実りの大地【北海道ハタケ仕事3】

料理2

これも何かの魚。照り焼きにされている。なんだったっけ。

どの料理もうまいうまい。場に居合わせていた全員が「おいしい~」と絶賛するので、正直薄気味悪い空間だ。TV通販番組のにぎやかし要員か、新興宗教の勧誘かといった風情だ。しかし、実際にうまいんだからしょうがないじゃない。僕だって、他の人と同様、ひたすらほめるしかなかった。そのかわり、男なので「おいしい~(ハート)」とは言わず、「ウメッ!」とか「おおぅ」と野太い声ばっかりだったけど。

ブルー

ブルーは井川さんの娘さんのおもちゃにされてしまっているのだが、抱き上げられようともどこかへ連れて行かれようともおとなしくなすがままになっている。よっぽどなついているようだった。

「寒そうだから」と誰かのダウンジャケットの上にお座りさせられているブルー。ブルー自身も気に入ったらしく、おとなしくこの上で我々の様子を遠巻きに観察していた。

ししゃも

シシャモを焼いたものも出てきた。

いろいろ出てきて、まるでここは海鮮居酒屋みたいだ。好き好んでハタケ仕事にやってきているのに、こんなにご馳走になってしまい恐縮だ。

ししゃもをねだるブルー

これまでおとなしくしていてオイタをしてこなかったブルーだが、シシャモについてはどうも琴線に触れてしまったようだ。猫の身長では到底皿の中に何が入っているかなんて見えないはずなのだが、こればかりは欲しくてしょうがなかったようだ。椅子によじ登り、井川さんの奥さんにおねだりをしはじめた。

「おお、ブルーすごいな。胴体が伸びる伸びる」

猫って引っ張るとこんなに伸びるのか。それとも、溢れんばかりの食欲が身長を伸ばしてしまうのか。

ちゃんとしつけられているようで、決してシシャモを強奪しようとはしなかった。体をぐいーんと伸ばし、「私、食べたいんですけど。」ということを高らかに主張し続け、あとはお許しがでるのをひたすら待ち続けていた。賢い、というかなんというか。

猫って「待て」ができるんだな。ああそうか、与えられてもいない状態だから、「待て」も何もないか。

クラムチャウダー

鮭を使ったチャウダーが出てきたー。

徹底して「北海道の海の幸」尽くしだ。今日のお昼はチップを食べたわけで、淡水魚も海水魚も貝類も、いろいろ食べまくっている。

娘にたき火番

井川さんが、娘さんに家の外の焚き火番を命じていた。焼き芋を作っているらしい。いつの間に。「直火の上に芋を置いたら駄目だぞ?焦げるからな?火の周辺に芋を置くようにして」と指示を出している。

子供の頃からこうやって火の扱いをやらせるって、素敵なことだなあ・・・と窓の外から眺めていたら、「おかでんこっちに来て!」と娘さんから命じられてしまった。しばらく、二人で焚き火を眺めながら、

「ほら、流れ星だよ」
「少し寒くなってきた・・・」
「もっとこっちに寄りなよ、暖めてあげる」

とかなんとか。いやいやいやいや、相手小学生だし。やらねーし。

こういうことを考えるから、「おかでん、キモっ!」とか言われるんだ。

じゃがいも

で、出来上がったじゃがいものホイル包み焼き。

一部焦げっぽくなっているのは、なかなか火が通らないので僕が「ちょっとくらいいいだろ、火の上に乗せてしまえ」などと乱暴なことをやったからだ。

でも、そういうやけくそなことをやっていない芋はきれいに火が通っていた。これまで炭水化物を食べていなかったので、お酒を飲まない僕にとってはありがたい料理。

いくらを載せる贅沢

えっ、このジャガイモにいくらを乗っけちゃうんですか?贅沢。

そのままだと味気ないジャガイモに塩気を足すには、バターが一般的だ。ちょっと気を利かせて塩辛、という手もある。しかしいくらをのっけてしまうとは。

きのこスパ

最後のシメはきのこを使ったスパゲティ。これもまたうまし。大満足の夕食となった。ありがたやありがたや。もうこれで心置きなく東京に戻れる。

あ、「明日もまた働いてもらわなくちゃ」って言われたぞ。そうだった、明日もハタケ仕事は続くんだった。

それ以前に、これから車で1時間半かけて札幌のホテルに皆様を送り届けるミッションがある。今日と言う日が終わるまでまだしばらく続く。

豆アート1

お酒を飲んだり談笑している大人たちを尻目に、井川さんの娘さんは大豆を机に広げて遊んでいた。どうやらこれはキティちゃんらしい。

少量の大豆でも、これだけの表現力をもたせることができるのか!と驚いた。

豆アート2

これはなんだかわからなかったが、たぶんカボチャなんだと思う。ハタケで今日収穫したヤツ。りんごにしては皺が多すぎる。

デザート

ハタケで取れたカボチャをデザートとしていただきつつ、明日の予定を調整する。

明日朝も、5月・7月に続いて札幌の菊地珈琲に行くツアーが出ることになった。まだ行ったことがない人がいたからだ。「カフエマメヒコ」を支える重要なインフラ、菊地珈琲はマメヒコの客なら訪れたい土地だ。しかし、都合により数名しかお店に入れないということで、残りの人は自由行動となった。さてどうしよう?

札幌と千歳の間で何か午前中過ごせる場所はないか?と井川さん、井川さん奥さん交えてあれこれ相談したところ、千歳市のお隣・恵庭市に「えこりん村」という場所があるという。そこは牧場と大きな庭園があり、アルパカとかいるのだという。井川さんは「えこりん村ぁ?」とあんまりお勧めしない雰囲気だったが、娘さんが「えこりん村いきたい!」と大賛成。「お前以前行ったこと、あるだろ?」と言われても、「また行きたい!」という。少なくともお子様にはウケがよろしい場所らしい。

地図で見てみたら、道央自動車道の恵庭ICから出てすぐの場所にあるようだ。札幌の宿から千歳市のハタケに向かっていく道中にあるし、ちょうど都合が良かった。ならば、ということで菊地珈琲に行かない人たちはこのえこりん村に行くことになった。

ハタケ遠足1回目のときは、ほとんど観光できない弾丸一泊二日北海道ツアーという現実に相当びっくりしたものだ。しかし今回はどうだ?初日午前は支笏湖に行き名物のチップ料理を食べ、夜は海の幸に舌鼓を打ち、二日目に至ってはアルパカに会いに行くことになるとは。ザ・北海道観光ではないか。びっくりだ。ハタケ遠足がこういう形になるなんて想像もしていなかった。 なんだか井川さんには悪いけど。



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