もはや観光【のっとれ!松代城2017】

越後まつだい冬の陣ポスター

「のっとれ!松代城」について、今更解説をするまでもないだろう。

「越後まつだい冬の陣」という屋外イベントのメインとして競われる、雪中鉄人レース、それが「のっとれ!松代城」。

あわせて読みたい
褒美の希望は島流し【のっとれ!松代城2014】 「のっとれ!松代城」 ・・・その奇妙な名前を知ったのは、登山でお世話になっている先輩のFacebookだった。今年は参加ができなくて残念、という投稿だったのだが、あま...
あわせて読みたい
飲んで、食って、走って。【のっとれ!松代城2015】 2014年3月、おかでんとよこさんの二人は越後の雪にまみれていた。 「のっとれ!松代城」。そのふざけた名前のイベントは、ぱっと見「一回参加すればもう十分」というネ...
あわせて読みたい
憧れの遠島の刑【のっとれ!松代城2016】 「越後まつだい冬の陣 のっとれ!松代城」。このふざけた名前のイベントには過去2回参加してきた。2014年は2名、2015年は4名の仲間と一緒に松代城を乗っ取り、高らかに...

ここ数年は毎年3月、「今度こそはハワイ島流し」とうわ言のようにつぶやきながら、新潟の山奥に突撃している。なぜなら、レース終了後に「当たって嬉しい褒美」として、抽選で「ハワイ遠島の刑」が申し付けられるからだ。その数、5名。

抽選の対象者は、制限時間内に完走し、松代城に到着できた選手だけだ。だいたい400名強。なんと、だいたい1/80の確率で島流しにされるというのだ。かなりの高確率だ。

「宝くじに当たる確率より、道ばたで交通事故に遭う確率のほうが高い」という笑うに笑えない実話があるけど、ハワイ遠島の刑だけはガチだ。マジヤバイ。

他にも、酒責めの刑とかいろいろ、全部合わせるとレース上位者以外でも数十名規模で何かが当たる抽選になっている。

なのに、なのに、我々は未だに何も当たっていない。どうなっとるんだ一体。「数字一番違いで、惜しくも抽選に外れた」という残念なことさえない。かすりもしない。

1年目の挑戦となる2014年は、おかでんとよこさんの2名だった。2年目の2015年はたっぴぃさんが加わり3名になった。3年目の2016年はおーまさんが加わり、4名体制でレースに臨んだ。

毎年、「これまでずっと外れてきたし、毎年人数を増強しているし、今年こそは当たる。当たらないわけがない」とお互いを励まし合いながら雪国に向かっていたが、その願望は全て絶望へと変わってきた。

もう、こうなると引くに引けない。楽しいとか楽しくないとか、そういうのは後回しだ。もう、ハワイが当たるまで意地でも参加し続けるしかあるまい。老いぼれて、レースどころじゃなくなるのが先か、それともハワイが先か。我慢比べだ。

東京駅23番ホーム

とはいえ、今年は当たる気しかしなかった。だって、通算4年目だぜ?確率論としては、そろそろ当たってもバチがあたらないはずだ。あたらない訳がない。きっとそうだ。

しかし、そんな我々をあざ笑うように、主催者側はこれまで斜め上の宣言をしてきている。

前回の第29回大会では、これまで400名の定員枠だったものを500名に増やした。つまり、遠島の刑の確率がこれでぐっと下がってしまった。おおい、キミイ!

