いまさら始める箱根の旅【箱根】

「温泉療養シリーズ」として那須湯本、四万(しま)、大沢、鬼怒川とほぼ毎月温泉に行ってきた。そこでずいぶんとくつろいだのはこれまでさんざん書いてきた通りだ。

温泉に浸かって半強制的に気持ちをリフレッシュさせる。それは僕にとって必要なことだ、と考えるようになった。「娯楽」というより、「今後生きていくための生活の知恵」に近い感覚だ。

家の風呂に浸かっても、なかなか気は休まらない。長風呂しようという気になかなかならないからだ。だったら、温泉に行くのが一番いい。「元をとらなくちゃ」感覚で、さんざん長風呂をする。一日何度も入浴する。その結果、心はくつろぎ、身体はヘトヘトになって、よく眠ることができる。

本当は、当初の「温泉療養シリーズ」同様、山奥の何もない温泉旅館でひたすらだらけていることが望ましい。しかし、前回の奥塩原温泉で「ちょっとくらい観光を入れてもいいよね?」と気が緩んでしまい、今回も観光を取り入れてしまった。というか、今回は観光だらけだ。

今回の旅行は一人旅ではなく、同行者がいる。そんなわけで、あれもこれもと観光要素を詰め込んでしまった。しかも、行き先は江の島から始まり、箱根へ。「超弩級」の観光地だ。よくもまあ、「温泉療養」の皮をかぶってこんな観光地に行けるものだ。我ながら感心する。

でも、箱根って微妙に都心から近いんだよな。

行って帰ってくるだけなら、案外するするっと到着してしまう。だったら、往路復路それぞれ、ちょっとくらい立ち寄りしてもいいよね・・・

とまあ、「ちょっとくらい」がどんどん膨れ上がった今回の旅。あくまでも当初目的は「温泉療養のはずだった」ということを念頭に置きながら、この先始まる旅行記を読んで欲しい。

ちなみに、首都圏在住の人からすると、あまりに「当たり前すぎる」観光地を訪問している。なので、「今更何を言ってるんだ」レベルの記事となる。

書いている僕としてもそれは理解しているので、端折れるところはできるだけ端折って、短めに旅行記をまとめたいと思っている。

2015年05月16日(土) 1日目

この日、最初に目指したのは江の島だった。

目指す箱根からするとずいぶん手前だし、高速道路での移動を考えるとむしろ「大幅に脇道にそれた場所」ともいえる。

でも、よく考えてみると江の島というのはほとんど訪れたことがない。ドライブで脇を通過したことは何度かあるけれど、実際に江の島に渡ったことというのは、幼稚園のときに家族で訪れた時以来だと思う。

首都圏界隈に住んでいる人であれば、学生時代などのデートの定番コースだろうし、デートでなくても友達で遊びに行ったりしているだろう。しかし僕はてんでそんな経験がなかった。むしろ、あまのじゃくな性格なので、こういう人が集まるところは敬遠していた。

今回、40歳を過ぎてからようやく「観光地の定番」に足を踏み入れることに、どういう気持ちの整理をしてよいのか、自分でもよくわからない。「遅きに失したッ・・・!」と思うべきなのか、それとも「僕の人生、これからが青春」なのか、はたまた、「今更転向しやがって」なのか。

江ノ島

10:29
なにせ江の島の思い出が幼稚園でストップしているので、この島がどうなっているのかさっぱりわからない。もちろん、ガイド本や地図で状況は理解しているつもりだけど、「観光客が大勢いる通り」があるかとおもったら「ヨットハーバー」があったり、「崖」があったり、「展望台」があったり、「エスカレーター」があったり。なにやら要塞のような、ややこしい造りをした島だという印象だ。

ちなみにおかでん少年の江の島の思い出は、「近くの砂浜で泳いだけれど、海水パンツを持参していなかったので普通のパンツで泳いだ」ということだ。我ながら完璧な偽装ができたと思っていたのだけど、波打ち際で、年の頃がほぼ一緒くらいの少年に

「それ、普通のパンツでしょ!」

と声をかけられ、バレてしまいすっごく恥ずかしかったことを強く覚えている。

食品サンプル

10:41
当然江の島には観光客向けの飲食店がたくさんある。

この界隈はしらすが名物で、シーズンならば生しらす、シーズンでなければしらすのかき揚げなどが食べられる。あと、しらすを薄く海苔のように敷いた「たたみいわし」も名物だ。

しらすのかき揚げ

しらすのかき揚げ、900円。

巨大なサイズ。瓦のような1枚かとおもったが、よく見ると円形のかき揚げが二枚だった。

海老も入っていて、彩りがいい。

これを肴に日本酒でも飲るのはさぞや気持ちいいだろう。

えのすぱ

10:42
江の島の表玄関ともいえる場所にやってきた。

江の島はトンボロ(陸繋島)になっていて、正確に言うと島ではない。しかし、1200年くらいまでは完全な島だったらしい。今は、砂浜が細く本土とつながっていて、陸続きだ。

その陸続きになっている島の根っこの部分。「えのすぱ別館」と大きな看板が掲げられていた。

江の島スパゲティの略なのかとおもったら、「スパ」、すなわち温泉施設だった。驚いた。こんな小さな島にも温泉施設があるのか。「江の島天然温泉」と小さく書かれている。

えのすぱ地図

温泉もあるし、フードコートもあるし、いろいろ複合施設になっているらしい。

地図を見ると、「パワースポット」と書いてある場所もある。

「パワースポットでござい」と自ら地図に名乗りを上げているのはどうかと思うが、一体どんなパワーがあるのだろうか。

江ノ島バーガー

えのすぱ別館内にあるハンバーガーショップ。その名も「湘南バーガー」。

しかしそのメニューのトップに書いてあったのが「さつまバーガー」なのにはびっくりした。湘南じゃないんか、と。

多分、湘南の海で獲れた魚をすり身にしてさつま揚げにしましたよ、ということなのだろうが、「薩摩」という名前なので一瞬驚く。

もちろん、「しらす野菜バーガー」といったしらすをフィーチャリングしたハンバーガーもある。ボロボロこぼれて、相当食べにくそうだ。スプーンが欲しい。

鳥居

10:43
青銅の鳥居。

ここから先が江島神社の門前町。

狭い通りに人が賑わっている。

参道

江の島=若い人たちが集まる場所、というイメージがあったけど、このあたりを歩いているのは年齢層が幅広い。海水浴シーズンまで少し早いから、という理由もあるのだろう。

とはいえ、海水浴シーズンなら、昼時はビーチサイドにみんないるので、むしろ若い人はこのあたりにはいないか?

とびっちょ

江の島では有名な飲食店らしい、「とびっちょ」。しらす丼が有名なお店だという話だ。

しらすのかき揚げ丼

しらすのかき揚げ丼のサンプルは、丼からはみ出るサイズのかき揚げが見る者を圧倒する。

しらすというのは結構塩っ辛いと思うんだが、これだけのサイズのしらすを食べて果たして最後まで美味しく感じられるのだろうか?塩と油。身体にはあまりよくない組み合わせなので、健康が気になるお年頃になる前に食べておきたい逸品。

実際に塩辛いかどうか、我が身をもって確認してみたい気持ちもあった。しかし今回はお昼ご飯を別のところで食べる予定になっていたので、パス。

郵便ポスト

郵便局の軒先にあった、レトロ感ある黒いポスト。

赤い「日本郵便」というステッカーが貼っていなかったら、見過ごしそうだ。