広河原行きのバス。
乗り込んだらすぐに出発となった。待合室で荷物をおろしてまずは一息、なんて余裕はまったくなかった。なんというジャストインタイム。
まさか朝10時前に、もう帰宅の途に就くとは思わなかった。はえーよ。
バスは補助席を使うほど混んでいた。
混んでいた、というか、こぶりなバスなのでもともと乗車定員が少ない。
ここに乗っている人は、甲斐駒ケ岳か仙丈ヶ岳、どちらかを登頂してきた人たちだ。達成感に満ちた顔ぶれだ。
「左手に摩利支天が見えます」というアナウンスで、みんな一斉に左を見たが、ちょろっと見えた程度だった。さっきまで見下ろす高さで摩利支天を見ていたので、物足りなく感じる。
それにしてもこのあたりは木がうっそうと茂っているなぁ。
10:01
野呂川出合を通過。
やっぱりだけど、ここで乗る人も降りる人もいなかった。素通り。
むしろこれだけ人気がないと、このルートがとても気になる。途中まで延々と林道歩きをするようで、面白いルートなのかどうかは不明だけれど。
おっ。ちょうどバスの向きの関係で仙丈ケ岳がくっきりと見える場所があった。
ここからだと仙丈ヶ岳が見える。なるほど、こういう山だったのか。
こっちから見えているカールは、「小仙丈カール」と呼ばれていて、仙丈小屋がある方のカールは「仙丈藪沢カール」と呼ばれていることを今更知った。
10:15
バスの車窓。
10:16
広河原到着。
今日の広河原は良い天気だった。
甲府行きのバスの時刻を調べる。
増便がなければ原則1日4便しかない北沢峠行きのバスと違って、ものすごく便数が多く見える。すげえ、都会じゃん!とさえ思える。
土日祝日なんて8便あるじゃないか。もう、どの便も選び放題だな、これだと。
とはいえ、平日は一気に便が減り、1日4便に半減する。「人がいない曜日に、登山しよう」と人の裏をかこうとしても、公共交通機関がそれにお付き合いしてくれない。
10:27
バスとタクシーの時刻表。
別に乗合タクシーに乗る予定はないのだけれど、こういうのがあるとつい撮影してしまう。
「後で参考になるかもしれないから」って。
ビジターセンターの入口に甲府行きのバスの受付があるので、そこでチケットを購入する。
甲府から広河原に向かう時は車内の車掌さんからチケットを直接買う方法だったけど、帰りは窓口で買うという非対称だ。
(つづく)
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