褒美の希望は島流し【のっとれ!松代城2014】

城主が乗る駕籠

表彰式を前に、のっとれ戦士が体育館前に再集結。あらためて見るとやはり相当な数だ。そんな人混みをかきわけるように、大きな駕籠がスタッフさんたちによって運ばれてきた。下にコロがついていて、地面を転がすことができるようになっている。どうやら、ここに新城主が乗ることになるらしい。

戦士入場

そこに甲冑に身を固めた新城主が現れ、駕籠の上にどっかとあぐらをかいて座った。この人か!僅か20分で山の上まで辿り着いたという超人は。単なるマラソン好きではここまでハイスピードで走れないだろうし、かといってトレランのような山を走る人でもなさそうだ。一体何者だ、この人は。・・・ああ、城主様か。これから一年は、このお方が「松代城主」としてこの地を統治することになる。うっかり気軽に声なんかかけたら、周辺のお付きの人に「無礼者!」と叱責されるかもしれん。何しろ「切り捨て御免」が許されるのが武家の特権。

新城主が乗る駕籠は、雪上になるとコロの下にそりを敷いた。これで安定してするすると前に進むことができる。いちいちこういうところも、芸が細かい。大会運営はとてもしっかりしており、素人臭さがなく見事としかいいようがない。我々が参加したのは「のっとれ!松代城」だが、スタッフの方々には「あっぱれ!松代城」の称号を授けたい。

新城主が壇上へ向かう

新城主を先頭に、400名近くの戦士が入場する。レース前の入場式同様に、周囲から拍手が送られる。新城主の後ろには歌舞伎者が続き、その後方から一般の戦士が続く。

ちなみにこの歌舞伎者だが、レースにおいても僕らよりも早く入場していた。すばらしい。

新城主表彰
歌舞伎者はやっぱり四次元殺法コンビ

新城主が一人壇上に招かれ、褒美として米一石が授けられた。うおお、一体その米どうするんだ。レースに勝つくらいの馬力の持ち主だから、一人でモリモリ食ってしまおうというのか。

この後もどんどん表彰は行われていった。歌舞伎者部門は、おおかたの予想通り「四次元殺法コンビ」が受賞。その他、上位入賞者が壇上に招かれ、見るからにかさばりそうな、質・量ともに豊富な褒美を受け取っていた。ええのう。大盤振る舞いじゃのう。

抽選会

さあでもここからが本番ですよ。むしろ、これまでの城攻めレースは前座といっても過言ではない。温泉旅行だとか越後銘酒にとどまらず、ハワイ旅行までもが当たるという豪華抽選会のスタートだ。軍師殿が、抽選箱をガサガサとあさり、手にした番号を読み上げて参加者が一喜一憂した。

抽選番号は、先ほど城で貰った「入場の証」に書かれているものが使われた。ゼッケン番号ではない。なので、制限時間内に入場できて、「入場の証」を手にした人だけがこの抽選に当選する資格がある。

戦士たちは、端から見ても露骨にテンションが上がっていた。自分も含めて。何しろ、思った以上に大盤振る舞いなのだ。次から次へといろいろな賞が出てきて、当選者が決まっていく。最終的に、大小さまざまな賞に当選した人数は40名を超えていたはずだ(上位入賞者の褒美含めて)。つまり、ざっくり考えると城に到着した人のうち9人に1名くらいの割合で、何らかの褒美があったということだ。これはかなりの高確率だ。ジャンボ宝くじのように「どうせ当たるわけないよ」と薄ら笑いを浮かべて当選番号を確認するのとは訳が違う。「ひょっとしたら!ハワイ旅行さえもが!当たってしまうかも!」と我が事として興奮してしまう。

島流しに処された人たち

さすがにハワイ遠島の刑はメインの褒美・・・じゃなかった、これは島流しだから罰だな・・・なので、抽選会の一番最後だった。帰りの時間が気になる戦士達は、ここまで待てずに一人抜け、二人抜けしていっていた。遠方から参戦した人は、長居ができなかった模様。すでに表彰式が始まって1時間。15時半になろうとしていた。

なので、番号を読み上げたけど該当者不在!なのであらためて番号選び直し!ということも多くなり、その都度戦士どもは一喜一憂し、地鳴りのようなうなり声を上げた。何しろハワイだ、それくらい興奮させられる価値はある。

結局、残念なことにおかでんもよこさんもハワイどころか何の褒美も罰もかすらず、やや放心状態となってしまった。あああ。

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