ハタケ仕事と山登り【羊蹄山】

12:57
洞爺湖。

でかい!カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで日本で三番目に大きい湖だという。なんだ、僕は「日本三大カルデラ湖」、全部行ったことがあるのか。

なんで北海道に巨大カルデラ湖があるのか、わからない。そういえば、この洞爺湖のすぐ近くに広がる海(実質太平洋)、「内浦湾」も超巨大カルデラの跡っぽい。このあたりのプレート構造が、巨大な火山を作りやすいのかもしれない。

カルデラ湖といえば、僕は千島列島など「北の、人が住んでいるかどうかわからないような寒々しく険しい孤島」の航空写真や地図を見るのが好きなのだが、千島列島もカルデラ湖がある。

温禰古丹(おんねこたん)島なんて、カルデラ湖の中にある黒石山がとても美しい。

こういうところに行けるといいんだけどなあ・・・と思っていたら、実際にツアーがあるんだな、日本人が一切立ち入れない場所なのだと思っていたけど。軍事施設とかあるだろうから。

花と火山の千島列島を歩く|西遊旅行の添乗員同行ツアー(146号)
花の季節に訪れる千島列島「環太平洋火山帯」が作り出す絶景を歩く

当然びっくりするようなお値段にはなるけれど、僕は地球の裏側を旅行するよりはこういう「近くて遠い場所」にお金を払って行ってみたいものだ。

まずはサハリン、という夢がある。サハリンにも山があって、ここの登山ツアーは結構メジャーだと思うので。

巨大な湖なので結構波が立つ。海、と言われてもわからないくらいだ。とはいっても、対岸がしっかり見えてはいるので、琵琶湖ほど圧倒感はない。

対岸に、怪しい形をした山が見える。シナモンロールのようだ。その山だけ、木が生い茂っていないので、あれが火山だということがわかる。昭和新山だな、あれ。

小学校のとき、学研の学習漫画か何かでこの火山の生い立ちについて学んだことを思い出した。1943年から1945年にかけて隆起した溶岩ドームで、高さは398メートル。爆発を伴う噴火ではなく、モリモリと日に日に成長していった珍しい山だ。

地元の郵便局長だった三松正夫が、この溶岩ドームの成長を毎日観測し記録を付けていたのが貴重な資料として残されている。ミマツダイヤグラムと呼ばれている。

計測器なんてなかったし、計測のプロでもなかったので、自分のアゴを乗っける台を地面に打ち立て、そこにあごを載せて毎日同じ位置から山の形を観察し記録していったという。

その風変わりな記録方法は小学生おかでんの記憶にとどまっていて、今回実物の昭和新山を見て「あっ、これか!」と30年ぶりくらいに記憶が蘇った。

本当は昭和新山を間近で観察したり、三松氏の記念館に立ち寄れればよかったのだけど、今回は時間切れで断念。

13:13
湖畔沿いの道を進む。

国道230号線はカルデラ湖畔より標高が高いところを走っていて、国道を走っていれば洞爺湖の展望が良かったようだ。「サイロ展望台」という場所がある。

僕は樹林帯の中を走る。

見上げたところに、ザ・ウィンザーホテル洞爺湖リゾート&スパがくっきりと姿を表した。

台形の形で、すごく目立つ。悪の本拠地感が半端ない。

ここに勤めているスタッフさんは、宿のすぐ脇に寮があったりするわけじゃないから若干通勤が面倒そうだな。なにせ宿の周囲はごらんの通りなにもない。

僕がこの宿を知ったのは、この施設に入っていた「ミシェル・ブラス」というレストランに憧れたからだ。行ってみたいなあ、と思っているうちに、ミシェル・ブラスは撤退してしまった。そして今回僕はホテルの下をスルー。

まあ、僕の趣味としては、この高級ホテルでいい思いをするよりは、湖畔の温泉街で温泉露天風呂に浸かった方がいい。値段が安いならともかく、ウィンザーホテルは当然ため息がでるお値段だ。

先程の昭和新山とは別に、怪しい山陰はいくつもある。火山噴火が盛んだった名残だ。

正面に見えるのは、有珠山。いかにも、な火山。そしてその麓に集落が見える。

洞爺湖温泉。

有珠山、昭和新山と元気いっぱいな雰囲気がありありな火山の麓、カルデラ湖畔にある温泉街。何千年何万年というスパンで見ると、確実にこの温泉街は火山でやられるだろう。それでも温泉街は成り立つ。だって、人の一生なんてわずか数十年だから。

何万年に一度、という災害を気にしていたのでは、生きていけない。

そういうことを考えさせられる、立地条件だった。

洞爺湖の真ん中には立派な山がそびえている。中島、という島で、ここも富士山型の美しい形をした山がある。トーノシケヌプリ、という名前らしい。うお、「○○富士」という安直な名前じゃなくてアイヌ語なんだな。

標高455m(湖面標高371m)。

遊覧船がすーっと進んでいるのが見えた。

この遊覧船は、洞爺湖温泉から中島までを結んでいて、中島に上陸できるとのこと。

なお、遊覧船の名前は「エスポアール」。漫画の「賭博黙示録カイジ」でカイジが一発逆転を賭けて乗り込む船が「エスポワール」だったな・・・と思い出した。

(つづく)

コメント

  1. おかでんおかでん より:

    米こうじさん、間違いの指摘ありがとうございます!こういうアドバイス、地味にありがたいことです。これからも愛読をよろしくお願いします!

  2. 米こうじ より:

    「内海湾」ではなく「内浦湾」ですね。
    つまらない指摘でごめんなさい。実は10年以上前から愛読してます。

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