いまさら始める箱根の旅【箱根】

箱根湯本の町並み

14:02
ひととおり鈴廣施設を探検し終わったけど、まだ自作かまぼこは蒸し上がっていない。なので、いったん箱根湯本の町に戻り、探索してみることにした。

前にも書いたけど、箱根湯本というのは知っているようで、案外知らない場所だった。少なくとも僕にとっては。

駅前からホテルまでの送迎バス利用、または素通り。せいぜい、温泉街の外れにある日帰り入浴施設「天山」に行ったことがあるなぁ、程度だ。町歩きはしたことがないし、温泉街奥深くに潜り込んだ経験も少ない。

後で思い出したが、湯本の温泉街にある蕎麦店「彦(げん)」には訪れたことがある。

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箱根湯本に限った話ではないけれど、こういう谷間にある温泉街というのはややこしい作りになっている。高低差がある土地にびっちりと大小様々なホテルや旅館が並び、民家もある。なので、カーナビで描かれる平面図で油断してはいけない。いざ行ってみると、「あれっ!?」という道になっていることが多い。

それにしても感心させられるのは、あちこちで外国人観光客が歩いている、ということだ。駅前だけでなく、路地裏ともいえるような道も、だ。本当に日本は外国からのインバウンドが増えたんだな、とこういうところでも実感する。ところでこの外国人、一体どこからどこへ行くの?

箱根ベーカリー

14:09
箱根湯本の奥まで車を走らせたのは、美味しいと評判の「箱根ベーカリー」に行きたかったからだ。

箱根ベーカリーを発見。移転して間もないらしく、店頭に胡蝶蘭がたくさん並べられていた。

駐車場

14:22
箱根湯本駅の駅前を歩いてみることにする。

駐車場が駅前には見当たらないので探したら、駅からやや離れたところに駐車場があった。徒歩5分くらいはかかるだろうか。

土日祝日だけ営業、というちょっと変わった駐車場だ。

最初の30分無料、と書いてあるので「おお、親切だな」と思うけど、実際ここから駅まで歩いて行って帰ってくるだけでも10分はかかる。観光客としては、30分以内に戻ってくるというのは多分無理だ。

で、じゃあ有料ならばおいくらなの?というと、いきなり「4時間毎500円」という単位になるのでびっくり。あ、10分とか15分単位じゃないんスか。

「そんなちまちました時間で、駐車料金が上がることを心配してるんじゃないよ!バーンと、湯本の温泉街で遊んでこい!時間なんて、気にすんな!」

というメッセージなのかもしれない。

今適当に思いついたんだけど。

箱根湯本駅

14:25
川向こうに箱根湯本駅が見える。

この駐車場に車を停めている観光客はとても多く、ぞろぞろとみんな同じ道を歩いている。まるでこの通りの先に観光スポットがあるかのようだ。違う、単に駐車場があるだけだ。

早川

14:26
早川の眺め。

おとなしい川だけど、こいつが山を削り谷を作ったおかげで、川の周辺にいろいろな温泉地ができたことになる。温泉掘削の母、とでも呼ぶべき川。

国道一号線

箱根湯本駅前。

昔からこんな作りだったっけ?陸橋があって、二階建ての駅舎。

以前、ここを社員旅行で利用したのって、2005年だなあ・・・

2005年当時の箱根湯本

2005年の写真を掘り返してみたら、当時の駅舎はこんな感じだった。あ、全然違う。

タクシー用のロータリーがあったのか、当時は。

それにしても、2005年の社員旅行写真は全176枚あったので、それをざーっと見てみたけど・・・ひどいなこりゃ。道理で記憶に残っていないわけだ。酒びたし。酒まみれ。電車の中、宿についてから、メシ、メシ食った後・・・。で、翌朝は放心状態。

かっぱ天国

箱根湯本駅の裏手の山には、「かっぱ天国」という宿がある。

今回、箱根方面の温泉旅館で一泊を考えた際、ここも候補に挙がっていた。なによりも、安いからだ。一泊素泊まり2名利用で4,000円しなかった。

しかし、こうやって実物を見るとなかなかの迫力だ。

鉄道好きで、自分の部屋から行き来する電車の写真を撮影したいんだ!という人には向いているだろうけど、そうでなければ客を選ぶ。建物は古いし、まずあそこにたどり着くために随分と階段を登らないといけないっぽい。

