法事と登山と深夜バス【伯耆大山】

坂

09:45
いい加減同じような階段写真を見せられて飽きてきたでしょ?馬鹿いえ、登っている当事者にとっては、飽きようがなんだろうが登っていくしかないんだよ。

でも安心してください、なんだか段差が緩やかに、おだやかになってきている。そろそろ山の雰囲気が変わりそうな気配。

見晴らしが良くなった

09:48
ほら!見晴らしの良い場所に出た。太陽の光を求めて、隙あらばぐいぐいと成長しようとする植物だったが、いよいよここまで来ると「さすがにもうキツいわ」とその勢いを弱めてきているのだった。それは、標高が高くなることによる気温、土質、風、湿度、冬の降雪などいろいろだ。

写真は、振り返って今登ってきた方角を見たところ。さすがに登ってきたまま、進行方向を撮影した写真がこれです・・・だったら、あまりに落胆して山から転げ落ちるわ。この急斜面の先に山があると思ったら、なかったという失望。

大山山頂が見える

09:49
開けたところには、ちょうど六合目避難小屋が待ち構えていた。そしてそこから先、大山山頂方面の展望が開けていた。お待たせしました、ここまでが苦労の貯蓄タイム。そしてここからが放出タイム。心置きなく山の上の絶景と別世界を楽しませてもらおうじゃないか。そのためにここまでやってきたんだ。法事の前日にな。

避難小屋はコンクリートで作ったトーチカのようなものだった。かなり段差の大きな階段の上に建てられていて、中はとても狭い。冬、降雪したときにも使われることを前提にしているのだろう。

大山は日帰りで登れる山だが、冬山登山ともなればやはり山中一泊ということが多い。そのときの中継点としてよく使われるようだ。

ちびっ子たちが避難小屋前の広場には結構いる。よくここまで登ってこれたな、と驚く。あんな急坂を登らされて、泣き叫んだりしなかったんだろうか?僕は、子供の頃(幼稚園時代)高尾山で号泣して座り込み、山頂に行かずに折り返したことがある。

大山山頂と北壁

09:54
六合目避難小屋から見た大山北壁。かなり険しく、このあたりには登山道はない。そのかわり、クライマーのメッカとして、中国地方を代表するビッグウォールとして知られているらしい。

壁にへばりついているクライマーがいないかどうか目をこらしたが、さすがにこの距離からは確認ができなかった。

中国地方とはいえ、日本海に面していることもあって冬はこの北壁はガチガチに凍る。こんなところをぐいぐい登ろうっていうんだから相当なもんだ。

ピーナツチョコ

09:55
さて、まだ見ぬクライマーに思いをはせる前に、てめぇの足腰という現実に目を向けよう。そろそろ糖分補給、しておかなくちゃ。

ザックから取り出したのは、米子駅構内のコンビニで買ったナッツ入りのチョコレート。適当に買いました感丸出しで、むしろ清清しい。普通、登山の糖分補給用としてはこんなものを買わない。溶けてドロドロになったらどうするの?というのが気になるからだ。でも平気、何しろもう10月だから。

とはいっても、昼過ぎになると溶け始めるかもしれない。なにしろザックはお天道様に曝されっぱなしだからだ。おいしく食べるなら、今のうちかもしれない。

「みんなのおやつ」というサブタイトルがついているけど、独り占めして食べる。

六合目

09:59
というわけでここが六合目でございます。今更だけど。

眺めが良い

10:00
5分ほどの休憩ののち、再出発。避難小屋前で休憩している人を見下ろしつつ、先へ進む。

視線を遠くに向けると、随分標高を稼いできたことがわかる。日本海も見えてきた。カニをはじめとする海の幸に一瞬心が揺れたが、あきらめろ、今日それを食べるのはたぶん無理だ。



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