってくる事はあるのだろうか?きっとあるような気がする。八丈島は、食べ物、温泉、海、山、といろいろ楽しむところがあって素敵な場所だ。またいつかこの島に島流しにあいたいものだ。

三原山を眺める

三原山を眺める。

CAのフィギア

ココロ洗われる思いで過ごしたこの5日間だったのだが・・・

空港の待合所でしぶちょおが読んでいたANAの通販雑誌で、何やら怪しいものが発見されて状況が一変。

その記事は、ANAのCAユニフォームが今回9代目にバージョンアップされることから、それを記念して過去1代目~9代目までのユニフォームを着たCAのフィギアが発売されるのだという。

「おお、すごい精緻にできているではないか」

フィギア制作は海洋堂らしい。ほー。

バービーちゃん人形みたいな無機質な感じではなく、敢えて萌えキャラ系のアニメ顔に仕上げているあたり、ANAの作戦を感じる。くそう、何だか急に欲しくなっちゃったじゃないかコノヤロー。

大人買い

その結果。

フィギアなんて全く興味ないはずだったのに、大人買いしてしまったの図。

八丈島空港にある在庫全部さらってしまった。やりすぎだ。

この瞬間、「八丈島の歴史と文学にふれる旅」は一気に俗っぽいエンディングになってしまったのだった。

ANA FESTAに立ち寄ってみた

13時過ぎ、羽田空港に到着。そこでもANA FESTAに立ち寄ってみたら、山積みのフィギアが。

あくまでも食玩の位置づけであり、中に何が入っているかは開けてみてのお楽しみだ。そのため、全種類そろえようとするとある程度大人買いをしなければならないわけで。

早速空港内の片隅で箱を開けて確認してみる。そろっていないものを目当てに追加でANA FESTAで購入し、しぶちょおと物々交換をして・・・ということを繰り返し、しばらくして全10種類のコンプリート成功。やったぁ。

・・・って、待て。八丈島の思い出が急速に風化している気がするのだが。

全種類そろえるとこんな感じ

全種類そろえるとこんな感じになるらしい。

羽田空港のANA FESTAでは大量にこのフィギアが在庫されていたのだが、フィギアのサンプルは「TIMEX」と書かれたところに置かれていた。どうやら、本来TIMEXの時計が陳列されていたであろう棚を占拠してしまったらしい。フィギア、おそるべし。

しぶちょおもフィギアを何体か持ち帰ったのだが、「ひびさんにバレないようにしなきゃ。何買ってるの、って怒られる」と冷や冷やしていた。ただ、彼の場合、お土産として島酒を数種類購入して宅配しているので、それでなんとかその場は収まるのではないか。フィギアの怒りをお酒で懐柔。

・・・しかし、案の定というか運悪くというか、家に帰ってからくだんのフィギアは発覚するところとなり、大いにひびさんに呆れられたらしい。

はっはっは、その点独り身の僕はフィギアを持っていても誰からもとがめられないもんな。

・・・ということで調子に乗って、職場の机の上にこのフィギアを並べてみた。すると、数日のうちに「マニア」だの「変態」だのさんざんな評判が職場内に広がってしまい、慌ててフィギアを撤収させる憂き目にあってしまった。

あれ?何の話をしてるんだっけ。ああ、八丈島の旅行記だ。すっかり最後はフィギアに話題をさらわれてしまった。

ま、そんなわけで4泊5日の長丁場ではあったけど、密度の濃い充実した毎日を過ごすことができた。変な観光地ばっかり巡った気もするが、これは「観光地巡り」というレジャーである、という考え方に立てばその「変」っぷりもまた楽しかった。

今回の文中では観光地図の精度が低い、とかこんな物観光地にすんなよな、とさんざん観光協会の悪口を書いたが、これは本心でそう思っているわけではないことを最後に言っておきたい。そういう「曖昧な部分」があるからこそ、オリエンテーリング的な楽しさが味わえたのだった。精緻な地図なんてものが添えられていたら、「探す」楽しみが激減してしまっただろう。

最後に。

初日に八丈島空港で入手した各種パンフレットの中に「八丈島 名所旧跡と温泉のしおり」という小冊子があった。字が多く、地味な冊子だったので放置されていたのだが、後でこれを読んでみると非常に重要な資料であることが判明した。われわれが巡った観光名所の意味について、全て記載されていたのだ。「観光地図だけあっても、それが何なのか良くわからん」と愚痴っていたわれわれからしたら、この見落としは大間抜けだったと言える。しかし、この冊子の存在に気づかなかったからこそ、「次は一体どんな名所なんだ?」とわくわくしながら旅行ができたとも言える。

まあ、全てが行き当たりばったりで構成された今回の旅だったが、結果オーライだ。やっぱり離島ってのはいいよなあ、とつくづく思う。また来年も離島に出向きたい。次は小笠原か、それともトカラ列島か。どちらとも一週間の行程は覚悟しなくちゃいけない遠い場所なので、今からスケジュールの工面を考えておかなくては・・・。

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