いまさら始める箱根の旅【箱根】

できあがったちくわ

かまぼこより先行してmyちくわができあがったので、受け取りに行く。

「太く短くバージョン」と「細く長くバージョン」の2通り。

材料は同じなのに、食べたときの味が少し違って感じられるのが面白い。握った人の手のエキスだろうか?いや、そんなことはない。

遙か昔、僕は「給料日だ!今日はちょっと贅沢をしよう!」と有頂天になり、鮮魚店で真鯛をサクで1/4分、買ったことがある。これを丸かじりすれば最高だろう、と思ってのことだ。

で、そのサクをかじってみたけど、あまりにまずくて相当がっかりしたものだ。

お刺身というのは、魚ごとに絶妙な「厚み」というのがあって、それよりも分厚くても薄くてもおいしくない、ということだ。真鯛のような弾力がある魚の場合、塊をかじると、グミを食べているようで食感が悪すぎた。

話がずれた。

このちくわだけど、さすが焼きたてだけあって、パリッとした皮とふわっとした身のコントラストが素晴らしい。そして香ばしさがしっかりと残っている。市販の袋詰めされたちくわって、もっと湿気を吸ってジトジトした食べ物だけど、これはそれがない。いやー、いいなあ。普段食べていたちくわって何だったんだ、レベルの味の違い。これはおすすめだ。

建物外観

ちくわを食べた後、まだ当分時間があるのでさらに鈴廣探検を続ける。

ビュッフェレストラン「えれんなごっそ」があった側は全部見たので、今度は反対側・・・国道1号線小田原方面車線沿いにある建物を見て回ることにする。

建物入り口

鈴廣の大きな直営店がある傍らに、「ひっそり」というと大げさだけど静かなたたずまいの和風建築があった。

ここが創業慶応元年、鈴廣の本店。

ガラスのショーケースにかまぼこがうやうやしく納められ、売られている。お値段はもちろん大層なものだ。贈答品用、ということなのだろう。特注品の制作を承っているし、売られている商品名にも「超特選」なんて名前が付けられている。

隣にには、会員専用ラウンジもあり、会員ならばそこでお茶をいただくことができる。

すごいなぁ、観光客でーす、って頬の筋肉をだらけさせていてはイカンような場所だ。なにしろ、普通のかまぼこサイズ1つで4,000円近くするような商品が売られているのだから。

かまぼこにそういう価格帯が存在する、と言うこと自体知らなかった。やっぱり、味が全然違うのだろうな、さすがに。

自宅近くのスーパーでかまぼこを買うとき、100円程度の安物ではなく、たまに数百円する鈴廣のやつを買うと「ああ、やっぱり値段が高いやつはうまいな」と感じる。数百円でさえそれなのに、その十倍以上高いヤツだなんて、食べたら失禁してしまうのではないか?

「きっと、食べないほうが人生幸せなんだと思う。知らない方がいい幸せって、世の中にはあるものだよ」

とつぶやきつつ、本店を後にする。一度超絶に美味いかまぼこなんて知ってしまったら、それ以降の僕のかまぼこ人生、ほとんどが「美味しくないなあ、物足りないなあ」って感じながら生きていくことになってしまう。

大量の練り物

本店の隣が、大規模なお店「鈴なり市場」。

下手な道の駅なんて比じゃないくらいの広さで、そこにずらーっと鈴廣の商品が売られているのだからすごい。

おっと、「徳用詰め合わせ 1,200円」というさつま揚げ詰め合わせが売られている。先ほどの本店とはリーズナブルさが全然違う。

盛り合わせ

「徳用」ではない詰め合わせは750円。これでもしっかり入っている。

ちょっと思案した結果、「徳用」を買って帰ることにした。ちょうどこの後帰宅だし、この手の食品を持ち帰るには都合が良かった。

なので、ここに立ち寄ることを考えている人は、往路ではなく帰り道に利用したほうがいい。要冷蔵のものが多く売られているから。

冷蔵だな

箱根ビールとともに、ギフトとしてソーセージが売られていた。

あれっ、やっぱりビールには肉か!と思ったが、よく見るとまさに「魚肉ソーセージ」だった。魚肉ソーセージといっても、あの赤い安っぽいヤツじゃなくて、かなりしっかりと、みっちりとした美味そうなヤツだ。これはこれで食べてみたい。

他にも、ビールのつまみとしてまぐろのスペアリブなんてものも売られている。いいね、それ。

ポテトチップと練り物

ビールのおともに、ということで、かまぼこの上に砕いたポテトチップをトッピングして食べる、という方法を提案していた。この発想は思いつかなかった。

塩気をプラスするなら、「塩辛」みたいな和風食材を想像してしまうのが限度だ。そうか、ポテチときたか。

では、ドリトスだったらどうだろうか。いや、さすがにそれはちょっと味がくどいか。

気軽なカウンター席

建物の一角に、バーカウンターのような場所がある。

「かまぼこバー」と書いてある。

いろいろ考えるなぁ、もう。

メニュー

「かまぼこを食べつつ、軽く一杯気軽に飲める店」という位置づけだと思ってスルーしてしまった。

しかし、もちろん箱根ビールなり地酒なりで喉を潤すのも良いけれど、飲酒しなくてもかまぼこだけ食べるのもアリだったらしい。500円で、かまぼこの盛り合わせが食べられたりする。

先ほど、鈴廣本店でびびった「超特選蒲鉾」もここでは一口サイズでお試しできる。ああ、それだったら食べてみればよかったな。「超特選蒲鉾 古今」って、一本3,600円もする。さすがに「せっかくだから試しに買ってみよう」とは言えない値段だけど、お安く試食できるなら、試してみるべきだった。

贈答品用

かまぼこ、といってもいろいろあって、ここでは「シイラのかまぼこ」とか「サバのかまぼこ」なんてものも売られていた。サバのかまぼこ!ちょっと味の想像ができない。

トミカ

違った意味で想像の範疇を超えていたのが、「かまぼこトミカ」だった。

パトカーやブルドーザーといった「はたらく車」をかたどったかまぼこが売られているとはびっくり。

ちりんちりん

手ぬぐいや扇子、箸といった箱根小田原界隈の和の土産物を扱っている「ちりんちりん」というお店もあった。これもまたいいセンスとチョイス。

商品

これまでの人生、ここまで練り物アンド練り物アンド練り物、な売り場を見たことがないので動揺が隠しきれない。

冬だったら、「そうだ今晩はおでんにしよう!」と即決していただろう。で、ここで練り物ばっかり買ってしまい、家に買って「あっ、大根とかこんにゃくとか、練りもの以外の食材を買ってなかった!」ってことに気づくに違いない。

冷蔵ロッカー

よくできてるなぁ、「冷蔵ロッカー」なんてものがあるぞ。

これだったら、お買い物をして、その後ご飯を食べに行ったりかまぼこ体験教室に行っても、安心だ。

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