いまさら始める箱根の旅【箱根】

鈴廣

ちくわが焼き上がり、かまぼこが蒸し上がるまでの間、この広大な「鈴廣テーマパーク」をざっと見て回ることにする。

かまぼこ博物館から道路を挟んだ向かい側には、「箱根ビール醸造所」と書かれた建物が見える。

一般公開はされていないようで、遠巻きから眺めるだけ。

ここで醸造されたビールは、売店で買えるし、近くのレストランで飲むこともできる。

鈴廣

和風の建物が見えてきた。

千世倭樓(ちょうわろう)、と名付けられた、4つの飲食店の複合施設だ。

会席料理、割烹、蕎麦、茶房がそれぞれ特徴的な建物のなかに収まっている。合掌造りだったり、土蔵だったり。

鈴廣

ちょろっと玄関口まで行ってみたけど、食事をするわけではないのでUターン。

「部屋代5,000円から。料理代別途」みたいな高級なお店もあるけれど、蕎麦店ならば800円程度からお蕎麦が食べられる。和風建築で食事を楽しみたいなら是非どうぞ。ただし、さすがに混んでいる。

鈴廣

千世倭樓を通り過ぎ、さらに小田原方面に向けて歩いて行く。

たかが一企業の敷地と言うなかれ。結構距離がある。

駐車場を挟んで、また別の建物が見えてきた。

箱根ビール

ここが箱根ビールのレストラン&ショップ。

「アジア・ビアカップ2013 5年連続金賞」という看板が誇らしげだ。

しかし、この手の賞ものっていうのは、良くも悪くも「プレミアムモルツ」に端を発した「モンド・セレクション」で印象が良くなり、そして悪くなっている。いや、「悪くなっている」というのは言い過ぎだけど。

賞を受賞するためにはたいへんな苦労や努力があるのはわかるけれど、消費者の立場としては「ふーん」程度にしか感じず、不感症になってきているのも事実。

まだ、「食べログ口コミ評価4.5のお店!」の方が権威を感じるくらいだ。食べログの評価は、かなり恣意的に操作されているという噂があるけれども。

箱根ビール

そういうひねくれた考えはとりあえず置いておいて、僕が昔から・・・それこそ、10年以上前?から憧れていた「箱根ビール」を初めて見ることができた。

この手のマイクロブルワリーのビールは、現地に行かないとなかなか売っていない。醸造所近辺のスーパーでさえ、扱っていないのが普通だ。だから、一期一会の感覚がある。

家に酒飲みがいるならば、お土産に買って帰るということもする。でも独り身だし、僕自身はお酒を飲まないから、ただ見ているだけだ。

ホームパーティーを開催する際に来客に振る舞う、という用途も考えられたけど、それにしてはこの手のビールは高いし、インパクトが弱い。それよりも面白い酒肴を用意したほうが喜ばれるので、なかなか買うことができない。

箱根ビール

でも、やっぱりお酒っていいよな、「ご当地感」を強く感じる。ビールでも、清酒でも、ワインでも。

ジュースが置いてあっても大して興味は沸かないけど、お酒だと「へえええ」と感心しながら眺めてしまう。

この箱根ビール、通常は「箱根ピルス」と「小田原エール」の二種類を提供しているそうだ。それとは別に、四半期ごとの季節限定ビールが1種類。

330mlのスタイニーボトルに入っているのが珍しい。キャップがついているので便利だ、これならば車の中でも飲みながら運転ができる。

おい、冗談でもそんなことは言うな。

値段は530円+税。

お酒をたしなむ程度で十分に幸せになれる人なら、これくらいなら全然平気だろう。でも、往年の僕のように、「ビール大好き!ぐいぐい飲みたい!重たい大ジョッキを抱きかかえるようにして飲むのが幸せ!」という人にとっては、この値段はボディブローのように効いてくる。

ビール好きだった僕だけど、結局この手のマイクロブルワリー巡礼といった企画をやらなかったのは、「いくらお金があっても足りない」と思っていたからだ。全国各地の個性的なビールを飲み歩く、というのはさぞや楽しい体験だと思う。しかし、全国規模の大手ビール会社が売っているビールの値段と比べて、倍以上の価格差があるので、そこで躊躇してしまったのだった。

箱根ビール

お持ち帰りのスタイニーボトルだけでなく、その場で飲んで幸せになることもできます。

大のカップ(500ml)で650円、中のカップ(300ml)で450円。

ドライバーでない人はぜひ。

以前僕がこの施設と箱根ビールの存在を知った時は、もっと「かまぼこなどに良く合うビール」ということを強調していた気がする。「へえ、そんな概念があるのか!面白い!」と思ったからこそ、強く記憶に残っている。

しかし、一連のビール売り場を見渡しても、公式webサイトを見ても、そういう表現は一切出てこなかった。僕の記憶違いだろうか?

もちろんかまぼこにあうビールなのだろうけど、そこは強調するところではないらしい。

えれんなごっそ
えれんなごっそ

かまぼこに良く合うのかどうかは、自分の舌で確認すればええんや!

ということで、箱根ビールshopの隣には、ビュッフェレストラン「えれんなごっそ」がある。もちろん、箱根ビールだって取り扱っている。

「いろいろなごちそう」が訛った表現が「えれんなごっそ」なんだって。面白い表現だ。

50種類の料理をビュッフェ形式で!うひょう!

いいね、それ!

海にほど近い場所なので、もちろん新鮮な魚介類もあるし、山にも近いので山の幸もある。そして地ビールもある。かまぼこの一大ブランドである「鈴廣」が運営しているのだから、下手なまずい料理は出てこないだろう、という安心感だってある。少なくとも、かまぼこ系の料理さえ食べてれば間違いは絶対にない。

ただし、お値段もそれなりにする。週末なら2,200円。飲み放題をつけることも可能で、箱根ビール3種類の飲み放題なら+1,780円。いずれも税別。

・・・まあ、税込み4,000円強でたらふく飲み放題食べ放題ができるなら高くはないのだけど、なにせランチ営業だ。「酔っ払って、あとは寝るだけ」という状況ではない。あと、80分制なので、「酒宴」をしようとすると時間が足りない。

なにしろ、50品だ。1品1分で食べたとしても、全種類食べるのに50分かかる。ビール3種類を1分ずつで飲んだとして、3分。ほら、もうこれで53分だ。

あれ?全種類制覇を前提に物を考えていること自体がおかしい?確かに、そりゃそうだ。

えれんなごっそ

入店の順番待ちでごった返す入り口をかきわけ、店内をちょっとだけ覗かせてもらう。

カウンターには、箱根ビールを注ぐタップが並んでいた。かっこいいなあ。

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