館内探検に出る。
部屋はトイレも洗面所も風呂もない、シンプルな「寝るだけの部屋」なので、何か用事があったら部屋の外に出なければならない。なので、装備の確認は大事。ましてや、夕食をこの建物内でなんとか済ませようというのだからなおさら。
洗面台。洗面台の下に引き出しがたくさんついているのがちょっと珍しい。昔、社員寮だった頃は一人1棚占有してよし、となってたりしたのだろうか?
コインランドリーのスペースもあった。洗濯機と乾燥機が3台ずつ置いてある。
これだったら、着替えを持参しなくても旅行ができる!と一瞬思ったけど、それは駄目だ。この宿では浴衣とか館内着といったものは用意されていない。なので、一張羅を洗ってしまうと、選択中に着る服がなくなってしまう。
その間は風呂に入っておいて、洗濯が終わったと同時に風呂場から全裸でダッシュ・・・!
いや、それは無理だ、風呂場からここまで距離がありすぎる。
流しと、給茶機があった。お茶は無料で飲める。
各部屋にお茶とお茶請けを置かないかわりに、こういうところで穴埋めをしているというわけか。
流しの脇にはガスコンロを置くスペースがあるのだけど、ガスコンロは置いていなかった。フライパンや鍋を持参しての自炊は、できない。
さすがにここは湯治宿ではないので、そこまでの装備は用意されていない。
自販機発見。
ビールは350mlが260円、500mが380円。市販価格よりは高いけれど、ホテル館内の売値としては良心的。
そのほか飲み物がずらっと並ぶけど、「ジュース」と呼べるのは「ドデカミン」とバヤリースのオレンジジュースだけ。あとはお茶とコーヒーだらけ。かなり偏りがあるラインナップだ。
電子レンジが置いてあるので、外で買ってきたお惣菜を温めることができる。
大浴場。
15時から26時、6時から9時まで入浴できる。深夜1時まで入ることができるというのは、ありがたい。「寝る前にひとっ風呂ッ!」と思っても、「23時でお風呂は終了しました」というところが結構あって、お風呂に入りそびれることがあるからだ。
脱衣所の様子。
だからなんなんだ、と言われても困る。
二ノ平温泉、というのが源泉名らしい。
二ノ平、というのはここから山を少し下ったところ、「箱根彫刻の森美術館」があるあたりだ。
小涌園そのものに源泉湧出地があると思ったのだけど、別の場所からわざわざここまで引き湯をしているのか。
ナトリウム-塩化物泉 弱アルカリ性 低張性 高温泉。62.2度、PH8.1。
要するに塩水、ということだ。
箱根はその成り立ちから、様々な泉質のお湯が出る。ちょっと隣の温泉地に行ったら、全く違う泉質、ということがある。その中でも、塩化物泉のお湯を出すエリアというのは比較的狭いようだ。
最近はお湯のコントロール方法について、掲載している温泉宿が多いのでありがたい。ありがたい、といっても、宿に泊まったからには「何?加水循環している?だったら入らない!」なんてことはないのだけど。
ちなみにこの宿は、加水あり。理由は源泉温度が高いから。
おお、ちゃんと理由も書いてあるのか。単に「少ない源泉の量をかさましするために加水したわけじゃないよ」と主張している。
源泉の加温は・・・「加温あり」。あれ?
理由「入浴に適した温度に保つため」
どういうことよそれ。さっき、「熱いから水を足しました」って言ってたのに。
その後を読み進めてみると、「循環あり」になっていた。ああ、循環しているうちにお湯の温度が下がってくるので、それで加温しているというわけか。
だったら、循環中のお風呂のお湯に、少量ずつ高温の源泉を足していき、それで湯温を調整すればいいじゃないか・・・と思うんだけど、駄目っすかね。
19:52
風呂上がり、買ってきた夕食を食べる。
お寿司、トビウオのお刺身、九条葱の酢味噌和え、特とろあじフライ、ごぼうスープ。これにて海三昧だ。
お惣菜で「寿司」が売られているのは本当にありがたいものだな、と思った。おかずをあれこれ仕入れたとしても、ご飯がないとどうも冴えない。おにぎり、とかお惣菜コーナーでパック詰めされている白米、というのは残念だ。その点、お寿司ならば「米も食べられるし、海の幸だし」ということで納得感十分。
とはいっても、相模湾の海の幸とは多分無縁だな、このお寿司。マグロとかイクラがあるから。まあ、風情ですよ風情。
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