実りの大地【北海道ハタケ仕事3】

農作物と人間

花豆が植えられているエリアにメンバーが集まっている。ここは手竹に花豆のつるがからみついているので、この季節でも2メートルを超える高さで生き残っている。

豆

花豆の収穫。

豆アップ

全部完熟しているなら、手竹ごとごそっと地面からひっこ抜き、どこか広いところに運び出してからじっくりと収穫ができる。しかし写真のように、茶色く完熟しているものと、まだ枝豆状態の緑色のものとが混在しているとそうはいかない。

茶色になったものだけ、選別して収穫していく。

収穫中

みんなめいめいビニール袋やバケツを手にひっかけつつ、豆を収穫する。

豆は、外敵に食べられないようになっているのか、茂みの奥のほうに実っていることが多い。なので、時々見落としが発生する。既に収穫済みの場所であっても、身長が違う別の人が再チェックしたら、まだまだ収穫漏れが見つかった・・・なんてことがざらにあった。

そこで、まだ小学生である井川さんの娘さんはこんなときにとても役に立った。背が低いからだ。「純粋な子供にしか見えない豆」があるにちがいない。

ハタケ

豆の茂みはこんな感じ。一部枯れ始めているとはいえ、まだまだうっそうと茂っている。これをかきわけつつ豆を探すのだから、これもまたカボチャ同様、宝探しだ。カボチャが水平方面の宝探しだったのに対し、花豆は垂直方面。3Dだなぁ。

にんじん収穫中

花豆収穫が一段落したので、一部メンバーはにんじんの収穫に向かった。

にんじんが植えてあったなんて知らなかったのだが、ハタケの脇の、家庭菜園的小さなエリアでひっそりと育てられていた。こちらは本格的に栽培してお店に提供しようという性質のものではないようだ。

にんじんってこんなに葉っぱが茂るのか、と今更ながら驚く。これをブルーの猫じゃらしとして使ったら最高ではないのか!?と思ってあわててブルーを探したが、こんなときに限ってどこかへ行ってしまっている。まあ、猫というのはそういう生き物だ。そもそも、にんじんの葉っぱはそれなりに癖のある香りがするだろうから、目の前でチラチラされたら猫は嫌がるんじゃなかろうか。

収穫済みにんじん

「形が悪いのがあったら持って帰っていいから」

と言われたので、ざっと収穫物を眺めてみたが、なるほど形が悪いのが多い。なんなら、大半のにんじんがそれに該当した。スーパーに並んでいる野菜がいかに見てくれに注意を払ったものかというのがよくわかる。

ねじれたにんじん

こういう「太ももをこじらせて恥ずかしがっているかのような形をしたにんじん(または大根)」というのは、珍しいものだと思っていた。しかし実際はこんなのはゴロゴロしていた。何を今更、状態だ。土をかきわけ深く潜って成長するのだから、つるんときれいな形をしたにんじんの方が不思議だ。砂浜にでも植えたのか?と思う。

にんじん本体もさることながら、お楽しみはふさふさの葉っぱだ。大根の葉っぱ、にんじんの葉っぱはなかなかスーパーでは出回らない部分だが、刻んで油で炒めると常備菜として素敵な一品になる。しかし、この葉っぱを家に持ち帰り、翌日は朝から会社に行き、夜帰宅してから調理しようとしたら既にクッタクタのヘッロヘロになっていた。それを見て、到底調理する気になれず、諦めてゴミ箱行きとなった。すまん。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください