0歳児、晩秋の上高地に突入す【中の湯・明神】

10:13
小梨平キャンプ場。

六百山を乗り越えてきたおひさまが、ようやくこの地を明るく照らしている。

温かい日差し・・・のように見えるが、実際は相当寒い。さすが閉山間際。

実際の温度がどの程度かはともかく、感覚としては僕がGWにここで天幕合宿をやったときよりも寒く感じる。

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GWのときは、夜は寒いけれど昼間は軽装で済んだ。しかし10月末の今日は、昼間もしっかりと服を着込んでいないと、寒い。夏の余韻が体に残っていて、寒さに順応できていないのかもしれない。

それでもテントを張っている人はいる。寒さ対策さえきっちりできていれば、人が少なくて快適なキャンプ生活が送れるはずだ。

ただ、テントというのは服と違って、「防寒」という概念がない。フカフカの起毛で包まれています、なんてことがない。だから、寒い季節はとにかく冷える。地面から上がってくる冷気も、身にしみる。

今、この時期にわざわざテントを張っている人は熟練者に違いない。尊敬する。

テントの数は少ない。

Bエリアは、以前山からクマが降りてきて、人的被害が起きた現場だ。写真の右側に写っているトイレ付近で事故が起きている。

それ以降、クマ対策ということもあって、奥のAエリアとの間にあった笹の茂みは刈り取られ、視界がある程度広くなった。

この時期、クマが冬眠前で食料を求めている時期だ。キャンプをやる人は、ヒヤヒヤしながら寝なければならない。

梓川近くのエリアは、多くのテントが張られていた。でも、ピーク時だと隣のテントと隙間がないくらいギュウギュウにテントが張られるので、これでもスカスカの部類だ。

相変わらずモンベルのステラリッジテントの人気が強い。うっかり他人のテントに入ってしまい、どろぼう扱いされないように気をつけないといけない。

ステラリッジテントがすごいのは、フライシートを除くと2人用のテントで0.8kg程度しかない、という驚くべき重量とコンパクトサイズだ。小梨平のように、公共交通機関を使わないとたどり着けないキャンプ場の場合、小型軽量テントはありがたい。

ごく稀に、オートキャンプ場でものすごく良く見かけるコールマンのBCクロスドームを小梨平に持ち込んでいる人がいるが、頑張ったなーと思う。重さ、10kg。ただしこのテントの素晴らしいのは、高さが175cmあってテント内の狭さに難儀しなくて済むことと、実売価格が2万円を切ることだ。

小梨平の秋。こんなに黄色が美しい森を、僕は他に知らない。

単に知らないだけなんだけど。

比較的気軽に訪れることができる場所、そして訪れた後にのんびりできる場所でこの光景は貴重だ。

紅葉は楽しめるんだけど、渓谷なので往路が大渋滞です、とか泊まる場所がないし寒いので現地滞在は1時間です、というのは残念だ。その点、僕らは今日と明日、この上高地で過ごす。これがどんなにワクワクすることか!

弊息子タケと僕。

午前10時過ぎで日差しが優しく照りつけていても、ダウンジャケットの装着は必要になる。

そして、0歳児は絶対に風邪を引かせるわけにはいかない。防寒対策は入念に。かといって、厚着をさせすぎると、汗をかく。子どもは暑がりなので、体温調整については夫婦ふたりがかりで、常に子どもの様子を伺いながら判断していた。

小梨平食堂。

午前10時過ぎということもあって、お客さんは少なく、静かな時間が流れていた。

じゃあ、この界隈はガラガラなのかというと、そういうわけではない。小梨平のケビンはこの日、全部が予約で埋まっていた。シーズンオフぎりぎりまで人気だ。

潤沢な食糧品や日用品の在庫にびっくりさせられる、小梨平食堂併設の売店。

さすがに今シーズンの営業終了まであとわずか、という時期になってきたので、空いている棚が増えてきた。

売り切りじまいなのだろう。なにせ、売れ残ったら困る。このあと半年ほど、売る機会を逃してしまう。

11月頭にこのお店を頼りにしようと思っている人は、在庫が少なくなっていることを念頭に下界から食料品などを持参しなくてはいけない。

コーヒーを一杯、いただく。

弊息子タケに授乳をしなければならないからだ。屋外で授乳をするにはちょっと寒いので、小梨平食堂で。

そうなると、なにか買わないとお店に悪いので、コーヒーと、チップスターを買う。

弊息子タケ、授乳中。

レッグウォーマーを装着している。あと、ブカブカ気味のソックスを履かせている。

厚着をしているとはいえ、赤ちゃんというのは本当にムチムチしている。分厚いオムツを履いていてお尻がもっこりしているせいもあるが。

(つづく)

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