06:27
歩きながら振り向いたところ。
甲斐駒ヶ岳のゴツゴツ、鋸岳のギザギザ、そして奥に見える八ヶ岳のモコモコ。
すべてが美しい。
06:24
よく見ると、仙丈小屋の屋根にはソーラーパネルがびっしりと取り付けてあった。
風力発電もやる、太陽光発電もやる。山小屋はエネルギー確保が大変だ。
「地蔵尾根の頭」に到達。名前の通り、仙丈ヶ岳から西に伸びている地蔵尾根との合流点になる。
この地蔵尾根、調べてみると長大な尾根で、ずーっと下って行くと伊那側のバス発着地である仙流荘の近くまで下りることができる。
こんな長いルート、歩く人がいるのか?と思ったが、全ての登山道というのは誰かが歩いているし、そういう道を好む人がいるものだ。「麓から仙丈ヶ岳を登る」というコンセプトを好む人はこの道を使うらしい。
なるほど、北沢峠までバスで行くのは「ショートカットして楽をしている」ようにも見えるな。納得だ。
道中、松峰小屋という無人の避難小屋のような場所があるようだ。
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=23703
通好み。
06:27
中央アルプスがくっきりと見えてくるようになった。
わーい、手前の木曽駒ヶ岳、空木岳の山塊の奥にもう一つ高い山が見える。あれは木曽御嶽山。
本当に今日は天気が良くて景色が素晴らしい。
木曽御嶽山のシルエットが、ご当地薬として名高い「御岳百草丸(おんたけひゃくそうがん)」のパッケージと一緒だ!
「御岳百草丸」は、健胃・整腸作用があるとされる薬草を使った、飲み薬。1粒はゴマ粒ほどのサイズなので、苦くても全然飲みにくくはない。
木曽御嶽山周辺には、この手の伝統的胃腸薬が何種類も存在する。オウバクやコウボクが使われているて、「なんだ胃もたれとか便秘の薬か」とナメてかかってしまうが、これが侮れない存在だ。
副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、イライラした気分の軽減や、ストレスによる過食を減らす効果が期待されているからだ。百草丸の成分を抽出したものが、アメリカなどでは「リローラ」という名前でダイエットサプリとして売られている。
面白いものだ。ダイエットサプリが胃腸薬でもあるなんて。もちろん、サプリの域を超えないので、医薬品のような効果は無理だ。でも、「日頃の苛立ちを和らげられたらいいなあ」と思っている人には、プラセボ程度と腹をくくって試してみるのは面白い。
06:29
もう、見上げなくても山頂が見えるようになってきた。
06:31
太陽が昇ってきた。
おはようございます!
06:38
山の斜面に赤いものが見える。
何かの花?草?
06:36
山頂手前の登山道にて。周囲はババーンと雲海。
こういう写真を撮ってるということは、つまり息が上がっていて一息つきたいからだ。
調子が良く登れてる時は記念写真なんて撮らないでぐいぐい先に進んでいく。
06:40
中央アルプスの南の端に、何やら盛り上がっている雄大な山が見える。
おそらく恵那山だと思う。適当にそう決めつける。
以前、山座同定スマホアプリをインストールしていたのだけれど、どうにも使いづらくて今は使っていない。画面がゴチャゴチャして、文字が小さくて読めなかったからだ。
「文字が小さくて、読めない」。
こんな、いかにも年寄りの発言を自分がするようになったことに驚きを禁じえない。
(つづく)
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