0歳児、晩秋の上高地に突入す【中の湯・明神】

中の湯温泉旅館の廊下を撮影しているが、なんでこれを撮ったのか、今となっては覚えていない。

変な性癖みたいなもので、ビジネスホテルにしろ旅館にしろ、廊下の写真をつい撮りたくなる。ビジホの廊下写真なんて、無機質で単調で、後で見返しても全然おもしろくないのに。

長野県がラブリーなのは、風呂場に温泉のお湯をどう扱っているか、わかりやすい解説パネルを設置していることだ。

泉質、引湯方法、給湯方式、加水の有無、加温の有無、入浴剤等の有無。

入浴剤として「スパクリーン」なるものを使っているらしい。保健所の指導により、だって。

なんだろう?と思って調べてみたら、Amazonでも売っていた。

消毒用の塩素剤だった。へえー、こういうのを業務用では使うのか。さすがにハイターを希釈して使うわけじゃないんだな。

自宅でもこれを使えば、「24時間、お風呂を沸かしっぱなしにしておいて入りたいときにいつでも入れる!テレワーカーの味方!」という展開も可能かもしれない。レジオネラ菌の心配をしなくて済む。

でも、それって風呂を沸かし続けるコストがとんでもなくかかりそうな気がする。たとえ家庭用の風呂であっても。やめておこう。

中の湯温泉の源泉温度は46.3度。源泉名が「中の湯温泉旅館の湯」と旅館名を冠しているのがかっこいい。

家族風呂が空いていたので、家族風呂を使うことにする。

親が服を脱いでいる間、弊息子をどこに置くか?と周囲を見渡したら、脱衣かごが置いてあった棚がちょうど塩梅がよかった。

さすが生後7ヶ月、すっぽり収まった。

脱衣籠にもすっぽり。

棚に彼を置くよりもこっちの方が人道的な感じがするので、服を脱いでいる間はこの籠の中に居てもらうことにした。

子どもがジタバタして籠が壊れたらどうするの!?という心配をしなくてよいほど、生後7ヶ月はまだまだまともに動けない。

この体制だと、彼は起き上がることもできないし、足をジタバタさせることもできなかった。そして、「自分は今どうなっているんだろう?」ときょとんとした顔をしている。

風呂上がり、ロビー脇の囲炉裏でお茶を飲んでくつろぐ。

くつろぐ、といっても油断はならない。おすわりをしている弊息子タケが囲炉裏に倒れ込んでしまうと大変だからだ。現代版野口英世になってしまう。

なので、「見慣れない囲炉裏と鉄瓶を眺めて興味津々のタケ」という構図の写真を撮ったつもりが、「タケが倒れないように支えるのに必死な母親の手」が一番目立つ写真になった。

売店では、アウトドア用品の取り扱いもある。

アルファ米、カラビナ、ポンチョ、熊鈴、ヘッドライトなどが売られている。誰が買うんだ?と思うが、うっかり持ってくるのを忘れた!という人が一定数いるのだろう。

ヘッドライトはペツル製、というのが渋い。「とりあえずモンベル製品」としなかったわけだ。

ペツル(PETZL)
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登山をやらない人にとってはあまり知られていないメーカーかもしれないが、ヘルメットやライトといったギアのメーカーとして定評がある。

さすがにここで売られているヘッドライトは250ルーメンの光量で「結構明るい」程度の商品だが、ペツルの「アクアティック コア」というヘッドライトは600ルーメンの明るさを誇り、暴漢に襲われた際の目眩ましに使えるのではないか?というレベルの光量だ。

なお、モンベルのヘッドライトも廉価で良いと思うが、この手の登山関係のギアはモンベルと他社との価格差があまり大きくない。なので、気がついたら全身モンベルだらけ、という人にとって、モンベル以外の製品を導入する第一歩としてヘッドライトを他社製品にする、というのはありだと思う。

銘酒3種類の飲み比べセット。

「17:30までにフロントへお申し込みください」と書いてあるのが面白い。なぜ夕食時間の30分前なのだろうか。ちょうど飲み頃になるようにお酒をスタンバイしておきますよ!ということなのか?

ちなみに銘柄は

「真澄」「稲光」「金紋錦」

だった。

クラフトビールも各種用意されている。

松本ブルワリーが誕生したおかげで、松本界隈の観光業は一つ目玉ができたと思う。高単価の地元産アルコールを売ることができるのだから。

しかも種類が豊富。

この宿では、松本ブルワリー産の6つのビールを置いていた。

1本330mlで、950円。かなりの高価格だ。飲み比べしよう!と思ったら安くない支出となる。二人三人と飲める人がグループで宿泊していれば、飲み比べのハードルは下がるだろう。

それにしても、これだけ種類があっても松本ブルワリーのノンアルコールビールってないんだな。

公式サイトで調べてみたけど、やっぱり存在しなかった。やっぱりなー。作っても大して売れないだろうしなー。

松本ブルワリー公式サイト|Matsu-...

(つづく)

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