法事と登山と深夜バス【伯耆大山】

緑

12:58
登山道周辺の木々がどんどん太くなってきた。

山頂から徒歩1時間ちょっとしか離れていないのに、環境は激変し、植生がまるっきり変わってしまう。植物だって馬鹿じゃない、長い年月をかけて「すみか」をどんどん拡張してきたはずだ。こういう太い木はたくましく生きていそうだが、やはり標高が高いところにすむのは無理らしい。暑くなったら脱いで、寒くなったら着込む。場合によってはクーラーもコタツもあるという人間というのがいかに万能戦士かということがわかる。

まあ、だからなんなんだ、って話だけど。「自分に気持ちのいい場所に住みつづければいいじゃないか。わざわざ暑さ寒さに対応しなくたって十分じゃないか」と言われたら返す言葉がない。

案内板

13:00
登山口まであと200メートル。

そろそろ終わりだな。にやり。この勝負、もらったァァァァァ。

勝ち負けでいったら、引き分けだけど。

建物が見える

13:03
おっ、建物が前方に見えてきた。あれが「大神山神社奥宮」らしい。

下山

13:04
行者登山口に到着。怪我なく無事に下山できてよかった。さすがに法事を翌日に控え、怪我なんてできないからな。いつも以上に気合が入ったのは間違いない。

靴ずれの予感はなかったし、筋肉がパンパンということもない。往路はひたすら登りで「おいおい、まだ登るのかよ・・・」とあきれたが、その分端的に標高を稼げたので気が楽ではあった。終わってみれば、楽しく登れた山だったと思う。

と、早くも総括を始めているのだが、それでいいのだろうか。バスに乗ってから総括でもいいのかもしれないし、特急やくもに乗ってからのほうが本当に落ち着けるかもしれない。いや、実家に着いて今晩の寝床を確保してからのほうがいいか?・・・でも、最終的には東京の家に・・・きりがない。やめとけ。やりたいときにやればいいや。しまいには、「死ぬ直前にでもできれば」なんて言い出しそうだ。

神社

13:06
かなり立派な建物でびっくらしました、大神山神社奥宮。それもそのはず、重要文化財だった。「奥宮」という名前がついているから、てっきり簡素なほこらなのだと思っていた。いやいやどうして、ガチな建物ですぜこれ。

立派

13:07
修験道のメッカとして栄えた神社だけど、冬は雪に閉ざされる・・・ということで大山の山麓、米子ICがあるあたりに「冬宮」にあたる本殿を後から作ったらしい。で、今では「奥宮」となっているこの神殿は夏宮に相当することになる。

立派な建物

13:07
はえー、と思わず口をぽかんとあけて見上げてしまう。

これだけ立派な神社ではあるけど、参拝客の数はさほど多くない。静かな時間が過ぎる。のんびりとここで時間をすごすと、心が清らかになりそうだ。

地図

13:05
というわけで、登山道はここで終わり。あとは駐車場に向けて、着実に歩いていこう。石畳につまづいたりしないようにしながら。

そういえば今日はまだコーヒーを飲んでいないなあ。どこか感じのよい喫茶店があったら、アイスコーヒーなんぞを飲むのもいいなあ。

せっかく「心が清らかになるかもしれない」と思った神社境内にいるというのに、早くも俗にまみれきった発想が頭をよぎる。

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