ハタケ仕事と山登り【羊蹄山】

12:04
中山峠であげいもを食べたあと、車はUターンして札幌から背を向けた。目指すは、洞爺湖。

お昼になって、まだ新千歳空港の重力から逆らっていることに一抹の不安は感じるけれど、大丈夫、カーナビを信じれば問題なく飛行機の時間までに空港には到着できるはずだ。

洞爺湖に向かう途中、先程みかけた尻別岳の近くに立ち寄る。喜茂別という地区が国道230号線と国道276号線とがクロスする場所。

この近くに、「きのこ王国」という名前の通りきのこ屋さんがあるという情報をキャッチしていたので、行ってみることにした。

「きのこ王国」はいくつかお店があって、本店は喜茂別から東、支笏湖方面に向かったところにあるらしい。それとは別に、昨日余市からニセコに向かう途中にも一店舗みかけた。

「おっ!?」と車で通り過ぎるときに目を奪われたのは、建物がロードサイドで目立つから、というだけでなく「きのこ汁100円」と大きな看板が出ていたからだ。ほほう、きのこの直売とか、きのこレストランがあるだけでなく「手軽にその場で食べられるきのこ」も売っているのか。100円っていいな、これはぜひ試してみたい。

北海道に来てきのこかよ、と思うかもしれないが、僕はさほど「北の海の幸!いくら!かに!うに!」というのにこだわりがない。なので、うまそうだったら北海道できのこでもなんでもいい。さすがにゴーヤチャンプルーを北海道で食べようとは思わないけれど。

きのこ料理の食堂が建物にはあるようだ。「喜茂別店限定メニュー」がずらりとならぶ。

なお、この喜茂別店だけど、交通の便が良いところにあったのだけど2020年7月時点ではお店がなくなっているので注意。

きのこ王国の限定メニューなのだから、さぞや珍しいきのこを使っているのか・・・と思いきや、「カツラーメン」とか「そば・カレーセット」などと至って普通の食堂メニューだったのでびっくり。あまりきのこにはこだわりがないらしい。

建物内。

やあ、シンプルにきのこ汁をイッパツ、と思っていたのだけれど、予想以上にあれこれメニューがあるので目移りする。いや、目移りするったって、今更ここでカレーを食べたりフランクフルトを食べたりはしないぞ?わかっちゃいるけど、今この瞬間目に見えている情報を脳内整理するのが大変だ。

・・・ああいや、違う。フランクフルトなんて邪道、と思っていたけど、よくみると「きのこフランク」なんてものもある。これは完全に見落としていた。今文章を書いていて気がついた。なんだよきのこフランクって。1本390円。

しかもこのきのこフランク、ご丁寧に4種類のフレーバーがあるんでやんの。「プレーン」「行者」「チーズ」「激辛」だって。気になるなあ。どれも気になるなあ。

しかも、そんな僕の足元を見るかのように、「どれでも3本で1,080円」なんて書いてある。

フランクの場合、「今はお腹いっぱいで食べないけれど、あとでおやつとして食べよう」なんて理由をつけて買ってしまうことができる。この時点で気づいていなくて、むしろよかった。喰い地獄になるところだった。

人間、知らなくて良い快楽というものは存在する。

僕はシンプルにきのこ汁がいただきたいんだ。あれこれ選択肢があると、脳が疲れるのでイヤなんだ。

と思っていた僕に、「きのこ汁108円!大盛きのこ汁194円!プレミアムきのこ汁270円!」と畳み掛けてきた。やめて、苦しい。しかもプレミアムは「数量限定」って書いてあるし。

トッピングに「味噌カレー」なんていう曲者があるのも気になる。

きのこ汁の他に楽しみにしていたのが、きのこの天ぷらだ。

盛り合わせが390円。盛り合わせといっても、しいたけ、しめじ、まいたけの三種類。オーソドックスなきのこなのでわざわざここで食べなくても良いのだけれど、天ぷらって最高だよね、僕は好きだな、天ぷら。ええ。ああ。

昨晩もそういえばビュッフェで天ぷらをおかわりしていたっけ。今日も食べます天ぷらを。

そんなわけで、きのこ王国にてきのこづくしを食べる。きのこ汁108円、きのこ天ぷら盛り合わせ390円。あわせて498円。

すげえな、500円玉1枚でお釣りがきちゃったよ。レジカウンターに募金箱があったら、その2円は募金したくなるようなお得感満足感。見よこのきのこ汁のきのこの量。見よこの天ぷら盛り合わせのきのこの量。

一人で食べるもんじゃない気がするけれど、むしろ独り占めすることによる高揚感がある。いいね、ガツンと食べるぜ。

さほど意味もなくいろいろな角度から写真を撮影する。わかるかなあこのボリューム感。そりゃあ写真を撮りたくもなりますよ。

よく考えてみてほしい、きのこは油揚げではないしネギでもない。味噌汁に入れたら、浮くか?浮くわけないよな、重さで沈む。じゃあ、なんで汁の表面にしめじが浮いて見えてるんだ?

決まってるだろ、底までびっちりきのこが入っているからだよ!

オーイエー!

人生で初めてだ、きのこ汁でここまでテンションが上ったのは。

窓際に張り出された、いろいろなきのこの写真付き解説を眺めつつ、きのこ料理を食べる。さっきあげいもを食べたばかりだけれど、へーきへーき。きのこ料理はカロリーが低いから。

きのこ料理を食べたのち、屋外に出てみる。

梨やりんご、かぼちゃなどが売られていた。

きのこを満喫した後なので、「じゃあせっかくなのでお土産できのこを」という気持ちにもなるのだけれど、なにせ今ここは北海道だ。飛行機にきのこを詰めて東京に盛って帰る、という気にはなれなかったのでパス。

昔、長野とか群馬とかの道の駅で、つい「山盛りのきのこ」を買ってしまい、結局家の冷蔵庫でカビが生えてしまうということを何度かやらかしたことがある。教訓。なめこは特に足が早いぞ。菌類だからカビなんて生えないとおもったら大間違いだ。

(つづく)

コメント

  1. おかでんおかでん より:

    米こうじさん、間違いの指摘ありがとうございます!こういうアドバイス、地味にありがたいことです。これからも愛読をよろしくお願いします!

  2. 米こうじ より:

    「内海湾」ではなく「内浦湾」ですね。
    つまらない指摘でごめんなさい。実は10年以上前から愛読してます。

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