褒美の希望は島流し【のっとれ!松代城2014】

崖をよじ登る

地獄谷を渡った先は、道なき崖となっていた。雪がべったりなので、手がかりがないとうまく登れない。ところどころロープがぶら下げてあるので、そのロープを頼りに崖を登っていく。

「ファイトー!」

と思わず叫ぶが、誰も「いっぱーつ!」とは返してくれなかった。

松代城が見えていた

崖を登った先に、松代城が見えてきた。この時点で12:35、つまりレース開始から58分経過。もしレース時間が「1時間」と設定されていたら、ゴールの松代城に辿り着く前に時間切れ終了になっていたところだった。

はい、頑張ります

主催者側が書いたのか、雪の斜面に「あと少し!ガンバ!!」と書かれてあった。

「この斜面を直登すれば一気に城に到着できるよな」

と思って思わず見上げたが、道なき山、しかも新雪をラッセルしながら登るなんてどだい無理だ。余計時間がかかるからやめておこう。

坂が厳しくなってきた

城を右手に見ながら、道は山を回り込みつつ高度を上げていく。このあたりは道が狭い上に、よく滑る。ソールがしっかりしている登山靴でさえ滑るのだから、スニーカーのような靴で挑んだ人は大変だったと思う。

滑る中、尾根を登る

ぐるっと山を回り込んだのち、道は山頂に向けロックオン。尾根を登っていく形で最後の一踏ん張りとなった。傾斜がきついので、足元がズルズルと滑りながらの一歩、また一歩。「最後くらいは走る!」と頑張って登っていく人もいたが、大半はとぼとぼと歩いていた。今更順位を1つや2つ上げたって、だからなんなんだ状態だし。

それにしても本当に松代城って山のてっぺんにあるんだな。遠くから見えていたお城が、ようやく眼前に迫ってきた。

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