12:44
「松代城制覇なり!」と染め抜かれた横断幕が出迎えてくれる、ゴール地点。
松代城、到着。
のっとった!という感じではなく、すでに山頂には大勢の人がいた。なにせ500人規模のレースなので、狭い山頂は大混雑だ。アナウンスで、「一息ついたら早く下山するように」といっ注意がされていた。
全員がのんびりここで過ごしていたら、人の居場所がなくなってしまう。
今年は過去最低の着順、410番でフィニッシュ。歩いたからなぁ。
中途半端にやる気を出して走るだけ走って、「350番です」とかいうのはちょっと悲しい。なので、自分の小さなプライドを維持するために、「いやあ、今年は歩いたからねぇ、順位が低くて当然ですよハハハ」と言ってる。我ながらずるいと思う。
今年もタオルをもらった。「第30回記念」という赤字が入っていた。二色刷なので、値段が少し高くついたはずだ。奮発したな!
城からまつだいの町並みを見下ろしたところ。やあ絶景哉。
ゴールしていた蕎麦屋さんが、蕎麦いなりを無料でふるまっていた。
12:48
全員そろったので、ゴール地点でもらったアクエリアスで乾杯。
誰一人として脱落者がいなかった。
というわけで、404番から414番まで、狭い範囲で5人が入場したことになる。
さあて、5人がこのままお楽しみ抽選会に突入するわけだ、1/100以上の確率でハワイだぞハワイ。当たらない方がおかしいだろう?
12:57
ゴール地点では、そろそろ撤収が始まっていた。しかし、そうだ忘れている存在がいた。
勇者様。
ヘロヘロになりながら、レース時間終了3分前になってゴールに姿を現した。やはりあのモーニングスターがかなり重たかったらしい。
ずっと肩に背負っていると肩が痛くなるので、時にはトゲがはえた箱の部分を下にして、まるで「ゴボウを地面から引っこ抜くようなポーズ」で柄を持ち上げつつヨチヨチ歩いていたりもした。かなり苦労させられたようだ。
「やっぱり、あれは何かの罰なんだよ。自分に対しての」
我々はひそひそ話をする。それにしてもよくぞ最後まであの重たい武器を手に完走したものだ。なんたるガッツ。なんなら、第二給水所あたりに置き去りにして、身軽になってから山頂を目指しても良かったのに。素晴らしい。
そのかわり、到着は全のっとれ!戦士中最下位だった。
12:58
勇者様のゴールと入れ違いに、我々は下山する。もう山頂にはほとんど人が残っていないからだ。
滑りやすい山頂直下の尾根道を、滑りつつ降りていく。
13:01
あー、地獄谷の上方部分の棚田は、すでに雪が溶けて池のようなものができていた。
ということは「雪に覆われている」ように見える地獄谷も、かなり春が訪れていて雪解けが始まっていて危ない、ということなのかもしれない。
13:12
第2給水所のところに、大行列ができていた。会場行きのバス待ちの列だ。かなりの数が並んでいる。
こりゃあ、歩いて会場に戻った方がいいか・・・とも思ったけど、歩いて戻るとなるとそれはそれで時間がかかる。結局、行列に加わり、バスが来るのを待つことにした。
コメント