
15:21
次の分岐が見えてきた。
この分岐も、自然散策展望台と接続する道と枝分かれしている。
こちらの思惑としては、まっすぐ直進して六地蔵経由賽の磧、そして大回りしながらロープウェイ山頂駅を目指す、というルートだけど・・・。そろそろ潮時かな、みんなへばってきている。

現在地案内。
六地蔵を経由すると25分でゴール近くの二荒山神社に到着。ここから脇道にそれ、自然散策コースに合流するショートカットコースを選ぶと15分。その差10分。
うーん、「10分余計にあるきましょう」とは今更言えない。

遅れて到着した仲間たちに状況を説明すると、みんな「早くゴールできる道を選ぼう」と仰る。ですよね、やっぱり。
そんなわけで、賽の磧は諦めて自然散策コースを目指すルートに道を変更した。

15:25
あー、まずいなー。
もう登りはない、と思っていたのだけれど、これが案外登る。というか、登る一方やんけ。
完全に予想外だった。ショートカットするからラクだとばかり思っていたけどとんでもない、ショートカットするからこそしんどかった。
後で等高線を確認してみると、標高50メートルほど登り返していた。道理でしんどいわけだ。全員がトボトボと歩き、しんどそうにしていた。
地図を見てみりゃ当たり前で、ここはせり出した尾根にあたる場所だった。
六地蔵・賽の磧というのは尾根をぐるっと回り込んで、できるだけ標高差が少ないようにするルートだった。一方このショートカットコースは、尾根を乗り越えていく。なので直線距離は短いけれど、アップダウンが伴うのだった。
さすがにそこまで等高線を読み込んでいなかった。

15:32
自然散策ルートと合流。一周1.5キロなんだそうだ。折角だからぐるっと一周してみる?・・・やかましいわ、やるかそんなの。

15:33
自然散策ルートと合流後はようやく道がなだらかになってきた。やれ助かった。自分の肉体が心配というよりも、仲間たちが「なんでこんなルートを・・・」とやさぐれた気持ちにならないかの方が心配だ。

15:35
やあ、二荒山神社の奥にあった鹿よけフェンスにようやく到着したよ。ありがてぇありがてぇ。
これでようやく下界に到着だ。
ここを越えたら、気を抜いてオーケー。魔界から脱出となる。
みんな、あともう少しだ!
全員が揃ったところでフェンスを越え、二荒山神社に山行の無事帰還を報告。思わず、行きと帰りの2回ともお賽銭を投げ入れちゃった。

15:39
あとはラクな道を歩いて、ロープウェー山頂駅に戻る。よかった、無事帰着。
ただ、帰着といっても、このあと車で東京まで戻らないといけないので安心はできないのだけれど。

15:39
ロープウェー山頂駅の前から振り返った、日光白根山。
なるほど、なるほど。
改めて、自分たちが歩いてきた山を見ると納得感がある。山頂がどうしてあんなに狭かったのかも、ここから見ると理解できる。そりゃ狭いわ。
ロープウェー最終便が出る50分前に到着できたので、よかった。これで五色沼に立ち寄っていたら、間に合わなかっただろう。
(つづく)
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