箱根湯本まで電車でやってくる人なら、多分もっとも駅から近い温泉宿だとは思うけど・・・

連れは、

「ここにしなくて良かった」

と言っていた。

なお、宿の名誉のためにフォローしておくけど、僕らは宿泊していないので本当に宿としてどうなのかはなんとも言えない。外観での印象を語っているに過ぎない。

いずれにせよ、今朝僕らが宿で食べた「焼きたてのパン」に勝る宿というのはなかなか出てこないだろう。この宿は比較対象として分が悪かった、としかいいようがない。それだけのことだ。

えう゛ぁ屋

14:34
箱根湯本の駅前から塔ノ沢方面に向けて、しばらく国道一号線沿いには観光客向けのお店が並ぶ。

こういうところを歩くのは初めてなので、全てが珍しい。

昨日の江の島もそうだけど、「わかったつもりになっているけど、実は全然わかっていない土地」って僕にはたくさんありそうだ。せっかちな性格なので、ざーっと通り過ぎておしまい、といった場所がすごく多い。

たとえば僕はアワレみ隊企画で「東北道の駅完全制覇」というのをやったことがあるので、東北地方はあらかた知ってるぜ!という気になっているけど、道の駅をハシゴしただけなので実際はほとんどなにもわかっていない。それと一緒だ。

浴衣姿の綾波

えう゛ぁ屋、というお店があって、エヴァンゲリオングッズ専門店があった。

そうか、箱根というのはエヴァの聖地としてこういうお店もあるのだな。「ねるふ焼き」なんていうどら焼きが売られていたりする。

店頭では、浴衣姿の綾波レイがお出迎え。

足湯

14:42
そろそろお店も終わりだから折り返そうか、という場所に足湯があった。和菓子屋の「菜の花」の店頭。

「源泉足湯」と銘打ってある。

ちょうどいい湯加減で、加水しなくて済んだのでよかったです、と書いてある。

焼きモンブラン

足湯を使わせてもらうので、せっかくなのでお店で「焼モンブラン」を買った。1個300円。うまし。

足湯を使ったはいいけれど、そこから出るときに困った。しまった、タオルを持参していない。

しばらく足を宙に浮かせ、足をパタパタさせ、水気を切ってから即座に足に靴を移動。

折り返し

駐車場方面に折り返す。

あらぎりわさび

何かお土産を買って帰りたかったけど、特に思いつく物がなかったので「あらぎりわさび」500円を買った。

案外これ、良かった。箱根湯本の名物ではないけれども。

チューブ入りわさびというのはS&B製などでおなじみだけど、こっちの方があらぎりな分ワイルドな風味で楽しい。ただし、それなりに量があるので、使い切るのに結構時間がかかった。

巨大なホテル

駐車場に戻る途中、そびえ立つ建物が見える。「湯本富士屋ホテル」という。

宮ノ下の富士屋ホテルの系列だけど、規模感も風情も全然違う。こちらはかなりデカい。

昔よくあった、「エレベーターが透けて見えるガラス張り」が建物の要部分に設置されている。

この扇形の建物だけでも相当大きいけど、木々に隠れた部分にまだコンベンションホールなどが潜んでいる。相当なものだ。

気になって調べてみたら、館内にレストランやラウンジが6つもある。

あー、僕にとってはよくないホテルだ。探検しがいがありすぎて、ソワソワしてしまうやつやー。

楽しいんだけど、「今度はあっちに行ってみよう」などとウロチョロしてしまい、結局全然くつろげない、という結果になる。鬼怒川の巨大ホテルに泊まったときのことを思い出した。

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探検しがいがあるホテルはアカン。そういうところに行くなら、2泊はしなくちゃ。・・・そう思ってます。少なくとも今のところ。

かまぼこ

もう一度風祭に戻り、かまぼこを受け取ってから帰宅した。

家に戻ってからかまぼこを出してみたら、おいしそうなのができあがっていた。

ただし、「蒸せば少々のデコボコは消える!」と思っていた形のいびつさは直っておらず、やっぱり腕が悪いと結果に出てしまうんだな、という現実を目の当たりにした。ただし、味には全く影響なく、そこらへんで売っているものよりも遙かに美味かったので結果オーライ。

というわけで、1泊2日、ありきたりすぎる箱根旅行記はこれにて終わり。

「案外、知っているようで知らない場所ってあるんだな」と感じた旅行だった。そんなわけで、これからしばらくの期間は「ありきたりな旅行を、今更やる」ということに注目し、地味な旅行が続くことになる。珍道中は完全になりを潜めることになる。

(この項おわり)

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