褒美の希望は島流し【のっとれ!松代城2014】

戦士入場

11時、待機していた戦士たちが、ゆっくりと会場内へと入場する。先頭には仮装部門である「歌舞伎者」がいる。

屋台の真ん中を突っ切る戦士たちに、屋台の店員さんや来場者たちが拍手で出迎えてくれた。「がんばれー」という声をちびっ子たちにかけてもらう。「お、おう」と曖昧な返事をして返す。

歌舞伎者のパフォーマンス

市長のあいさつののち、歌舞伎者部門のパフォーマンスが始まった。「歌舞伎者」としてエントリーした人は、単に仮装してレースを走るだけでなく、こうやって舞台上でフリーのパフォーマンスを要求される。そこで盛り上げたら、褒美が貰えることになっている。僕のように、単に自衛隊の仮装をしただけでは「歌舞伎者」とはならない。

この日エントリーした歌舞伎者は3組だったか4組だったか。いずれにせよ少なかった。褒美を貰うにはライバルが少なくて良いが、なにしろ500名以上の人を前に、しかもレース直前で気が立っている人たちを相手に場を和ませないといけないのだから大変だ。

写真は、「四次元殺法コンビ」。筋肉マンのキャラクターである、「ペンタゴン」と「ブラックホールマン」の仮装をした二人組が出てきて、ダラダラとパフォーマンスをやっていた。ダラダラと、といっても、ネガティブな意味ではなくそのやる気の無さっぷりが妙に面白かった。ヘタウマ、というか、プロの芸人なんだけど素人っぽくやっている漫才みたいな感じ。

歌舞伎者パフォーマンス2

四次元殺法コンビの芸を生ぬるく楽しませて貰ったのちに、他の歌舞伎者のパフォーマンスを見たが、悪いがクオリティは微妙。雄叫びとともに缶ビールを一気飲みする芸などがあった。でも、舞台に立とう!というガッツだけでもすばらしく、舞台下から見上げている戦士たちは歌舞伎者たちに惜しみない拍手を送っていた。

じっとステージ上を見る戦士

主催者発表だと、この日の出走者は396名(記憶曖昧)だったようだ。ゼッケンが455まで用意されていた、ということは、振込用紙で入金した正式エントリー者は455人いたけど、実際に今日ここにやって来られた人はそこから50名以上少なかった、ということだ。

お日柄がよろしく、日が照っていると比較的温かい。なので、始終穏やかな雰囲気で開会式を過ごすことができた。これが昨日のような天気だったら、「早くしようぜ」とみんな殺気だっていたかもしれない。小学校の運動会で、PTA会長のあいさつに気が遠くなりそうになる小学生のようなものだ。

戦士宣誓
軍師による説明

戦士宣誓のあと、軍師殿から現地状況を伝えてもらう。

この軍師、手慣れたもので「時代劇っぽい言葉遣いをしようとするのだけど、ちょいちょい現代の言葉を織り交ぜてしまい、慌てて訂正する」などというボケを随所に織り込み、ウケをとっていた。そして太くしっかりしたよい声で説明されるので、がぜん参加者は「やるぞ!」という意欲が湧いてくるのだった。

雄叫び

最後、全員で雄叫びを上げて、必勝を祈願する。さあ、そろそろレース開始だ。歌舞伎者のパフォーマンスがたっぷりあったので、30分で予定されていた開会式はむしろ押し気味だ。

ちなみに僕はよこさんと早々にはぐれてしまった。これだけの人がいるので、いったんはぐれるとどうにもならない。仕方がない、松代城で合流しよう。そこまでたどり着けたら、の話だが。

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