褒美の希望は島流し【のっとれ!松代城2014】

夕食

宿の夕食。

お手頃価格の宿だったので、夕食は正直期待していなかったのだが、結構しっかりとした宿メシが出てきたので「おおお!?」と二人とも喜びの驚愕。もちろん、贅沢な食材が使われていたり、華美な装飾が施されているようなものはない。食器だって普通だ。日常生活の延長線上の食事ではあるが、これくらいで十分だ。

「いや、これでいいんだよこれで」

思わずうんうんとうなずいてしまう。特に、明日大イベントを控えていて「身構えている」立場なので、ここで「うはぁ人生サイコー!」という思いを発露しきらない方がいい。

宿メシのお約束として、白いメシがいくらあっても足りないくらいのおかずが並ぶ。この見た目が、たとえ贅沢な料理でなくても「非日常的」でありテンションを上げてくれる。

宿のwebサイトには「季節にあった食材を吟味しまごころ込めてお作りいたします」と書いてあった。「雪に閉ざされた松之山で季節にあった食材とはなんぞや」というのを、よこさんと僕とで事前に話題にしていた。

「漬け物?」
「それはさすがにメインの料理にはならんでしょう?」
「鴨?」
「うーん・・・」

結局、全く想像が付かなかったのだが、出てきたのが写真の通り。おおう、グレープフルーツが出てくるとは全く想像しなかったぜ。

隣の卓は、大学生くらいの若者男女8名くらいがわいわい食事をしている。ご飯をおかわりするなど、大変に勇ましくてよろしい。どうやら彼ら彼女らも明日は「のっとれ!松代城」に参加するらしく、「明日に備えて体力つけておかなくちゃ」とかいってもりもり食べていた。

「とりあえず彼らの料理に下剤、混ぜとく?」
「隊長やめときなさい。彼らと張り合っても意味ないです」

内湯浴室

食後、宿の内湯に入る。こちらも鷹の湯源泉。ああいい湯だ。

「明日雪でイベントが中止になったら、このまま松之山温泉で停滞して茹でダコになろう」

とよこさんと話をしていたのだが、真剣にそれでもいい気がしてきた。

ただし、宿のご主人によると、

「過去何度もイベントやってますけど、天気の影響で中止になったのは昨年一回だけですからねえ・・・」

ということらしい。少々の悪天候くらいじゃ中止にならないのが「のっとれ!松代城」、ということだ。ちなみに昨年中止になった理由について、「越後まつだい幕府」の公式見解によると、「冬将軍にのっとられた」んだそうだ。けしからんな冬将軍。

しんこ餅

風呂上がり、「越後の特産品を舌で愛でつつ、明日の作戦会議」を二人で開催。先ほど買ってきた「しんこ餅」を中心に、いろいろ取りそろえてみた。

「なんじゃこりゃ」という代物が、写真右側にある「マカロニチップス・ポタージュ」。その名の通り、ペンネのような形をしたマカロニのスナック菓子だ。ラベルによると、「マカロニ国産生産発祥の地!加茂市」と書いてある。なんかありがたいんだかありがたくないんだかよくわからないけど、その勢いに押され、「お、おう・・・」と思わず買ってしまった。

他にも、六日町の生クリーム大福「雪がっせん」、松之山の饅頭「まるたか」、そして十日町の地酒「天神囃子」。

「地産地消じゃワハハ」

と言いながらこいつらを飲み、食べた。

nissenカタログを話のネタにする

「明日の作戦会議」といっても、二人とも今日お昼にやった下見程度しか情報を持っていない。「まあ、ばてないように体力を温存しながらやっていくしかありませんなあ」という、作戦もへったくれもない結論で終わってしまった。ありあまる体力がある人なら、地図を見ながら「このあたりまで体力は温存しておいて・・・ここで一気にスパート!」とかストラテジーが立てられるとは思うが、なにせこっちは体力そのものに不安がある。昔のソーラーカーレースみたいに、「完走できればラッキー」くらいにしか考えていない。

というわけで、早々に作戦会議が終わってしまったので、その後は「nissen」の分厚い通販カタログを見ながらぐだぐだ時間を過ごした。

雪がまだ降り止まない

外はまだ雪。日本有数の豪雪地帯なのだから、こういう光景は冬では日常茶飯事なのかもしれない。明日は晴れるだろうか。雪がひどくて遭難なんてことはさすがにないだろうが、もちろん良い天気の中でイベントが行われて欲しいものだ。

明日晴れますように、と願いつつ就寝。

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