ただいま、わが愛しの山小屋泊【焼岳】

靴下履きっぱなし

15:54
雨が降っているせいもあって、気温が低い。そもそも標高が高いということもあって、山小屋の中にいるとうすら寒ささえ感じる。7月末だというのに。

本来の僕なら、山小屋に到着したら短パンになるわソックスを脱ぐわで露出狂の気をチラチラと見せ始めるのだけど、今日ばかりはそうもいってられぬ。ソックスを脱がないどころか、タイツすら脱がないでじっとしている。

タイツは、汗をすぐに吸ってくれるのでとても快適だった。昨年使っていたサポートタイツは、キツさばかりが際だって「吸湿性」については気付かなかったけど、これはいい。汗で肌がべたつかない、というのは予想以上に良かった。ただし、いい歳したおっさんが青と黒の縞模様のタイツを履いているのはちょっと格好悪い気がする。もうお金がないから新しいのは買わないけど、今後の課題にしておきたい。

窓の外

16:29
窓の外は、ビニールテントと、トイレ。

ランプが点いた

16:30
この時間になると、発電機が回り始め、小屋の中に明かりが灯った。文明だ、文明開化がきたぞー。

読書中の本

17:14
酒盛りをしながら談話している他のお客さんを後目に、「話しかけるな」オーラさえ出しつつ窓際で読書を続行。

一冊読み終わったので、次の本「餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるか?」という本に着手。

ただ、あんまり内容に集中できなかったようで、結局どっちが儲かるのか、結論さえも忘れてしまった。

とはいえ、一人でひっそりと読書時間を確保できて、良かった。下界では読書ができないから、こういう時間は貴重だ。

屋外に出てみる

17:36
夕食は二回に分けて行われる。

食事の準備が食堂で始まったため、食堂にいた人達はいったん外に出された。雨が一時的にやんでいて良かった。もし雨が降っていたら、傘を差して待機するしかなかった。

二階部分があることを知る

そういえば、食堂の片隅にハシゴが掛けてあり、2階へと上り下りする宿泊客がいた。

このこじんまりした建物、二階があるのか?そうは見えないのだけど。

あらためて待っている時間を使って、外からじっくり山小屋を観察してみる。すると、よく見ると屋根の隙間に窓が見えた。あ、ほんとうに二階があったんだ。

ハシゴを登ってみる

試しに、はしごを登ってみる。

ほぼ垂直にはしごはかけられている。階段でもなんでもない。

お年寄りの場合、いくらここまで登ってきた人とはいえこのはしごはしんどいかもしれない。特に、夜中トイレに行きたくなった場合、うっかりすると足を踏み外しそうだ。

僕は、今晩の寝床は二階ではなく一階食堂だという。食事が終わったら机を片付け、そこに布団をしくらしい。

お願いだ、このはしごの近くだけは勘弁してくれ。踏み潰される可能性がある。

二階

二階部分。

人がいたので、堂々と写真撮影はできなかったけど、雰囲気だけ。

どうやら、通路部分を挟んで二列に布団が並んでいるらしい。ここに何人寝られるのかは、不明。

食事準備関係なく寝られるので、ここで寝る人はラッキー・・・と思うかもしれない。それは半分正解で、半分間違いだと思う。というのも、先ほどのハシゴの上り下りがあるし、夜になると多分蒸す。相当蒸すと思う。なにしろ、温かい湿気は上に上がるから。

山小屋はどこでもそうだけど、いつもジメジメ、ムシムシして快適とはほど遠い。窓を開けると寒いし、虫が入ってくるので開けられないからだ。そして人口密度がとんでもなく高い。

(つづく)

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