ただいま、わが愛しの山小屋泊【焼岳】

平地からの眺め

10:37
計画通りに下山したけれど、帰りのバスまであと4時間の余裕がある。

上高地温泉ホテルでお風呂に入ったり、ご飯を食べたり、いろいろできそうだ。体力はまだ余裕があるので、大正池にも行ってみよう。

大正池は、この先にあるのだけれど、橋がない。なので、いったん上高地中心部の方に遡上し、田代橋を渡って対岸をまた下流に戻ってくることになる。

ゆったり自然を楽しむ

10:43
美しい木々の中を歩く。

昨日もそうだったけど、今日もこの道は人がまったくいない。静かな時間の中、一人歩いていく。

自然と鼻歌が出る、ということはない。むしろこういうときは、無言でいたほうが心が落ち着く。

地図

10:52
田代橋・穂高橋までやってきた。

ここからほど近い上高地温泉ホテルだけど、外来入浴時間は結構トリッキーだ。

07:00~09:00と、12:30~15:00。

すなわち今この時間は、入浴することができない。

バスターミナルから離れた位置(徒歩で20分程度)にあることもあり、「おっ、上高地に温泉日帰り入浴があるんか!」と思ってもなかなか利用がしづらい施設だ。

川沿いの道

10:54
というわけで、大正池トレイルをただいまから始める。だいたい、往復で1時間~2時間が目安。

川

10:55

もやが出る川

11:01
大正池に向けて歩き始める前に、ちょっと梓川に立ち寄る。

汗でべたつく顔とタオルを洗いたいのと、オーバーヒート気味の足を冷たい川の水でクールダウンさせたかったからだ。雨の中を歩いたので、いくらゴアテックス製の靴を履いていても、中が湿る。湿るとてきめんに靴擦れが起きるのだけど、今回はその二歩手前くらいの状態。

梓川

11:02
不思議な光景に出会った。

川の水面に、かすみがかかっている。光の関係かな、と思ったけど、梓川に沿ってずっとこのもやが漂っている。

梓川

ほら。

おそらく、気温が高い中、冷たい川の水が流れるのでその気温差でかすみがかかるのだろう。

足を漬ける

11:13
そんな天然の冷蔵庫・梓川に素足を突っ込むと、痛さを感じるくらいに冷たい。ヒェッ、と思わず足を引っ込めてしまったくらいだ。

三脚が折れた

11:14
三脚を自撮り棒代わりにして、「川に素足を浸けている自分」の写真を撮ろうとしたら、カメラの重さに耐えかねた三脚がへし折れた。なんてこったい。

内心がっかり

11:19
残された二脚で、なんとか自撮り。

せっかくの幻想的な光景なのに、若干ご機嫌悪そうな顔になってしまっている。

あと、いい歳したおっさんなのに、縞模様のタイツはやっぱり似合っていない気がする。

三脚が折れてから5分かかって、ようやくこの写真を撮っている。いかにあれこれ苦心していたかが時間の移ろいからうかがえる。

靴とか三脚とか

おとなしく三脚を立ててセルフタイマーで撮影すればいいのに・・・と思うかもしれない。

しかしこの梓川の河原、まるで海水浴場の砂浜のようにきめ細かい砂でできている。ふかふかなので、三脚を立てても倒れそうだった。

さらに、すぐ脇の遊歩道を、バンバン人が行き来している。さすがに「三脚を立てて、セルフタイマーで自撮りしている」という光景を衆人の目にさらされるのは気後れする。

破れたザック

自撮りを終え、そそくさと荷物を片づける。

折れた三脚の足もザックにしまい込んだら、ささくれだった折れた足の先で、ザックの生地が裂けた。なんてこったい。踏んだり蹴ったりだ。

(つづく)

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