しかも今回、第30回記念大会は「歴代の城主(レースで1位になった選手)を招待し、さらに外国人枠として30名を設ける」とのこと。新潟でしこたまメシを食って酒を飲んでヘロヘロしている僕らを、完膚なきまで打ちのめしに来てるぞ。

「でも、当たらない気がしない」

自分を言い聞かせるようにする。

上越新幹線

だって、毎年この時期、東京駅でこうやって新幹線に乗ってるんだぜ?今年で4回目だぜ?縁もゆかりもなかった松代に、毎年通ってるんだ。そろそろ、この「エンドレスに続く、非日常」は終わるんじゃないか?案外、あっけなく。

2017年03月11日(土) 1日目

乾杯

10:25
そういう事を思いながら、早速車中で乾杯する一同。まだ朝10時過ぎだ。でも、

「早くしなくちゃ、越後湯沢に着いちゃう」

とかいいながら、ぐいぐいと飲む。

今回の参加者は、昨年と同じ。おやびん、たっぴぃさん、よこさん、おーまさん、おかでんの5名。あと、現地でモグさんという方と合流することになっている。モグさんとは初対面。このサイトの読者の方だ。

よっしゃあああああああ。毎年確実に1名ずつ、仲間を増やしていってるぜ。これ以上ないくらい、ハワイの機運が高まってきた。今回もおやびんはレースに出ないので、レース参加者はモグさんを合わせて5名。

おい、500名中、うちら5名だぞ?100人に1人がチームアワレみご一行様、だぞ?そして、5名にハワイ遠島の刑だぞ?こうなると、誰かがハワイに行ける確率、1/20。

「こりゃ、貰ったも同然」

そりゃあ、新幹線の中で酒がはかどりますがな。このあと、越後湯沢駅構内の「ぽん酒館」で清酒飲み比べをやるにもかかわらず、飲んじゃいますってば。よこさんなんて、角ハイボールを飲んでるし。

越後湯沢の気温

11:38
越後湯沢駅到着。

気温は、3度。

昨年はびっくりするくらい雪がなく、レースコースが大幅に変更となったり、雪がグズグズで歩きにくくてかなりしんどかった記憶がある。

我々はそれをものすごく心配していて、越後湯沢に着くやいなや、まず確認したのが外の雪だった。大丈夫、雪はある。少なくとも、昨年よりは。

「昨年は雪が足りなかったから、どうも本調子じゃなかったんだよな」

いい加減な強がりを、今更のようにする。

今年の段取りだが、初めて宿泊地を松之山温泉ではない場所にした。うっかりのんきに構えていたら、松之山温泉の宿が全滅してしまったからだ。うそだろ、オイ。昔は余裕で宿が取れて、「のっとれ!に出る人たちは一体どこに泊まっているのだろう?日帰り?地元?」と心配になったくらいだ。しかし今や、予約が取れないとは。

そのため、予定外ながら、松代からずいぶんと手前の、六日町市に宿をとることになった。このため、移動は越後湯沢からレンタカーということにして、せっかくだから六日町界隈で少し観光をする計画も立てた。

これまでは、「ぽん酒館」で酒を飲んだら、そのまま松代・松之山温泉に向かっていたのに!なんたる堕落!「観光」だなんて。君たち、本気でハワイを取るつもりはないのか?

・・・いや、ハワイは抽選ですから。とにかく、時間内に完走すれば、1着だろうが最下位だろうが、抽選で選ばれる権利はあるから。観光ぐらい、ちょっとは、ね?

というのも、六日町のあたりには、銘酒「八海山」の蔵元があったり、雪国まいたけの工場があったりする。せっかくだから、立ち寄ってみたいじゃないですか、ねえ?

さっきから「ね?」と同意を求めすぎだぞ。

がんぎどおり

11:49
越後湯沢駅構内のお土産物屋エリア、がんぎどおり。

毎回感心させられるけど、でけぇなあ、もう。

今はまだ土曜日の昼だから空いているけど、これが日曜日の夕方になったら、ギュウギュウに近いくらいの混雑になるんだぜ?あり得ないだろう?

笹団子発見

そんなわけで、女性陣が真っ先に向かったのが「ぽん酒館」の中にある冷凍庫。

ここでは何種類もの笹団子が売られているのだが、お目当ては中に生クリームが入っている「笹子」という笹団子だ。幸い、まだたくさん在庫があったので、さっそくお取り置きをお願いしていた。明日の夕方、受け取ります、ということで。

そうでもしないと、明日の夕方には売り切れてしまう。それがこれまでの教訓だ。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください