森林限界突破の恍惚【日光白根山】

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「どこか山に行きたいね」

という話を、まゆみさん・相方さん夫妻としていた。

この二人とは、これまで「スパイシーナイツ」など、食べ物系のオフ会でよく会ってきた「飲み・食べ仲間」だ。でも、実は二人はアウトドアも好きで、夏は山に登り冬はスノーシューやスキーをやっているらしい。じゃあ一度ご一緒しましょう、ということで、これまでの長い付き合いの中で初の登山同行となった。

これが「登山オフ会」という形だったら、やらなかっただろう。キャラクターも体力もよくわからない人といきなりパーティーを組んで山に登るというのは、オフ会主催者側という立場上、責任が負えない。たとえ「自己責任で!」と双方了解のもとでオフ会形式にしたって、やっぱり人を集めた人間として責任問題はついてまわる。

その点、登山を一緒にやる仲ではなかったけど、オフ会メンバー常連であったまゆみさんと相方さんのポテンシャルというのはなんとなくわかっていた。ああ、これだったら標準コースタイム通りでイケそうだな、とか。なので、安心して「ぜひ一緒に」と言えた。

さらにメンバーに加わったよこさんも一緒。この人ともオフ会で付き合いが長いが、初めての山行となる。よこさんは登山経験はあまりないと思われるけど、スノーボードの経験で足腰の耐性がある。安心して仲間になってもらうことができる。

そんなわけで、「オフ会でおなじみの3名+おかでん」の4名で登山と温泉の旅を実行することにした。

場所は、百名山踏破を狙っている僕の意向もあって、「百名山!」というのは大前提とした。そして、東京からさほど遠くなく、近くに温泉があって、激キツではなく、非日常感が味わえる山。あ、あと僕が登ったことがない山。

そうすると、必然的に「日光白根山」が浮かび上がってきた。

日光白根山。標高2,578メートル。栃木県と群馬県の県境にある。

栃木方面から見ると、華厳の滝、中禅寺湖、戦場ヶ原・・・と続き、そのさらに奥にある。群馬県側だと、沼田から東に向かい、尾瀬方面に向かった最果ての地。丸沼高原スキー場が日光白根山の中腹にある。

火山としての活動はまだ現在進行形で、時折地震を起こしたりしている。山頂付近は溶岩ドームで成り立っているし、山の中腹には噴火口跡と思しき沼が複数あり、ワクワク感のある地形になっている。そんな山なので森林限界は早く、登山開始早々から開放感ある眺望が楽しめると聞いている。

さらに、この火山のおかげでできるのが、温泉だ。栃木側の山麓には、日光湯元温泉がある。登山+温泉というワンパッケージをこの山が提供しているのだから、素晴らしい。なんて気がきくやつなんだ。

だいたい、日光白根山からすぐ北に、「温泉ヶ岳」という山があるというところからして、本気度が違う。おいでやす、と言っているにほかならない。

おう、行くとも。行くとも。

なお、この企画は「閉鎖病棟・上高地【小梨平ソロキャンプ2018】」の一ヶ月後に行われた。

「アワレみ隊OnTheWeb」は記事掲載が時系列順になっていないのでややこしい。

2018年は、上高地の前に「大山」「金時山」登山をやっている。この流れで今年は突っ走るつもりだ。

いきなり標高2,500メートルオーバーの山!?と思うが、これがありがたいことに標高2,000メートルまでゴンドラがあるんだわ。なにせ丸沼高原スキー場があるから。山の中腹からスタートできる!ということで心理的ハードルがずいぶん低くなる。

標高0メートルから標高600メートルの山に登るよりも、標高2,000メートルから標高2,600メートルの山に登るほうが「お得感」が高い。今回は、そのノリで山頂を目指すつもりだ。

2018年06月16日(土) 1日目

で、全員集合しました6月16日。

外はあいにくの雨。というか、結構な雨。

07:21
関越自動車道の途中のSAで、空を見上げる。

こりゃあ・・・ダメだな。東京から離れたら天気が回復するかも、なんて根拠のない考えもあったけど、そんなわけはなかった。

だいたい、下界でこの天気なんだから、山の上なんて荒れた天気に決まっている。山をナメたらいかん。

「今日は日光白根山、諦めましょう。明日に期待ってことで」

ということを話し合って決めた。なあに、どうせ今晩は日光湯元温泉で一泊だ。今日がダメでも明日がある。

本当なら今日山にガーンと登って、下山して汗を温泉で流し、明日は疲労回復も兼ねてダラダラと物見遊山のつもりだった。でもこの天気じゃそうも言っていられない。ええと、今日こんな天気だけど、どっかで遊ぼう。さて、どうしよう。

