いまさら始める箱根の旅【箱根】

大涌谷がカーナビで見えてきた

09:33
早雲山駅から、山に分け入っていいく。

カーナビに「大涌谷」の表記が見えてきた。

このあたりを航空写真で見ると、面白い。大涌谷に限らず、木々が生えておらず、岩肌が露出している場所が点在している。あっちこっちで湯けむり天国、というわけだ。

しかし平穏時はそうやって「湯けむりだ!温泉だ!」とはしゃいでいられるけど、今のように警戒レベルが引き上げられている状態だと、むしろ逆。このあたりが危険と隣り合わせであることを教えてくれる目印でもある。

大涌谷分岐

09:37
大涌谷に向かう分岐が見えてきた。

車の往来は少ない。

標識

T字路になっていて、左折すると大涌谷、右折すると芦ノ湖湖畔の桃源台。

鉄壁のガード

試しに大涌谷方面の様子をうかがおうとしたら・・・

ありゃ。バリケードが道路を塞いでいた。おまわりさん含めて3名がかりで、道路封鎖中。

せめて写真を撮りたかったのだけど、おまわりさんが身振りで「車を停めないで、早く立ち去れ」と指示したので、車を停車することなくUターンして立ち去った。

09:42
大涌谷の様子をチラとも見ることができず、そのまま芦ノ湖方面に向かう。

どうしたもんかな、と思っていたら、「箱根ロープウェイ 姥子駅」の案内看板が見えた。無料駐車場もあるようなので、いったんここに立ち寄って体制建て直しを図ることにした。

姥子駅

姥子駅。

箱根ロープウェイには、早雲山-大涌谷-姥子-桃源台と4つの駅があり、そのうちの一つ。

ここでロープウェイのルートがくの字に折れ曲がっている。

ロープウェイは運休しているので、お客さんの姿は誰一人いない。作業員の方がいるくらいだ。駐車場にも、誰一人いない。

そもそも、姥子駅周辺には宿が若干あるものの、このあたりの宿を利用する人のほとんどは車利用だろう。ロープウェイは使わないと思われる。散策路があるということだが、ハイカーの姿は見当たらなかった。

姥子駅から大涌谷方面

09:45
姥子駅から大涌谷方面を見たところ。

煙が出ているような、単なる雲のような・・・。よくわからない。

特に地鳴りが聞こえる、とかシューっという噴音が聞こえるということはない。硫化水素の匂いがする、というわけでもなく、ここからだと特にデンジェラスな印象はない。でも、そうやって油断させておいて、いきなりドカンとくるのが火山の怖いところだ。

ちなみにこの一か月後、噴火警戒レベルが2から3に引き上げられた。

姥子温泉

09:49
姥子駅からほど近いところに、姥子温泉がある。箱根十七湯のひとつで、その味わい深い建物は知る人ぞ知る存在になっている。風呂は岩風呂で、とても迫力があるのを雑誌の写真で見たことがある。

ここは昔は宿泊もやっていたようだけど、今は立ち寄り湯だけ。療養目的の施設である、と公式webサイトにはきっぱりと書かれており、軽率な行動は慎むようにいろいろ書いてある。たとえば、来場者には一組1室の休憩室があてがわれる(4時間制)のだけど、隣の部屋と行き来することは禁止、とか、お酒を持ち込むことは禁止、とか。

朝風呂に入って間もないということもあり、立ち寄り湯をするつもりはなかった。建物遠景だけでも拝ませてもらおうと思ったのだけど、駐車場からは全くその建物の姿を見ることが出来なかった。

いわゆる「冷やかし」なので、車を降りてこれ以上施設に近づくのは気が引けた。なので、諦めて退却した。

いつか、ここで療養目的ということでゆっくりしてみたいものだ。

桃源台駅

10:00
芦ノ湖までやってきた。

ロープウェー駅の終着、桃源台駅が見える。

芦ノ湖

眼前に広がる芦ノ湖。広い。

標高723メートルでも、これだけの広大な湖があるということに、今更ながら驚きだ。

で、これだけの湖ができたのは、ここで大爆発があったからで、そういういわく付きの山だということだ。何十万年も昔ではなく、たった3,000年前の出来事らしい。一体どんな大爆発をしたというんだ。あまりに湖がデカすぎる。

桃源台から大涌谷方面

桃源台の見晴台から振り返り、大涌谷方面を眺めたところ。

あー、先ほど姥子から見たときは「周りが雲だらけで、よくわからない」という感想だったけど、こうやって見るとあの界隈だけ煙っているんだな。つまり、「雲」だと思っていたのは全部噴煙だったらしい。

ということは、結構派手に湯気を噴いているということになる。

海賊船

海賊船がちょうどやってきた。

芦ノ湖には二系統の遊覧船が就航していて、お互い航路が違う。小田急系列の「箱根観光船」と、西武系列の「芦ノ湖遊覧船」で、いわゆる「海賊船」と呼ばれているのは、この「箱根観光船」だ。

各種交通機関を乗り継いで、ようやく芦ノ湖湖畔の桃源台到着!・・・といっても、桃源台には特に目立った観光対象はない。で、お客さんはそのまますぐ近くの船着き場にやってくる海賊船に乗って、芦ノ湖の水上観光を楽しむことになる。

ここに至るまでの箱根登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェー、そして海賊船に至るまで全てが小田急グループだ。やるなぁ、小田急。

とはいえ、箱根に無縁のはずの西武がしっかり食い込んでいるというのも、これまたすごい。そういえば伊豆箱根鉄道(三島-修善寺間など)が西武グループだったっけ。西武は、軽井沢にも一大拠点があったり、リゾート地開発がうまい。

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