いまさら始める箱根の旅【箱根】

小涌谷駅

16:37
宮ノ下温泉の富士屋ホテルのところで左折し、小涌谷を目指す。うっかり直進したら、仙石原を経由して御殿場に至る(国道138号線)

小涌谷駅のすぐ脇を通過。

ここもこれまでの駅同様、立ち寄ろうと思っても立ち寄れない作りだった。駅前が狭く、国道1号線とも面していない。袋小路の路地の奥に駅がある。

小涌谷駅といえば、全国的に有名な「ユネッサン」の最寄り駅だ。もう少し開発されていると思っていたので、意外だった。小涌谷駅からユネッサンまでは、微妙に距離がある。なので、箱根登山鉄道のダイヤにあわせて送迎バスが走っていると思っていたのだけど、バスが待機する場所なんて、多分ない。

実は箱根登山鉄道の駅というのは、どれも「秘境駅」なのかもしれない。有名な路線ではあるけれど、アプローチがちょっとだけ難しい。(本当の「秘境駅」は、そもそも駅に通じる道が存在しない、などとしゃれにならないレベルなのだけど)

というわけで、結局、ここでも箱根登山鉄道を愛でる機会なく、「あらー」と言いつつスルー。残念。

それにしても、ユネッサンを訪れる人はどうするんだ?と思ってユネッサンの公式サイトを調べてみたら、「小田原または箱根湯本からバスに乗れ」と書いてあった。小涌谷駅まで鉄道でやってきて、そこからバスまたは徒歩、ということは一切書かれていなかった。最寄り駅が無かったことになっているので珍しい。

ユネッサン

16:40
前方に、場に不釣り合いな巨大な建物が見えてきた。これが「箱根小涌園ユネッサン」。

温泉を使ったプールとスパ、さらには宿泊施設を兼ね揃えた複合施設だ。ウォータースライダーがあったり、ワイン風呂があるということで、よくマスコミに取り上げられている。

そんな有名な場所だけど、僕は一度も訪れたことがない。「ワイン風呂?ケッ」とかいって、むしろ敬遠していたくらいだ。そんな風呂に入るなら、もっといい温泉がある、とかなんとか言って。

実際は、僕がリア充ではないということに尽きる。こういう観光施設は、カップルや家族、または「ウェーイ」と盛り上がれる仲間で訪れるところ。僕の生活範囲とは若干ずれる。

そういえば以前、アワレみ隊でもユネッサンに行こうとしたことがあったけど、運が悪くそのときは施設改修中で休業していた。なので、未だにここは未体験だ。

ちなみに今回も、ユネッサンはスルーだ。ユネッサンに併設される宿には泊まるけど。

工事中

このあたりはなにやら大規模な工事が行われている。

道路を挟んでユネッサンと隣接しているところにあったホテル「ユネッサンイン」と入浴施設「箱根小涌園サンシャイン湯~とぴあ」を取り壊しているところだった。

この跡地は、2017年に「箱根小涌園 天悠」という新しい旅館に生まれ変わっている。

また、同じくユネッサンインと隣接している大型ホテル「箱根ホテル小涌園」は、この時点ではまだ営業中だったけど2018年1月に閉館している。昔は箱根観光の象徴的な存在ともいえるホテルだったらしい。

規模縮小の撤退戦を強いられている真っ最中なのかと思いきや、天悠のほかに2つも直営ホテルがある。単に老朽化(築60年)による限界がきたので取り壊し、いずれは建て直しということなのだろう。経営母体は藤田観光なので、資金力がある。

※藤田観光:椿山荘やワシントンホテルを経営する会社。ユネッサンおよびその周辺の施設も藤田観光によるもの。

B&Bパンシオン箱根

16:46
で、その藤田観光経営のホテルの一つが、今晩の宿「B&Bパンシオン箱根」だ。

ユネッサンの裏手に位置する。

もともとはユネッサン従業員の社員寮だったという話だ。なので、簡素な施設で、その分安く泊まれるというわけだ。

B&Bパンシオン箱根建物

コインパーキングがあるのでそこに車を停める。駐車場の出入り口にバータイプのゲートがあるので心配になるけれど、パンシオン宿泊者はもちろん無料なので安心。

マッサージチェアがお出迎え

建物の中に入ると、真っ先にさほど広くないロビーがあって困惑する。マッサージチェアがいの一番にお出迎えするホテル、というのはちょっと珍しい。

ええと、フロントはどこだ。ここじゃないらしい。

玄関入ってすぐにフロントが無い、というのもちょっと珍しいかもしれない。

食堂

フロントより先に、朝食会場と遭遇。これもまた珍しい。こっそり侵入して、朝ご飯を食い逃げすることだって可能ではないか!!・・・と思ったが、そんな人がわざわざやってくるような場所ではない。

朝食会場、といっても単なる集会所のような場所だ。特に厨房があるわけでもなく、びっしりと机と椅子が並べられているだけだ。

ぱっと見、ここが朝食会場とはわからないけど、バーンと床に「朝食会場 Breakfast」と書かれたラグが敷いてあるので、それとわかる。

この宿の朝食は、種類豊富なパンが提供されるのだという。パンだけ、と限定したことで、厨房設備も会場もシンプルにすることができるわけだ。これが、「カリカリベーコンもせっかくだから用意しよう」とか、「スクランブルエッグはホテルメシの必須」とか、「パンよりも和食の方が好きな人もいるから、お粥を・・・」なんてやりだすときりがない。

第二食堂のご案内

朝食会場はとても狭い。全部のお客さんを収容できるのだろうか?と見た瞬間心配になる。朝から、「席が空くのを待つ渋滞」になるのはイヤだ。

と思ったら、この「第1食堂」とは別の場所に「第2食堂」があるのだという。混雑時はそちらでどうぞ、というわけだ。ただし、パンと飲み物を持って、中庭を挟んだ向かい側まで廊下を歩いていかないといけない。

「だったら第2食堂にもパンとか飲み物を置けばいいのに」
「料理類はフロント前に置いて、お客さんは第1でも第2でもどちらでも使えるようにすればいいのに」

などとアイディアはあるけど、うるさい黙れ。安く宿泊料金を設定しているのだから、そのあたりは察してくれ。

朝食のご案内

朝食は7時から9時。

連れ曰く、やはりかなり混むらしいので、朝7時ちょうどに食堂に行った方が良い、とのこと。

「部屋へのお持ち帰りはご遠慮下さい」と書いてある。食堂が混んでいるなら、いっそのこと部屋でゆっくり落ち着いて食べてもいいじゃないか、という気がする。「部屋内は飲食禁止」ならともかく、僕らは部屋で夕食をとり、食べたゴミだって部屋に捨てていくというのに。

・・・と思ったけど、よく考えたらそりゃ駄目だよな、パンだからこそ、なおさら。「部屋で食べる」という名目で、食べきれない量のパンをごっそり取り、そしてそれをお土産として持ち帰っちゃう事案が目に浮かぶ。

「パンは一人5個までです」

などと制限があるならともかく、ここの朝食パンは量に制限がない。

フロント

建物の構造にややびっくりしながら、宿のフロントに到着。

フロント側にも出入口がある。どうやら、正面玄関はこっちらしい。しかし、一般客は全員駐車場側から出入りするので、フロントが変な場所にある印象を受ける。

一泊朝食付きで4,500円(+入湯税150円)。箱根というのは全体的にお高いイメージがあるので、これだけ安く泊まれて、しかも温泉付きというのはとても穴場だと思う。

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