08:32
「そういえば、永井食堂でもつ煮を食べるという手もあるな」

と思いついたら、それがいい!という話になった。渋川市にある、もつ煮が有名なドライブインだ。以前、「美貌の盛り」で記事にしたことがある。

あそこなら朝から営業しているはずだ。ちょうど関越道の道すがらに位置するので、立ち寄るにはもってこいだ。

我々はまだ朝ごはんを食べていない。ちょうどいいアイディアだった。

朝8時半、現地に到着してみると、お店は開店準備中だった。朝9時から開店するらしい。ここは繁盛店で昼時は行列ができるので、むしろ朝早く到着できたのは幸いだった。

永井食堂は、長ーいカウンターテーブル1本だけで客席が構成されている。なので、仲間とワイワイ言いながら食べるという感じではなく、もっと殺伐とメシをかっこむ雰囲気の作りだ。

座席の背面は全て外と繋がっている引き戸になっていて、食べ終わったら速攻離脱ができる。

お店が開店するまでの間、ちょっと中を覗き見してみる。

冷蔵庫にはお持ち帰り用のもつ煮、「もつっ子」が山積みになっている。

ホワイトボードを見ると、本日のおすすめとして「厚揚げハンバーグセット(ミニもつ付)680yen」、と書かれていて少し心が揺れる。試してみたい気もするけれど、シンプルにもつだけ食べたいという気持ちもある。悩ましい。

定番すぎる一品があるお店だと、何度通ってもその料理しか頼まず、他の料理のことを知らないということが起きる。ここもそうだ。オニオンスライスとかポテサラもあるのか!と驚かされるが、小鉢をつけるくらいならもっとガッツリもつ煮を食べたい、という気持ちが勝ってしまう。

なお、ノンアルコールビールも売られていた。ビールテイストの飲み物でもつ煮を食べたい、という人には朗報だ。僕は頼まなかったけど。さすがに朝早くから、ノンアルコールとはいえこの手の飲料を飲みたいとは思えなかったので。

ずらりと並ぶ椅子。

見事だ。

お店の片隅にトラックが駐車しており、そこに寸胴が荷台いっぱいに詰め込まれていた。寸胴1つで随分重たい。運ぶのはさぞや大変だろう。

中にはもちろん、名物のもつ煮がみっちりと詰まっている。このお店で作られたもつ煮が、どこかに運ばれていくらしい。

中身がこぼれないようにラップでフタをしているけれど、もつ煮から立ち上る熱気のせいで東京ドームのように膨らんでいる。壮観だ。

このもつ煮輸送車をジャックしたら・・・と思わず夢想してしまうが、自宅に持ち帰っても1つの寸胴の1/50も消費できないうちに腐らせてしまいそうだ。冷凍庫にも当然入りきらないし。

このお店はもつ煮の名店だけど、「納豆定食」とか「ラーメン」といったメニューも存在する。いつか食べてみたいものだ。

でも、ここに月1度どころか2度、3度通うレベルじゃないと、こういう料理には手が出せない。

ハンドルを握っていない人であれば、日本酒やビールを飲むのもヨシだ。

ただし、いつも混んでいるお店なので、ここで酒盛りなんてできる雰囲気じゃない。

もつ煮定食キター。

隣との席間が狭いということもあって、料理が運ばれてくるお盆は縦に配膳される。

手前にご飯とお味噌汁、奥にもつ煮だ。

この、丼からあふれそうになっているもつを見よ。

丼いっぱいのご飯に対してこのもつの量はちょっと少ないのでは?という気がする。でもそんなことはない、塩っけと汁気がある食べ物なので、どんどんご飯がすすむ。これくらいがベストバランス。

みんな揃ってもつ煮定食を頼み、うまいうまいと食べた。

永井食堂の味をご自宅でも、ということで「もつっ子」が売られている。1袋3人前で1,070円。

買って帰ってもいいな・・・と思ったけど、食後はお腹いっぱい・大満足なので買う意欲が減衰した。

なおこのもつっ子、お店の営業時間外でも購入できるようにということでお店脇に自販機が置いてあった。すごい、いつの間にこんなことに。

(つづく)

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