12:10
会場を出ると、除雪された車道になる。ここからしばらくは雪のないコースだ。
少しでも前に進もう、という意欲がある人は、ここから走り出したりする。もぐさんは、「ちょっと先行ってます」と言って走って行った。
僕はあくまでも、歩く。
12:12
第1給水所。先に到着したもぐさんが水を飲んでいる。
特に喉が渇いているわけではないけれど、せっかくなので水をもらっていく。多分先頭集団は、水なんていらん!とばかりにここを素通りしているだろうな。
ここから先、1キロ弱はこんな感じの舗装道路だ。
「ちょっとやばいかもしれない。レース終了が13時だとすると、残り50分切りましたよ」
近くにいたたっぴぃさんが教えてくれる。あら。確かにそうだ。レース開始が11:45頃だったので開始時刻が予定より遅かったけど、終了時刻が13時のままだとすれば、うかうかしていられない。
余裕をぶっこいて歩き通していたら、時間に間に合わずハワイ抽選の権利を失ってしまった!というのはあまりにもダサい。それは困るので、少しペースアップしなければ。
「よっしゃ、雪のあるところまでちょっと走りますか」
そんなわけで、みんなでわっせわっせと小走りで走って行く。
道中、「あっ、自衛隊さんだ!」と声をかけてくれる人がいるので、こっちも調子に乗って
「ファミコンウォーズがでーるぞー♪」
と歌いながら、隊列を組んで走った。しかし若い人には全く通じない歌だな、これ。
母ちゃんたちには内緒だぞ!?
12:17
「まつだい農舞台」の横を通り、「城取り橋」を通過したところから雪山ゾーンに入る。これまでの平地と違って坂道になるし、雪道なので一気に歩きにくくなる。
残り40分。まだ全体の半分くらいだ。間に合うかどうか。
とはいっても、この坂道で走るほどの体力はない。
途中で息が上がって一休みするタイムロスを考えれば、ここは「ウサギとカメ」理論で、ゆっくりとカメのように歩いていったほうがいい。休まずに登った方が早い。
12:21
「ええ!?もう下山してきたぞ?」
先頭集団の人たちがちらほらと降りてきて、すれ違い始めた。
この圧倒的スピード差は慣れっこになっているけど、驚かされるのがその余裕っぷりだ。本来なら、会場に送り届けてくれるマイクロバスが待機しているのに、それを使わずに走って会場に戻っているからだ。
体力が有り余っているらしい。
その体力を分けてください!
昨日まで観光しまくって、ご飯を遠慮なく食べまくっていた怠惰な人間がそんなことを願う。おかげさまで、今日は明らかに昨日よりも身体が重たい。そして顔がむくんでいる。まあ、毎年のことだ。
少し標高が上がってきた。眺めがいい。
坂道なので、みんな肩を落としてとぼとぼと歩いている。
とはいえ、昨年と比べて雪のしまりがよく、歩きやすいのは本当に助かる。
第2給水所到着。
会場にのっとれ!戦士を送り届けるマイクロバスが待機している。城攻めが終わったら、ここまで戻ってくることになる。
12:28
第2給水所を過ぎたところで、「ゴールまで1,100m」の表示。
間に合う・・・とは思うけど、油断はできない。今回、この先の障害「地獄谷渡り」が中止になっているのであとは歩いてゴールを目指すだけだ。この「地獄谷渡り」も大渋滞を引き起こす障害物なので、もし中止になっていなかったら、制限時間内にゴールするのはちょっと大変だ。
12:31
地獄谷渡りの手前付近。
チームアワレみの面々は、おしゃべりしながら仲良く歩いているというわけではなく、なぜかみんなバラバラに行動している。だいたい目の届く範囲内にみんないるのだけど、一緒になって歩いて行こうとはしていない。
少し前を、ゼッケンナンバー38番のおーまさんが歩いている。
地獄谷渡りが本来ある場所。
今年はそれなりに雪があるように見えるのだけど、これでも無理だと判断したのだろう。タイやにしがみついて、ワイヤーで谷の向こうまで移動する・・・という、アスレチック的な要素満載の楽しい障害物。ないのは寂しい。
地獄谷を回り込む道を使って、黙々と歩く。
ゼッケン番号40番のよこさんも、前を歩いている。
わずかな距離だから、ちょっと走って追いついて、一緒に行動をともにすればいいのに・・・と思うだろうが、案外この距離を縮められないものだ。結局、最後まで追いつくことはできなかった。
地獄谷を上から見たところ。うん、雪に覆われている。
12:37
残り時間20分ちょっと、というところで松代城が見えてきた。あと20分であそこまで行かなくては。
12:40
このあたりは道幅が狭く、続々下山してくる人とすれ違うので少し気を遣う場所。
12:42
尾根に取り付き、あとは一気に山頂の松代城を目指す。このあたりの傾斜はちょっときつい。
コメント